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CO2 排出削減に向けた国際海運の取組み [2017年12月13日(Wed)]
10月7日の本ブログで「野心的な目標1.5度C:世界海運行動計画サミット」が11月のUNFCCC-COP23の並行イベントとして開催されることを伝える日本海難防止協会ロンドン研究室のLRO Newsを紹介した。

国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会(MEPC)での温室効果ガス削減の検討スピードが遅いことに危機感を抱いた海運業界の有志代表とCOP23参加者が地球温暖化を1.5度C以下にするために海運産業の脱炭素化のための行動計画の作成を目指しているとのこと。

欧州を中心に有力海運事業者が、地球温暖化、海洋酸性化等を自らの問題として真剣に取り組む姿勢に心惹かれた。

その後も日本海難防止協会ロンドンの長谷部正道さんからは、世界の海運関係の最近の動きを取り上げたLRO Newsが送られてきている。

先日届いたLRO Newsでは、デンマーク船主協会のCO2排出に関する研究結果や“IMOによれば、運航方法の改善と既存の技術の活用によりエネルギー効率を最大75%させることが可能だが、これを実現するためには、現在IMOで想定されている2023年までのロードマップのベースを上回る技術面・運航面・経済面での取り組みが必要である。…。IMOは、2030年までに情報を収集するだけでなく、市場原理に基づく措置を含む野心的で迅速な行動をとる必要がある。”とするマースク(Maersk)の意見VWhy shipping must show more ambition to tackle climate change’を紹介している。

海運事業者が、パリ協定が目指す気温上昇を2℃以下に抑えるために自らも応分の負担と努力をしようとする積極的姿勢に敬意を表するとともに、ぜひともそれを実現していただきたい、と思った。

そして、このような世界の海事関係のニュースはもっと日本でも多くに人に知ってもらいたいと思った。
Posted by 寺島紘士 at 00:18
12月上旬の海洋政策関係会議等 [2017年12月10日(Sun)]
12月に入り、今年も残りわずかとなってきた。街路の銀杏の黄葉が鮮やかである。12月の始めに日本海洋政策学会の第9回年次大会が東京大学本郷キャンパスの小柴ホールで行われたが、ちょうど銀杏の黄葉の最盛期で見事だった。

12月上旬はボルゲーゼ教授の「The Oceanic Circle(海洋の環)」日本語版出版の大詰めで最後の校正に追われた。また、昔一緒に仕事をした仲間の集まりがいくつかあった。

12月上旬の私が直接関係した海洋政策関係の会議、意見交換等は次の通り。

12月2日(土)
〇日本海洋政策学会 の第9回年次大会並びに第9回 定例総会及び第17回理事会開催(本ブログ12月4日、7日、9日参照)

12月4日(月)−8日(金)
○エリザベス・マン・ボルゲーゼ教授の著書「The Oceanic Circle 」の日本語版「海洋の環」出版の校正に取り組む

12月6日(水)
○旧運輸省海運局定期船課時代の集まりである「シーガル会」出席(シーガル会については本ブログ2016年12月18日、2014年9月25日参照)

12月7日(木)
○日本財団で総合的な海洋政策の立ち上げに取り組んだ頃(2000年前後)一緒に仕事をした人たちの集まりに出席、ボルゲーゼ教授を招いて開催した第1回海洋管理研究セミナー「新世紀へ向けて海を考える〜海洋管理への取組み〜」(2000年7月)のことなどに話の花が咲いた。最後に、翌々日に郵船クルーズの船長として最後の航海に出発する増山正己船長(増山さんは当時日本郵船から日本財団に出向していた)の航海の安全を祈ってお開きとなった。
 
12月8日(金)
○国際海洋研究所(IOI)日本支部長の大塚万紗子さん(志摩市観光協会シニア・アドバイザー、前海洋政策研究所特別研究員)来訪、ボルゲーゼさんの「The Oceanic Circle 」の日本語版「海洋の環」出版について打合せ
○旧運輸省昭和40年入省者の会に出席
○駐日フィンランド大使館で行われたフィンランド独立100周年記念祝賀レセプションに出席
Posted by 寺島紘士 at 23:14
「日本海洋政策学会 第9回年次大会」開催(3 ) [2017年12月09日(Sat)]
12月3日に開催された日本海洋政策学会 第9回年次大会の際に開催された第9回 定例総会及び第17回理事会についても報告しておきたい。

「第9回 定例総会」は、年次大会の午前の部の研究発表(その1)の終了後に行われた。
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奥脇会長が議長を務め、次の5つの議案を審議した。

第1号議案 平成28年度事業報告及び収支決算並びに監査報告について
第2号議案 平成29年度事業計画及び予算について
第3号議案 会則の一部改正について
第4号議案 理事の1名追加について
第5号議案 会員の入退会について

第2号議案では、来年は日本海洋政策学会が設立10周年を迎えるので、そのための記念事業を検討する委員会の設置などが新たな内容として盛り込まれている平成29年度事業計画・予算が承認された。

第3号議案では、「理事は、会員の投票に基づき、総会の承認によって決定する。」(会則14条第2項)と定められている理事の選出について、役員改選期間途中における役員の補充を可能にするために、「第2項の規定にかかわらず、会長は総会の承認を得て新たな理事を追加することが出来る。」とする規定を会則第14条に第4項として追加する会則の一部改正が諮られ、承認された。

これに基づき、早速、第4号議案で理事の1名追加が諮られ、奥脇会長の推薦する兼原敦子氏(上智大学法学部教授)の理事就任が承認された

第5号議案では、18人の入会と2人の退会が諮られ、承認された。

この後、今年度に入ってからの理事会等会議の実施状況、課題研究の実施、「海の日」論文の募集結果、学会誌の刊行、メ−ルニュース、ニューズレター等の発行など、学会の活動について報告が行われ、第9回総会は滞りなく終了した。

続いて、学会の「第19回定例理事会」が昼食の時間を使って行われ、次の3つの議案が審議された。

第1号議案 常設委員会委員長交代に伴う新委員長の選任ついて
第2号議案 会員の入退会の承認について
第3号議案 2018「学生論文」募集について

第1号議案は、学会設立以来、学際的な学会誌の編集に抜群の指導力を発揮して務めてきた山形俊男副会長・編集委員長からの編集委員長退任の申し出に伴う新編集委員長の選任で、編集委員会委員として活躍している兼原敦子理事が選任された。

第3号議案は、これまで海事新聞社と共催で行ってきた「海の日論文」の企画が、海事新聞社の申し出により平成29年度で終了することから、学会としては、若手会員の掘り起こし、及び海洋政策に関する社会の関心を高めるために、今後は、「学生小論文」として当学会が募集する形で継続していくことが学術委員会から提案され、承認された。

議案審議終了後、2017「海の日」論文の募集結果、課題研究の実施状況、日本海洋政策学会誌第7号の刊行、日本海洋政策学会設立10周年記念事業、H29 年度特別研究会・セミナー等の開催について報告が行われた。

特に、日本海洋政策学会設立10周年記念事業については、6月13日の第18回定例理事会の承認に基づき、中原裕幸総務委員長を委員長とする記念事業委員会が設置されたことや、記念講演会の開催・学会誌創立10周年記念特集号の編集などの記念事業計画案の検討状況が報告された。設立10周年に向けて準備が具体化してきてその進展が楽しみである。

このように、学会活動も設立10周年の節目に向かって、新たな展開が始まっている。海洋と海洋ガバナンスに関心のある皆さん、特に学官産民の若い人たちの日本海洋政策学会への入会を心からお待ちしている。
Posted by 寺島紘士 at 23:51
「日本海洋政策学会 第9回年次大会」開催(2) [2017年12月07日(Thu)]
本稿は、12月3日に開催された日本海洋政策学会 第9回年次大会の報告の続きである。

午前は、研究発表(その1)の終了後、会員による第9回 定例総会、さらに昼食時に第17回理事会が行われたが、それについては回を改めて報告したい。

午後の部は、まず小柴ホールのロビーでポスターセッションが行われた。今回は、9件の研究発表が行われたが、そのうち3件が学会の課題研究の発表だったのが今回の特色である。このような方向でポスターセッションの内容が充実していくと年次大会の魅力がさらに高まるのではないかと感じた。

ポスターセッションに続いて、研究発表(その2)が行われ、岡英太郎東京大学準教授が座長を務めて次の4人が研究発表を行った。

「里海の適応的管理への包括的富指標の適用可能性について」太田貴大長崎大学大学院准教授
「我が国周辺海域における船舶自動識別装置(AIS)をめぐる外国漁船の動向」松本浩文水産研究・教育機構 水産大学校講師
「諸外国の海洋石油・天然ガス開発に係る環境影響評価について」那須卓エンジニアリング協会石油開発環境安全センター副所長
「海洋保護区政策から見た福岡県宗像沖ノ島と関連遺産群の世界遺産指定」清野聡子九州大学大学院准教授

発表した4人の研究の対象や手法がそれぞれ異なっていて、海洋政策の対象が相当広範のわたるものであることを改めて感じた。

休憩の後、「第3期海洋基本計画への期待」をテーマとするパネル・ディスカッションが行われた。第3期海洋基本計画の策定作業がかなり煮詰まってきた時期なので、参加者の関心も高く、このパネル・ディスカッションは、今回の年次大会の目玉の一つである。
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兼原敦子上智大学法学部教授がモデレーターを務め、次の4人の方々がパネリストとして登壇した。

浦辺徹郎 SIP次世代海洋資源調査技術プログラムディレクター
日比谷紀之 東京大学大学院理学系研究科教授
宮原正典 水産研究・教育機構理事長
吉村隆 日本経済団体連合会産業技術本部長

最初に、パネリストの方々が、それぞれ次のテーマでショート・プレゼンテーションをした。
宮原正典理事長:漁業の成長産業化に向けた改革
日比谷紀之教授:海洋立国を支える人材の育成
吉村隆本部長:Society5.0時代の海洋政策
浦辺徹郎名誉教授:統合的海洋政策策定への期待

その後、モデレーターの兼原さんのリードでパネリスト間のディスカッションが行われ、最後に兼原さんがまとめを行ったが、聞いていてなかなか聞きごたえのあるいいパネル・ディスカッションだった。

最近国際的には、持続可能な開発目標14(海洋・海洋資源の保全と持続可能な利用)などへの経済界の積極的な取組みが目立っている。パネルにおける経団連の吉村さんのプレゼンや発言も中々積極的で良かったので、最後のフロアーからの質問の時に、吉村さんに経団連の国際的な場での活動についても聞いてみた。これに対しても丁寧に答えていただき、わが国の経済界が外に対しても積極的に活動していることを知り、嬉しく思った。

パネル・ディスカッションが終了し、最後に私が学会の副会長として閉会の挨拶に立ち、今日一日の参加者の皆さんの年次大会への熱心な参画に感謝し、日本海洋政策学会の今後のますますの発展をお祈りして会を閉じた。
Posted by 寺島紘士 at 00:13
「日本海洋政策学会 第9回年次大会」開催(1) [2017年12月04日(Mon)]
12月3日(土)、日本海洋政策学会の第9回年次大会が東京大学の小柴ホールで開催された。
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日本海洋政策学会は、2008年11月26日に日本海洋政策研究会として設立され、2011年1月から日本海洋政策学会に名称変更した。そして2013年9月に日本学術会議の協力学術研究団体の指定を受けて学会としての立場を固め、以後活動を充実させて今日に至っている。(これらの経緯については、本ブログにその都度掲載しているので参照ください。)

第9回となる今回の年次大会は、2015年以降海洋をめぐって世界が再び大きく動き出し、それを受けてわが国の動きも活発化してきたことを受けて、「海洋政策をめぐる日本と世界の動向」を統一テーマに掲げて行われた。

わが国では、来年春の第3期海洋基本計画策定を目指して目下その検討のヤマ場を迎えている。今回の年次大会は、目前に迫ってきた第3期海洋基本計画の策定について考えるのに大変参考になるいい年次大会になったのではないかと思う。

年次大会は、大会実行委員長の坂元茂樹学会学術委員長(同志社大学法学部教授)の司会で行われ、奥脇直也会長の開会挨拶で始まった。

続いて基調講演が行われ、まず、内閣府総合海洋政策推進事務局の羽尾一郎事務局長が「第3期海洋基本計画の策定に向けて」というタイトルで、目下策定作業中の第3期海洋基本計画について、これまで動きと今後のスケジュール、主な論点と関連施策、洋上風力発電・海洋分野におけるSociety5.0などの最近の主な取り組み・検討状況などについて限られた時間の中でポイントをついて講演した。

次に、私の後任の角南篤笹川平和財団常務理事・海洋政策研究所長が、「SDGs(持続可能な開発目標)と科学技術外交」というタイトルで講演した。
科学技術外交については、政策決定過程における科学的知見の影響向上、ソフトパワー、トラック2外交から話をはじめて、我が国の科学技術外交の形成プロセスをたどり今後の課題を提示した。SDGsについては、北極問題への取り組み、国連海洋会議などに焦点を当てながら科学と政策の関係を考察し、SDGsへの科学×イノベーション×政策(ガバナンス)の取組みの必要性と政策研究機関(OPRI)の役割を提示した。

2つの基調講演は、いずれも内容と示唆に富んだもので、聞いていて大変参考になるいい講演だった。特に、羽尾局長には、参与会議の意見書の総理への提出の直前という時期的制約の中で、第3期海洋基本計画の検討状況についてポイントをついて説得力をもって話をしていただき感謝申し上げたい。

基調講演の後、松田裕之横浜国立大学教授が座長となって研究発表(その1)が行われ、次の3人が研究発表を行った。

「大陸棚境界紛争解決における共同資源開発協定と裁判の位相−東チモール・オーストラリア大陸棚境界画定紛争を中心に−」大河内美香東京海洋大学准教授
「公海における生物資源保護のための戦略と実効性確保をめぐる課題−OSPAR条約とナウル協定の比較考察)小林正典笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員
「海洋保護区の設定に関する国際協力の動向:南極の事例」大久保彩子東海大学準教授

いずれも海洋ガバナンスに関する学会らしいテーマを取り上げていて、聞いていてなかなかいい発表だった。(続く)
Posted by 寺島紘士 at 23:44
11月下旬の海洋政策関係会議等 [2017年12月03日(Sun)]
11月下旬は、街路の銀杏の黄葉が深まった。(本ブログ11月30日参照)
冬の気候が押し寄せてきて冬支度をしたら、今度は小春日和で気温が上がったりして、体調の維持管理が若干難しかった。

その中で、ボルゲーゼ教授の「The Oceanic Circle(海洋の環)」日本語版出版に向けた最後の詰めに追われたほか、 前半にシンガポールのメアリー・シーチェン大使の来訪、第2次水産業改革委員会の会合、後半にはニューズレター編集員会などがあった。

11月下旬の私が直接関係した海洋政策関係の会議、意見交換等は次の通り。

11月22日(水)
〇第7回日・シンガポール海上安全保障対話のため来日した旧知のメアリー・シーチェン大使(シンガポール外務省上級専門顧問)等来訪、海洋政策について情報・意見交換

11月24日(金)
○第2次水産業改革委員会第3回会合 傍聴参加

11月27日(月)
○第146回海洋フォーラム開催
講演:危機にあるアジア・太平洋沿岸のサンゴ礁:現状報告と保全に向けての課題
講師:灘岡和夫氏(東京工業大学教授)ほか4名
(体調不良により欠席)

11月30日(木)、
○海洋政策研究所「第31回ニューズレター編集員会」開催、出席。(本ブログ12月1日参照)
Posted by 寺島紘士 at 13:34
「第31回ニューズレター編集委員会」開催 [2017年12月01日(Fri)]
11月30日(木)、海洋政策研究所が毎月2回発行しているオピニオン誌Ocean Newsletterの編集・発行について審議する第31回ニューズレター編集員会が開催され、私も出席した。

今年は、4月にOcean Newsletterの編集代表者の交代、6月末にOcean Newsletterの発行人を務める海洋政策研究所長の交代などがあった関係で、ニューズレター編集委員会の開催が遅れていて、今回が平成29年度の第1回編集委員会である。

冒頭に海洋政策研究所の角南篤新所長が就任あいさつを兼ねて挨拶をし、続いて委員長の選任が行われて、4月からOcean Newsletterの編集代表者となった坂本茂樹氏(同志社大学法学部教授)が選任された。

議事は、先ずOcean Newsletterの発行状況について事務局の説明を受けて審議し、さらに今後の編集方針について活発に議論した。

編集委員会の委員は、海洋各分野の専門家の方々11人にお願いしている。委員の方々の名前は、Ocean Newsletter末尾に掲載しているのでそちらをご覧いただきたい。

皆さん、人と海洋の共生を目指して総合的な議論をする場を提供するオピニオン誌Ocean Newsletterの意義と役割を十分理解して、委員会の席上で編集に関する建設的な意見を述べるだけでなく、自分の専門分野から見てOcean Newsletterに掲載するのにふさわしいオピニオンの執筆候補者を具体的に提示することまで積極的にしてくれている。

今回も、各出席委員から各々の専門分野に関するオピニオンのテーマ・執筆候補者の提示を沢山いただいた。

月2回発行、毎号3編のオピニオンを掲載するために、テーマ・執筆候補者の選定、執筆依頼、原稿の催促、査読、補正・修正のお願い、…と次から次へと作業に追われているOcean Newsletterの編集事務局にとっては大変ありがたい編集委員会だった。

編集委員の皆さんに感謝申し上げたい。
Posted by 寺島紘士 at 21:20
晩秋を彩る銀杏の黄葉 [2017年11月30日(Thu)]
秋が深くなってくると街路の銀杏の木が一気に存在感を増してくる。

晩秋から初冬にかけて黄色い銀杏の葉が彩る東京の街はいつ見ても何とも言えない詩情を漂わせている。今から半世紀も前に東京に出てきたときにその魅力に心惹かれて、それが今まで続いている。

今年も、他の木が枯葉を散らす頃に銀杏が黄色く葉を染めて存在感を示す季節がやってきた。

笹川平和財団ビルのある桜田通りの街路樹は銀杏なので、毎年この季節には銀杏の黄葉を眺めて楽しんでいるが、今年の10月の終わりに10階の食堂の窓から眼下の銀杏の木を眺めていたら眼下の大きな銀杏の木の天辺付近の葉が先ず黄色になり初めているのに気が付いた。

そうか、今まで漠然と銀杏の黄葉化は全体的に進むと思い込んでいたが、そうではなくて天辺から始まるのだ、と気がついたら面白くなってほぼ連日同じ場所に座って継続的に観察してみた。

すると、銀杏の黄緑の葉はまず上の方から黄色に色づき、それがだんだん下の方に広がっていく。そして、黄葉化の進行は、木によって違い、どうも若い木の方が黄色くなるのが遅いようである。

その推移を紹介すると次のとおり。
<10月31日>
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<11月6日>
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<11月14日>
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<11月22日>
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<11月29日>
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一本の銀杏の木の頂上が黄色くなり始めてから枯葉となって散るまでのほぼ1ヶ月間の様子を昼食を食べながら眺めることが出来て、今年の11月は有意義だった。
Posted by 寺島紘士 at 00:05
海洋問題世界委員会(IWCO)のこと [2017年11月27日(Mon)]

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<朝日に輝く紅葉した蓮華つつじ>

エリザベス・マン・ボルゲーゼ教授(1918−2002)の「The Oceanic Circle(海洋の環)」(1998年国連大学UNU Press)の日本語版の出版に取り組んでいて、目下その最終段階であることは先日の本ブログ(11月24日)で紹介した。

この出版作業の一環として海洋ガバナンスの取組みの歩みを整理して年表を作る作業に取り組んでいるが、これをやっていくと、1990年代以降については、まさに自分が海洋のガバナンスに魅せられてその中に入っていった道筋をたどるような感じがしてきた。

その一例が、「the Independent World Commission on the Oceans:IWCO」(海洋問題世界委員会)である。

IWCOは、国連海洋法条約が1994年11月に発効したのを受けて、国連海洋法条約の普及と理解を進めようと海洋問題に強い関心を持つ世界の有識者が1995年に設立した国際NGOであり、ポルトガル共和国前大統領(当時)のマリオ・ソアレス氏が委員長を務めた。

当時すでに世界的に著名な海洋学者であったエリザベス・マン・ボルゲーゼ教授がその設立に深くかかわり副委員長を務めた。ちなみに、日本からは、野村総研理事長(当時)の鈴木淑夫氏がソアレス氏からの要請を受けて副委員長を務めている。また、東京大学海洋研究所長を務めた那須紀幸東大名誉教授も委員として名を連ねている。

奈須先生は、日本財団が1996年から世界の有識者を招いて開始した国際海洋シンポジウム「海は人類を救えるか」の企画委員会の委員長として貴重な助言をいただいたので懐かしい。

このIWCOに対しては日本財団も支援し、その第1回会議は、1995年12月に東京で開催されている。

1998年にIWCOは、最後の総会をポルトガルのリスボンで開催し、報告書「海洋、それは人類の未来(The Ocean Our Future)」を採択し、国連総会に提出した。

1998年は「国際海洋年」で、ポルトガルの首都リスボンで国際海洋博覧会(海洋万博)が開催されたが、その会場でIWCOの最終報告会の式典が行われた。この時には、私もリスボンに行っていて、この式典にも参加している。調べてみるとその時ケンブリッジ大学から出版されたIWCO報告書「The Ocean Our Future」も手元にあった。

しかし、当時は、日本財団が海洋ガバナンスの政策研究に本格的に踏み出す前で、かつ、IWCOは報告書を提出した直後の1999年3月で解散したので、私のIWCOの記憶は薄れていて、国連海洋法条約発効直後にいち早くその普及と理解の促進に動き出したIWCOの意義については今回改めて再確認した。

鈴木淑夫氏は、この報告書のタイトル「海洋、それは人類の未来(The Ocean Our Future)」には、「海洋を国際的に管理できなければ、人類に未来はない。」という思いが込められている、と同報告書の「「日本語版」への序文」で述べている。

去る6月に国連本部で開催された国連海洋会議の盛り上がりを見ても、その思いはそれから20年経った現在にも脈々として引き継がれ、さらに具体的に発展してきていることをあらためて実感した。

すっかり記憶の片隅に埋もれていたIWCO(世界海洋問題委員会)の意義をこの機会に皆さんと共有しておきたい。
Posted by 寺島紘士 at 23:41
ボルゲーゼ教授の『海洋の輪』、クリスマスの頃に出版 [2017年11月24日(Fri)]
「海洋の母」といわれたエリザベス・マン・ボルゲーゼ教授(1918−2002)の晩年の力作「The Oceanic Circle(海洋の環)」(1998年国連大学UNU Press)の日本語版の出版についてはこれまでこのブログで再々取り上げてきた。

7月に笹川平和財団の参与としての日々が始まったとき、「海洋の環」日本語版の本年中の出版を目標にしたことをお伝えした(本ブログ7月5日参照)が、本日は、その目標達成の目途がついたことをお知らせしたい。

大塚万紗子さん、瀬戸井厚子さんらの献身的努力により満足できる『海洋の輪』日本語訳原稿がようやく完成したので、これに対談、解説、年表などを追加して、12月のクリスマスの頃に出版する予定である。

「海洋の母」ボルゲーゼ教授が、「海洋は人類の共同財産」という理念のもとに、地球システムおよび人間社会に対する深い洞察と世界各地での実践に基づき、地方自治体、県、国、地域、国際社会、そしてマルチ・ステークホルダーが「海洋の環」の中で海洋の問題にどう取り組むべきかを説いているこの著書は、海洋基本法に基づいて海洋の総合的管理と持続可能な開発に取り組んでいるわが国にとっても大変参考になる。

出版まであと1月ほどであるが、それが店頭に並ぶ時期などがはっきりしたらまたお知らせするので、どうぞご期待ください。
Posted by 寺島紘士 at 23:48
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