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漂着油は沈没タンカーの燃料 [2018年02月23日(Fri)]
東シナ海で沈没したタンカーから流出した燃料の重油と南西諸島等に漂着した油との関係について、21日の産経ニュースは、次のように報じている。

「漂着油は沈没タンカーの燃料 成分が類似 海上保安庁」という見出しで、「海上保安庁は、21日、沖永良部島と与論島に漂着した油とタンカー沈没海域に浮いていた油を分析した結果、重油または原油で、成分の比率が類似していると発表した。漂着油はタンカーの燃料だったとみられる。」

「また、海保は、沈没海域と、沖縄周辺から南九州沿岸にかけての海域計14か所で1月29日から2月2日に採水した油分測定の結果も公表。事故以前の測定値と変化はなく、測定海域での油による汚染は確認されなかったとしている。」

「衝突時、タンカーに残っていた燃料の重油は2千トン程度とみられている。タンカーが積んでいた約11.1万トンの軽質油コンデンセートは揮発性が高く、拡散しながら蒸発したと見られ、沈没現場から約300キロ離れた島々に漂着する可能性は極めて低いという。」

また、同じく21日付の読売新聞は、「奄美や沖縄に油状漂着物 環境省など影響調査へ」という見出しで、環境省と国立環境研究所は対策チームを発足させ、今後、奄美大島で採取した海水などの資料を分析し、環境に及ぼす影響を詳しく調べる、と報じている。

その記事には、漂着物は黒潮に乗って屋久島近海まで北上した後、北からの季節風に押し戻されて拡散したと見て、「潮流や風のデータから計算した結果、沈没位置から油が広がったと見るのが合理的だ」とする鹿児島大水産学部の中村啓彦教授の見解も載っている。

今回の東シナ海のタンカーの衝突・沈没事故による影響がようやく次第に明らかになってきた。
Posted by 寺島紘士 at 23:55
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