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2月中旬の海洋政策関係会議等 [2017年02月20日(Mon)]
2月中旬は、「海洋白書2017」編集作業の追い込み、「海洋の母」エリザベス・マン・ボルゲーゼ著「The Oceanic Circle」の日本語訳出版準備などに時間を割いて取り組んだ。金曜日の夕方には東京大学教養学部の時のクラス会(昭和36年L1-3B)に久しぶりに出席した。皆それぞれ年齢相応の容貌になっていたが、話しているうちに昔に戻っていくのが楽しい。未だ現役の官房副長官の杉田和博君も激務の中を駆けつけてちょっとリラックスして、また仕事に戻っていった。

2月中旬の私が直接関係した海洋政策関係の会議、意見交換等は次の通り。

2月12日(日」)
○来日中の中国南海研究院の呉士存院長と今後の研究協力について意見交換
(中国南海研究院については、本ブログ2016年6月22日参照)

2月13日(月)
○海洋政策研究所海洋グループ拡大連絡会
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○エリザベス・マン・ボルゲーゼ著「The Oceanic Circle」の日本語訳の出版について大塚万紗子さんと打ち合わせ

2月14日(火)
○JAMSTECフォーラム2016「アジア太平洋における海洋科学協力の戦略的展開」(第3回)出席
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ

2月15日(水)
○2016年度「各国の海洋政策の研究事業」所内検討会
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ

2月16日(木)
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○エリザベス・マン・ボルゲーゼ著「The Oceanic Circle」の日本語訳について瀬戸井厚子さん、大塚万紗子さんと打ち合わせ

2月17日(金)
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○東京大学昭和36年L1-3Bクラス会

2月20日(月)
○海洋政策研究所海洋グループ拡大連絡会
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○2月15−16日に国連本部で開催された「国連海洋会議」準備会合について、これに出席した海洋政策研究所の古川恵太研究調査部長及びウィルフ・スワーツ海洋環境部長から報告受け
○エリザベス・マン・ボルゲーゼ著「The Oceanic Circle」の日本語訳について瀬戸井厚子さん、大塚万紗子さんと打ち合わせ
Posted by 寺島紘士 at 22:56
文部科学省、学習指導要領案に対するパブリックコメント募集中 [2017年02月18日(Sat)]
2月14日、文部科学省は、昨年12月21日の中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」等を受け、学校教育法施行規則の一部改正並びに幼稚園教育要領、小学校学習指導要領、中学校学習指導要領の改正を予定しているとして、それらに関し、広く国民の皆様からご意見をいただくため、パブリックコメント(意見募集)を行うと発表した。

海洋基本法第28条は、国民が海洋について理解と関心を深めることができるよう、学校教育及び社会教育における海洋に関する教育の推進のために必要な措置を講ずる、と定めている。

海洋政策研究財団(当時。現笹川平和財団海洋政策研究所)は、これを受けて、同法施行直後の2007年8月に教育と海洋双方の専門家による「初等教育における海洋教育の普及推進に関する研究委員会」(委員長:佐藤学東京大学大学院教育学研究科教授、当時)を設置して、学校教育における海洋教育とは何か、小学校における海洋に関する教育の普及推進には何が必要かについて具体的な研究を開始し、2008年2月には海洋政策担当大臣及び文部科学大臣に「海洋教育の普及推進に関する提言」を提出した。

それ以来、海洋政策研究所では、日本財団、東京大学海洋アライアンスとともに、学習指導要領において海洋教育をきちんと位置付けることを含めて、学校教育における海洋教育の推進普及に取り組んできた。(これまでの折々の取組みついては、本ブログ「海洋教育研究」の項http://blog.canpan.info/terashima/category_15 参照)

その甲斐あってか、今回の教育指導要領の改訂案には、「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の実現、社会科における「海洋国家」の視点の導入など、学校教育における海洋教育の推進に関係深い事項がいくつか盛り込まれている。

<例> 中学校学習指導要領(案)第2章 各教科 第2節 社会科 第2 各分野の目標及び内容 3 内容の扱い(3)ア 
「「(イ)領域の範囲や変化とその特色」については,我が国の海洋国家としての特色を取り上げるとともに,竹島や北方領土が我が国の固有の領土であることなど,我が国の領域をめぐる問題も取り上げるようにすること。その際,尖閣諸島については我が国の固有の領土であり,領土問題は存在しないことも扱うこと。」

中央教育審議会における学習指導要領改訂に関する審議の過程では、中教審初等中等教育分化会教育課程部会の下の教育課程企画特別部会が、2016年8月に審議のまとめを発表してパブリックコメントを募集したところ、海洋教育について多くの意見が提出され、これを受けて教科横断的な視点に基づく資質・能力の育成というテーマのもとでの海洋教育の重要性が共通認識として採択されたという。

このようにパブコメも時に力を発揮することがあるので、今回のパブリックコメントにおいても、海洋教育に関心のある方々には小中学校等の学習指導要領(案)をご覧いただき、要すればご意見をどんどん提出していただきたいと思う。

パブリックコメント募集は、下記の電子政府の総合窓口(e-Gov)で2月14日から3月15日まで行われているのでよろしくお願いします。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/02/1382218.htm
Posted by 寺島紘士 at 15:21
「長崎県の里海 大村湾−その過去・現在そして未来」展示会 [2017年02月15日(Wed)]
本日(15日)、豊かな海の健康度を測る「海の健康診断」手法の開発でお世話になった旧知の長崎大学の中田英昭教授から「長崎県の里海 大村湾」展示会についてのお知らせメールが届いた。

中田さんが会長を務めている「大村湾の再生と活用を推進する会」の活動の一環として、長崎大学の図書館ギャラリーを借りて、「長崎県の里海 大村湾−その過去・現在そして未来」展示会を15日から開くという。

大村湾の昔の姿、過去からの土地利用の変遷、陸域からの負荷量や環境・生物の変化、さらには景観や水中写真等から見た大村湾の現状等について見てもらい、そうした情報を共有しながら大村湾の未来を一緒に考えていこうという趣旨での開催とのこと。

展示会の場所と期間は次のとおり。
場所:長崎大学文教キャンパス・付属図書館1階ギャラリー
期間:2017年2月15日〜28日

メールに添付された展示会案内ポスターに掲載されている1962年の久留里海水浴場の写真や1980年ごろと現在の長浦小学校横の海岸線の比較写真などを見ると、大村湾の過去の姿やその変遷を伝える写真等は、大村湾の今後のこと、未来を考えるのに大変有効な資料だと思った。

展示会の期間が2月28日までなので、私は残念ながら、その期間に長崎大学を訪問することはできないが、大変いい企画だと思うので、皆さんにも展示会の開催をお知らせしたい。
Posted by 寺島紘士 at 23:26
寒さの中で咲く紅梅・白梅 [2017年02月13日(Mon)]
今朝は、綺麗な青空で朝陽が射していたが、風があって寒かった。立春を過ぎてもまだ寒い日が続いている。

そんなことを感じながら朝の通勤で新江古田駅に向かって歩いていると、日当たりのいい団地の庭先で紅梅と白梅が並んで咲いているのが見えた。なかなか見事である。
170213UmenoHanaIMG_0375 (2).jpg

日本水路協会の潮見カレンダーによると、今朝の日の出は6時半、日の入りは5時21分で、冬至の頃に比べると1時間ほど昼の時間が長くなっている。梅はそれを敏感に感じ取って花を咲かせているのだろう。

いつものことながら、温度に敏感でまだ寒い寒いと言っている人間と日照時間の変化に敏感な梅などの植物との違いを実感する。

「春は名のみの 風の寒さや 谷のうぐいす 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず ---」
むかし歌った早春賦の一節を思い出して心で歌いながら駅へと足を速めた。
Posted by 寺島紘士 at 22:41
2月上旬の海洋政策関係会議等 [2017年02月11日(Sat)]
2月上旬は、北極評議会のメンバー国とアジアのオブザーバー国の関係者による北極ガバナンスに関する国際ワークショップの開催、総合海洋政策本部参与会議「総合的な沿岸域の環境管理の在り方PT」の最終回会合に出席、それぞれ節目を迎えている沿岸域総合管理モデルサイトの備前市・志摩市へ出張、さらに「海洋白書2017」編集作業の追い込みや2017年度事業・予算の詰めなどが重なり、かなりきつかった。

2月上旬の私が直接関係した海洋政策関係の会議、意見交換等は次の通り。

2月1日(水)
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○北極ガバナンスに関するワークショップ「Workshop on Arctic Governance in Tokyo 2017」への海外からの出席者歓迎レセプション開催


2月2日(木)
○北極圏7カ国と日本を含むアジア5カ国の北極問題に関わる研究者・専門家による北極ガバナンスに関する国際ワークショップ「Workshop on Arctic Governance in Tokyo 2017」を2日間にわたって開催(本ブログ2月4日参照)。会議終了後、参加者の懇親レセプション開催

2月3日(金)
○北極ガバナンスに関する国際ワークショップ「Workshop on Arctic Governance in Tokyo 2017」2日目開催(本ブログ2月4日参照)。同ワークショップ海外参加者との夕食会

○総合海洋政策本部参与会議「総合的な沿岸域の環境管理の在り方PT(第6回)」出席

2月6日(月)
○沿岸域総合管理モデルサイトの備前市に出張、市長室の今脇誠司室長、まちづくり部の中島和久部長、まち産業課の小川勝巳課長、まち産業課の菊川智宏さん・橋本誠二さんと意見交換、その後開催された「備前市里海・里山ブランド推進協議会with ICM」の設立総会及び第1回推進協議会にアドバイザーとして出席(本ブログ2月10日参照)

2月7日(火)
○来日中の国際海洋法裁判所(ITLOS)のVladimir Golitsyn所長が柳井俊二裁判官・前所長とともに来訪、人材育成や北極問題などについて情報・意見交換

○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○日本海洋政策学会運営会議メンバーの有志による来生新副会長(放送大学副学長)の放送大学学長就任を祝う会に参加


2月8日(水)
○沿岸域総合管理モデルサイトの志摩市に出張、最近就任した竹内千尋志摩市長を訪問して挨拶・意見交換、
○平成28年度第6回志摩市総合沿岸域管理研究会に出席、志摩市里海創生推進協議会の高山会長、西尾新副会長、志摩市政策推進部里海推進室の浦中秀人室長等と、翌日開催する平成28年度第3回志摩市里海創生推進協議会に関して、その役割と今後の進め方について意見交換、(なお、翌日の協議会には都合により出席できず、即日帰京)

2月9日(木)
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ

2月10日(金)
○海洋研究開発機構の今村努特任参事と経営企画部の菊池一成経営戦略課長来訪、JAMSTECフォーラム2016「アジア太平洋における海洋科学協力の戦略的展開」第3回開催について打合せ
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○エリザベス・マン・ボルゲーゼ著「The Oceanic Circle」の日本語訳について瀬戸井厚子さん、大塚万紗子さんと打ち合わせ
Posted by 寺島紘士 at 18:40
「備前市里海・里山ブランド推進協議会with ICM」設立 [2017年02月10日(Fri)]
2月6日(月)、備前市で「備前市里海・里山ブランド推進協議会with ICM」の設立総会及び第1回推進協議会が開催された。2010年から「沿岸域の総合的管理モデルに関する調査研究事業」の一環として備前市(日生)と沿岸域総合管理の手法によるまちづくりの取組み立ち上げを共同研究してきた海洋政策研究所もご案内を受けてこれに出席した。

先ず設立総会が開催され、都合で出席できなくなった吉村武司市長に代わって有吉隆之副市長が挨拶し、続いて協議会委員及びアドバイザーの紹介があった。

協議会の委員は、備前市関係の漁業協同組合(日生、伊里)、農業協同組合、森林組合、観光協会及び自治会連絡協議会の代表と備前市の市長室長、まちづくり部長及び教育委員会教育部長の計9名である。

アドバイザーには、これまで備前市及び日生町漁業と協力してきた海洋政策研究所から所長の私と海洋研究調査部の古川恵太部長が、NPO 法人里海づくり研究会議の田中丈裕理事・事務局長とともに委嘱を受けて就任した。このほかアドバイザーとしては各省庁と岡山県から適宜招聘するとのこと。

続いて、協議会の設立趣意書及び規約の案が、「協議会−実務者レベルで協議・検討する専門委員会−テーマに応じて研究・検証する専門部会」という組織イメージの説明と合せて、諮られて承認された。

続いて、協議会役員の選出が行われ、会長に今脇誠司市長室長、副会長に日生町漁協の淵本重廣組合長、監事に伊里漁協の奥中勉組合長、備前観光協会の木村宏造会長代行が選出された。

設立総会の終了後直ちに第1回「備前市里海・里山ブランド推進協議会with ICM」が開催された。

今脇協議会長の挨拶の後、議事に入り、協議会の業務を円滑に推進するため専門的・分野横断的見地から検討を行う専門委員会の設置及び委員名簿が諮られ、承認された。
専門委員会の委員には、協議会の委員を出している組合・協会等の実務のトップ、及び備前市の様々な組織・団体が名前を連ねて参加している。評議会のアドバイザーは、こちらにもアドバイザーとして参加することになった。

最後に協議会の事業計画と収支予算を承認して、協議会は閉会となった。
170205BizenMr.Imawaki写真 1-1 (2).jpg

<閉会後、今脇協議会長と。背後の時計の時間にもご注目を>

7年の歳月を経て、ついに備前市において沿岸域総合管理の手法を導入したまちづくりの取組みが本格的にスタートしたのは嬉しい。

備前市の取り組みが、今後着実に発展していくことを期待しつつ、夜7時半近くの列車で西片上駅を発ち、岡山で新幹線に乗り継いで東京に向かい、日付が変わってからようやく帰宅した。
Posted by 寺島紘士 at 23:28
「北極ガバナンスに関するワークショップ」開催 [2017年02月04日(Sat)]
2月2日(木)、3日(金)の両日、北極圏7カ国及び日本を含むアジア5カ国から北極問題に関わる研究者・専門家が参加して、北極ガバナンスに関するワークショップ「Workshop on Arctic Governance in Tokyo 2017」を開催した。

近年、厚い氷で閉ざされていた北極海の氷が減少して、海上交通路としての利用が現実化するとともに、世界の気候、地球の環境や生態系に大きな影響を及ぼす可能性が出てきて、北極域に対する世界の関心が高まってきている。

そこで、日本財団、笹川平和財団海洋政策研究所及び政策研究大学院大学が共同で、北極の諸問題に取り組むオールジャパンの研究会として「北極の未来に関する研究会」を昨年9月に立ち上げた。

そして、今回、3者共催で、北極に関する問題に対して、アジア諸国が具体的にどのような役割を果たせるのかを北極圏諸国と議論していく場づくりを目指して上記の国際ワークショップを開催したものである。

今回は、参加者同士お互い初めての顔合わせがほとんどである。そこで第1回ワークショップの目的として、@北極に関する様々な情報の共有、A北極圏諸国のアジア諸国に対する期待についての相互理解やアジア諸国の関心分野の確認、B様々な分野の日本と参加諸国の研究者・専門家間の将来の北極に関する協力に向けた土台作り、の3点を掲げた。

会議は、冒頭に開会式があり、共催3団体から海野光行日本財団常務理事、田中伸男笹川平和財団会長、角南篤政策研究大学院大学副学長が挨拶をした。
その後、出席者全員による記念写真の撮影を行った。

続いて、次の5つテーマごとにセッションを開催し、意見発表とこれに関する議論を行った。

セッション1: Security in the Arctic Commons(北極コモンズにおけるセキュリティ)
170202ArcticGovernanceWSIMG_0367 (2).jpg

セッション2: Environmental and Social Management Challenges(環境・社会の管理の課題)
セッション3: Information Technology and Infrastructure Investment(情報技術とインフラ投資)
セッション4:Navigation and Law of the Sea(航行と海洋法)
セッション5:Cooperation in Resource Management(資源管理における協力)
セッション6:まとめ

また、第1日目の昼には、「北極のフロンティアについて考える議員連盟)事務局長の上川陽子衆議院議員が基調講演を行い、2日目の冒頭には、外務省の白石和子北極担当大使が、特別講演を行った。北極に関する日本の取組について会議参加者にアッピールする内容で好評だった。両先生に御礼申し上げたい。

2日目の最後に私が閉会挨拶をして、ワークショップは成功裡に終了した。

2日間にわたって行われた会議では、参加者がそれぞれの専門分野について専門的知見に基づいて情報と意見を率直に発表し、そられに基づいて活発に意見交換を行ったので、第1回ワークショップとしての当初の期待通りの成果を上げ、北極評議会参加諸国とアジアの同評議会オブザーバー諸国からの参加者の間で今後の交流と関係強化の基盤を築くことが出来たのではないかと思う。

今回の会議には、顔見知りのカナダ・ダルハウジー大学のDavid Vanderzwaag教授、フィンランド・Arctia Ltd社のTero Vauraste社長・北極経済評議会(AEC)会長、世界海事大学(WMU)のOlof Linden 教授、国際北極海航路開発計画(INSROP)を共同で実施したノルウェー・フリチョフ-ナンセン研究所のArild Moe先任研究員なども参加して再会を喜ぶとともに、初めて会う各国の方々ともそれぞれの取組みや互いの関心事項について語り合い、交流を深めて大変有意義だった。

特に、Vanderzwaag教授とは互いに海洋法・海洋政策について議論したりしてきた旧知の仲で、久しぶりに再会して互いに久闊を叙した。彼とは北極海問題についても以前に意見交換していた(本ブログ2010年 7月19日、同9月22日参照)。

そして、2011年には、アラスカ大学フェアバンクスとダルハウジー大学が共催する「国家管轄権外の北極海(The Arctic Ocean Beyond National Jurisdiction)」という国際会議に招待を受けた。しかし、このときは、これを受けて喜んで会議に参加するため出かけたのに、成田空港で航空会社の不可解な対応に妨げられて予約した航空機に乗れなくて、結局会議に参加できなかったという苦い経験をした(本ブログ2011年4月24日、8月9日参照)。

したがって、Vanderzwaag教授と顔を突き合わせて北極問題その他について親しく話すのは2010年以来だから7年ぶりだろうか。お互いに齢を重ねてきたが、彼の滔々たる発表を聞いているとこちらまで元気になる。
Posted by 寺島紘士 at 23:42
1月下旬の海洋政策関係会議等 [2017年01月31日(Tue)]
1月下旬も、「沿岸域総合的管理の推進のための制度に関する調査研究ワーキンググループ会合」、「公海のガバナンスに関する研究会」、国際シンポジウム「国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用と海洋法の将来」、第138回海洋フォーラムその他の会議が続いた上に、「海洋白書2017」の編纂作業や笹川平和財団の2017年度事業の審議が大詰めに来ていて、忙しく毎日が過ぎて行った。

1月下旬の私が直接関係した海洋政策関係の会議、意見交換等は次の通り。

1月23日(月)
○海洋政策研究所海洋グループ拡大連絡会
○笹川平和財団2017年度事業審議会
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○沿岸域総合管理ワーキンググループ開催準備について所内打合せ
○(一社)平和研究所「21世紀ビジョンの会」参加
テーマ:「「海洋立国」日本の戦略を考える−海洋エネルギー利用の可能性と課題−」
発題:木下健氏(長崎総合科学大学学長、東京大学名誉教授)

1月24日(火)
○笹川平和財団2017年度事業審議会
○フランス国立海洋開発研究所(IFREMER)のイブ・エノック博士(前海洋政策研究所特別研究員(客員))来訪
○志摩市里海創生推進協議会の西尾新副会長(志摩市観光協会会長)・志摩市政策推進部里海推進室の浦中秀人室長等来訪、志摩市里海創生推進協議会の進め方について意見交換
○「第199回オーシャン・ニューズレター編集会議」開催
○「第138回海洋フォーラム」開催
テーマ:「バラスト水規制管理条約 2017年の発効に向けて」
講師:斎藤英明氏(一般財団法人 日本船舶技術研究協会 基準・規格グループ長)

1月25日(水)
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○2016年度総合的海洋政策研究委員会「 第2回沿岸域総合的管理の推進のための制度に関する調査研究ワーキンググループ会合」開催

1月26日(木)
○「海洋白書2017」編集について所内打合せ
○笹川平和財団大野修一理事長に海洋政策研究所の事業説明
○笹川平和財団2017年度事業審議会
○在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本主催: 思想の夕べ 「海−世界と私たちを結ぶもの」(討論会)参加
1701アンサンチュ・フランセIMG_0366 (2).jpg

1月27日(金)
○海洋白書2017」編集について所内打合せ
○笹川平和財団2017年度事業審議会
○神戸大学の小田啓二副学長と内田誠大学院海事科学研究科長が、国際海事大学連合(IAMU)の中澤武専務理事とともに来訪、意見交換
○「第2次 公海のガバナンスに関する研究会」(共同主査:川口順子元外務大臣及び小生)第12回会合開催
<議事>
・第二回BBNJ準備会合の報告と今後の展開
・「持続可能な開発目標(SDG)14」の実施に関する国連会議への参画

1月30日(月)
○国際シンポジウム「国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用と海洋法の将来」(日本海洋法研究会主催、日本海洋政策学会・笹川平和財団海洋政策研究所共催)出席

1月31日(火)
○海洋白書2017」編集について所内打合せ
○「平成28年度第2 回海洋宇宙連携委員会」出席
○笹川平和財団2016年度第10回常勤理事会
Posted by 寺島紘士 at 23:42
「海洋白書2017」、目下編集中 [2017年01月28日(Sat)]
1月24日に、2017年9月に発効する「バラスト水規制管理条約」をテーマとして開催した「第138回海洋フォーラム」は、150人を超える大勢の参加者があり、盛況だった。

フォーラム終了後、講師の斎藤英明氏が、参加者から挨拶や質問を受けているのを傍らで眺めていた時、若手参加者のおひとりから「海洋白書は、いつごろ出版されますか」と声をかけられた。

私の海洋政策ブログで10日ごとに紹介している「○○月◇旬の海洋政策関係会議等」欄に、 最近、“「海洋白書2017」編集について所内打合せ”というスケジュールが頻繁に登場するのを見てのお尋ねとのこと、このように新しい「海洋白書」に関心を持ってその完成を持っている方々がいることを知ることができて、嬉しく思うとともに、今後の作業の励みとなった。

海洋白書は、わが国の海洋の諸問題に対する総合的・横断的取組みに資するために、笹川平和財団海洋政策研究所(前海洋政策研究財団)が、2004年から、毎年、海洋に関する様々な出来事や活動を「海洋の総合的管理と持続可能な開発」の視点にたって分野横断的に整理・考察して刊行しているものである。

白書の作成作業は、テーマの選定、スケルトンの作成から始まって、執筆者の選定・依頼、執筆原稿の白書としての整理・整備、執筆者との調整、印刷手配…等々、ほぼ1年がかりのマラソン作業であるが、「海洋白書2017」は、目下、最後の編集作業をしている段階にある。

すなわち、最近の海洋に関する出来事、活動の中から主な動きを選んで整理、考察する第1部については、各々の章・節の執筆者と協力・協働して白書の掲載原稿としての最終仕上げをしているところである。また、海洋に関する日本よび世界のこの1年の動きを分野ごとに時系列でコンパクトにまとめて掲載する第2部についても、原稿のまとめが終り、出来上がりの最終チェックをしているところである。

このように「海洋白書2017」は、目下、年度内完成を目指して最後の編集作業をしている段階であることを皆様にお知らせして、もう少しお待ちいただくことをお願いしておきたい。
Posted by 寺島紘士 at 18:31
「温暖化・海洋酸性化の影響と対策に関する国際会議」開催 [2017年01月23日(Mon)]
1月19日・20日の両日、「温暖化・海洋酸性化の影響と対策に関する国際会議〜西太平洋におけるネットワーク構築に向けて〜」を開催した。

会議には、国際原子力機関(IAEA)のDavid Osborn 環境研究所長、英国のプリマス海洋研究所のCarol Turley研究主幹、ワシントン大学応用物理学研究所海洋学主幹でワシントン海洋酸性化センター共同所長のJan Newton氏をはじめこの問題の国際的な議論をリードする6人の海外の専門家が、また、我が国からも海洋研究開発機構の白山義久理事をはじめとする、この問題に関する10人の専門家が出席して発表、ディスカッションを行った。

海洋政策研究所では、その重要性にかんがみ、2015年の合併による新財団スタートを飾る海洋の重点研究のひとつとして「温暖化と海洋酸性化の研究と対応策」を立ち上げて、わが国周辺及びその南に広がる西太平洋に焦点を当てて、この問題に取り組んでおり、本国際会議は、その取組の一環である。

人間社会が排出する温室効果ガスは、地球温暖化をもたらすだけでなく海洋酸性化を進行させる。このことの重大性が国際社会の場で明確にされたのは比較的最近で、2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)の成果文書「我々が求める未来」がこの問題を持続可能な開発の行動計画に初めて取り上げた。

さらにこれを受けて、2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が、持続可能な開発目標(SDGs)の「SDG14:海洋・海洋資源の保全・持続可能な利用」の中で海洋酸性化を行動ターゲットのひとつとして取り上げ、「あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。」としている。

このように、国際的には、目標14全体および「海洋酸性化」の問題への対応が始まっているが、わが国では、この問題の重要性に対する認識はまだ低く、その対応は十分とは言えない。

そこで、この会議では「温暖化・海洋酸性化」の問題に焦点を当てて、国際的な海洋酸性化の取組みの状況と政策の動向を把握するとともに、わが国周辺及びその南に広がる西太平洋地域において海洋酸性化の観測ネットワークをいかに構築していくかを主たるテーマとして議論し、加えて、海洋酸性化がわが国とその地域社会に及ぼす影響やCCS(二酸化炭素回収貯留)などの対応策、さらには社会への発信などについても、議論した。

会議では、内外の出席者から、海洋酸性化に関する国際的観測ネットワーク構築やこの問題に対する各国・地方の取組みについての発表があり、さらに、科学と政策の結合の必要性とその実現の方策、社会への発信と教育の推進などについての発表や発言が活発に行われた。

それらの発表、発言は内容が豊かで、お蔭で今後のこの事業の取り組みの道筋がかなり明らかになってきた。また、国内はもちろん、海外の出席者からも、今後の取組みでの協働(コラボレーション)を期待する発言が多く出されたのも嬉しかった。

本会議の内容については、もう少し具体的に紹介したいと考えているが、目下そのための時間的余裕がないので、皆様に海洋酸性化について関心を持っていただくようにとりあえず会議が成功裡に終了したことを報告しておきたい。
Posted by 寺島紘士 at 00:14
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