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「海の日」と3連休について考える [2017年07月24日(Mon)]
7月17日と20日の「海洋政策は今」ブログで、国民の祝日「海の日」は、本来は7月20日であるが、ハッピーマンデー制度によって2003年から7月の第3日曜日に変更されていることを取り上げた。

そして、祝日にはその日を国民がこぞって祝うそれなりの由来と意義があり、毎年祝う日が変わるようでは祝日の意義が薄れ、単なる休日に近くなってしまう、として、「海の日」を本来の7月20日に固定化すべきという世論が巻き起こっているのは海の恩恵を真剣に考えて感謝している人たちにとっては当然の動きである、持論を述べた。

すると、美しい富山湾クラブの活動などで日頃親しくお付き合いしている高桑さんから、先日、次のようなメールをいただいた。

‛海の日が7月20日であるのは意義付けからしてきちんと認識していくべきかと思いますが、タモリカップ富山大会は3連休のおかげで土曜日に新潟、石川、福井、愛知から回航してきていただき、日曜日にパレード&レースを楽しみ、月曜日に回航&レースをしながら帰って頂いています。
タモリカップでなくても海の日をゆっくりと楽しむためには、3連休はありがたいと思います。そんな考えの者もいるという事をご承知のうえ、取り組んで頂けたら幸いです。’

3連休を増やして人々にどんどん旅行をしてもらおうというねらいで(祝日の意義とは関係なく)ハッピーマンデー制度ができたと思っていたので、このメールを見てちょっと虚を突かれたような感じがした。

タモリカップ富山大会は、申し分のない「海の日」にふさわしいイベントである。高桑さんが海を愛し、海のことを真剣に考えてタモリカップ富山大会に取り組んでいることは私もよく承知している。高桑さんから率直な感想を聞いて、すこし心が動いた。

2日ほど考えた末にたどり着いたのは、要は、人々が海のことに心をとめないで「海の日」を単なる休日として過ごすのではなく、国民の皆さんが海に感謝し、海と私たちの関わりを真摯に考える日として「海の日」を過ごすことが重要であり、これが本件を考えるキーポイントだという点である。

こう考えると、「海の日」の有意義な過ごし方としてタモリカップ富山大会がもっと多くの人に知られてもいいのではないかと思った。

しかし、では「海の日」は今のまま7月の第3月曜日でいいのかと問われると、永年に渡って7月20日を海の日として祝ってきており、さらにこの日には、「海の記念日」からの本来の意義に加えて、国連海洋法条約がわが国について発効した日(1996年)、海洋基本法が施行された日(2007年)など、近年も様々な海の関する意義が積み重なってきている。正直のところ毎年「海の日」の日付が替わるのには抵抗がある。

国民の祝日「海の日」を7月20日としたうえで、タモリカップのような「海の日」イベントも3日間(又はそれ以上)かけて開催できるようないい仕組みが考えられないだろうか。目下、そのことが私の頭の中でうごめいている。

例えば、有給休暇の確実な消化が叫ばれている今日、次のような考え方もあると思ってはいる。

「海の日」を本来の7月20日に戻しても、その日が、月曜日か金曜日となる場合はもちろん、日曜日となる場合も祝日法第3条第2項により、ハッピーマンデー制度がなくても3連休となる。さらに、海の日が火曜日〜木曜日の場合は、週末との間に有給休暇を取れば4連休以上となる。現在の国民のライフスタイル、生活意識の変化を考えれば、有給休暇の活用によりこの問題に対応できるではないか。’(小生のブログ2014年10月25日等より)

しかし、この問題についてはこれまでもいろいろ議論してきたことなので、この際、もっと多くの皆さんの自由・率直なお考えを聞いてみたいという思いが強くなってきた。どうぞ皆さんのお考えも聞かせてください。
Posted by 寺島紘士 at 23:13
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