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晴天の八重原で雑木林の手入れ [2018年08月17日(Fri)]
10日の夜に八重原に来てから昨日まで、毎日、晴・曇・雨・曇・雨・…と目まぐるしく変わる不安定な天気が続いていたが、今日は、雲はあるけれども久しぶりに青空が広がる好天となった。午後には青空を背景に北側の浅間連山がそろってくっきりと姿を現した。

雲がかかりやすくて中々山頂までは姿を現さない浅間山も今日は雲がかからないでいる時があり、いい写真が撮れた。
180817AsamarenzanIMG_1297.JPG

また、今日は、気温が前日よりグンと下がって最高気温が25度に届かないという夏としては異例な日だった。

そこで、この夏の暑さの中では作業を控えていた懸案の、ベランダの北側の雑木や蔦(つた)の生い茂った林の手入れをした。去年は、家内の入院などであまり八重原に来なかったので、林の中に踏み込んでこのような手入れをするのはほんとに久しぶりである。

自然に任せていた林の手入れは、やりだすときりがない。今回は、雑木が伸びてその木の葉で妨げられている烏帽子岳の眺望の回復に重点を置いて手入れを行った。

結局、昼日中に3時間ほどかけて、かなりの太さの木2本及びそのほかの生い茂った小雑木を伐り、あちこちで木の枝に絡まって上に伸びている蔦を切り払った。久しぶりの林の手入れなので疲れた。

家に戻ってベランダから北側の眺望を確認すると、慣れ親しんできた烏帽子岳の姿が落葉松の木の間からくっきりと見えてほっとした。

180817EboshidakeIMG_1304.JPG

ここ2,3年、見えにくくなっていた烏帽子岳の姿が、再び食卓の窓からも眺められるようになってうれしい。
Posted by 寺島紘士 at 21:31
WOC「持続可能な海洋サミット(SOS)」、11月に香港で開催 [2018年08月16日(Thu)]
お盆の最中の8月14日、海洋の持続可能な開発利用、科学、管理(stewardship)に産業界として積極的に取り組んでいるWorld Ocean Council (WOC:世界海洋評議会)からニュース・レリースが届いた。
https://www.oceancouncil.org/ 参照

今や内外ともに海洋のガバナンスにはビジネス・コミュニティの積極的参画と協働が不可欠になっていることにかんがみ、この機会にWOCの活動を取り上げてみたい。

WOCは、海洋の持続可能な開発に関して国際ビジネス・コミュニティが協働してリーダーシップを発揮して取り組むことを目指すワーキング・コンファレンス「持続可能な海洋サミット(Sustainable Ocean Summit: SOS)」を毎年開催していて(昨年11月はカナダのハリファックスで開催)、本年は香港で11月14-16日に第6回SOSを開催することは、すでに3月4日の本ブログでも紹介した。

「SOS 2018」のテーマは、「Ocean Sustainable Development – Connecting Asia and the World(海洋の持続可能な開発−アジアと世界を結ぶ)」で、アジアに焦点を当て、貿易や海上輸送を通じて世界経済に果たすアジアの役割、海運・造船・漁業・養殖その他のアジアの海洋産業の国家・地域・世界における重要性、全ての海洋セクターによる世界的スケールでの海洋の持続可能な開発と国連SDGsの実施等について議論する。

今回のニュース・レリースの見出しは、『主な産業団体、国際的な組織・メディア(Leading Industry associations, International Organizations and Media)が「第6回持続可能な海洋サミット」をサポート』とある。

それによれば、「WOCSOS2018」を支持する主なビジネスグループ、国際組織、及びメディア・パートナーは増加の一途をたどって、今や国際海運集会所(ICS)をはじめ25以上にのぼり、その中には、ユネスコIOC、世界海事大学(WMU)など私たちにおなじみの国際組織も含まれている、という。

そして、第6回SOSに、海運、石油・ガス、漁業、養殖、海底資源、ツーリズム、再生可能エネルギー、港湾、浚渫、採鉱、海底ケーブル、海洋科学、工学技術等の様々な海洋ビジネス・コミュニティの有力企業、並びに各国政府、政府間、アカデミック、環境コミュニティからの多くの参加を呼び掛け、WOC “Affiliate Member”, WOC “Young Ocean Professional”になればSOS登録料が割引されるとしている。

このような会議が近くの香港で11月に開催され、世界中からビジネス関係者等が集まって「海洋の持続可能な開発−アジアと世界を結ぶ」というテーマで議論するということを、皆様と情報共有をしておきたい。

Posted by 寺島紘士 at 23:50
八重原のお盆−ヤママユガの来訪 [2018年08月15日(Wed)]
八重原に来ると時々思いがけない発見をする。

14日の午後、ベランダに出てしばらく外の景色を眺めてから家に入ろうとしたとき、食卓の窓の外枠に「ヤママユガ」が留まっているのを見つけた。
180814山繭蛾IMG_1277.JPG

大きい!羽の幅が約15pほどあり、全体が茶白色で4枚の翅にひとつずつ目玉の模様がある。最近あまり姿が見えなくなったヤママユガ(又はヤママユ、テンサン(天蚕))だ。

そっと近寄って、眺めたり、写真に撮ったりしたが、全然動かない。
180814山繭がIMG_1283.JPG

よく見ると下翅の一部に裂け目があり、すでに活動期を終えて力尽きてここで静かに休んでいる、ようにも思えてきた。

ヤママユガの成虫は、口が完全に退化していて、一切の食餌をとらずに幼虫時に蓄えた栄養だけで生きている、というからそろそろ寿命が尽きようとしているのかもしれない。
そう思って、そのままそぉっとしておいて家の中に入った。

その後、暑さがある程度収まるのを待って外に出て前栽でジャガイモ掘りなどをした。その終わりの頃、雷鳴がして強い夕立となりそうだったので急いで家に入ったたことは昨日のブログで書いたとおりである。

風呂で汗を流した後に家の食卓に寛いで、強い夕立になった外を眺めながら家人と話しているときに、話題がヤママユガのことになった。

家人の話では、食卓の窓の外枠にじっと静かに留まって動かなかったヤママユガが、夕立で雨が今にも振り出そうというときに突然行動を起こしてひらひらと飛び立って林の中に消えていった、という。

まだ、活動力があったのである。あるいは、雷鳴を伴った夕立がヤママユガにやる気を蘇らせたのだろうか。

そうだったら、今度は夜に、食卓の電灯の光に惹かれて窓の外側に再来してほしい。
しかし、残念ながら、いまのところその望みはかなえられていない。
Posted by 寺島紘士 at 23:42
八重原のお盆 [2018年08月14日(Tue)]
八重原はまだ不安定な天気が続いている。

迎え盆の昨日(13日)も、お墓にお盆様を迎えに行って家に帰ってくるまでは幸い雨は降らなかったが、暗くなるころから雨が降り出し、一時はかなり強く降った。

そして、今日(14日)も、変化に富んだ一日だった。

朝から陽が射し、午前中は雲もあったが、昼近くなると青空が広がり、北側の浅間連山の上に入道雲が高く立ち上がってきた。
180814入道雲IMG_1274.JPG

日中は陽射しが強く気温が上がって外はきついので、暑い陽射しを避けて家の中で過ごした。

暑さが収まった午後4時頃から前栽に出て収穫が遅れていて懸案だったジャガイモ掘りを孫たちとした。今年は、素人の栽培としてはまあまあの収穫だろうか。

そのあと過熟気味のミニトマトの実を摘み、また、一本だけ稔るのが遅いブルーベリーの木の実がようやく熟してきたので紫色になった実を少し収穫した。

それらの作業をしているうちにだんだん雲行きが怪しくなり、遠くで雷鳴がしてきて、やがて雨粒が感じられるようになった。上空を眺めると今にも振り出しそうな雨雲が広がっている。

そこで、急いで作業を切り上げ、採掘したジャガイモについている土を外水道で洗い流して家に入った。
180812potatoesIMG_1265.JPG

     <水洗いしたポテト(一部)>

そして、ひと汗流そうと入浴しているうちに、早や雨が降り出した。すぐに雨足が強くなり、雷鳴がとどろいて強い夕立となった。急いで、家中の開けていた窓を閉めて回ったが、強い雨はかなり続き、峠を過ぎてからも止むまで時間がかかった。

今日、8月14日は、この辺りでは毎年、あちこちでお盆の花火大会が行われるが、この様子では今年は開催されるだろうかとちょっと心配した。

しかし幸いにも、雨は午後7時ごろまでに収まり、7時半を過ぎると夜空に響く花火の音が聞こえてきたので、白樺池のほとりで出て、暗い夜空を背景に遠く近くで打ち上げられて鮮やかに夜空を彩る花火を家族と見物した。毎年見ているお盆の花火を今年も見ることができて幸せだった。
Posted by 寺島紘士 at 23:54
8月中旬の八重原 [2018年08月12日(Sun)]
今年の夏の八重原は、天気が不安定である。

12日(日)は、朝、陽が射し、すぐに雲が出てきて陽射しが遮られ、午後になると、はじめはいまにも雨が降りそうな黒雲が空を覆ったが、雨は降らずに、また青空が出てきて入道雲が立ち上った。
暗くなって、今日は結局雨もなくて良かったと思って、家中の窓を開けて涼しい外気を室内に取り入れてしばらくのんびりしていると、なんと、雨音を立ててすごい土砂降りがやってきたので慌てて家中の窓を閉めて回った。しかしそれもあまり続かないで収まったようである。

前回、7月中旬に来た時には、前栽の野菜もまだ勢いがあったが、今度来てみると、あまりいい状態ではない。ジャガイモの葉が枯れてすっかり姿を消してしまっているのは自然な推移だが、夏に強いはずのミニトマトも日照りが続いたせいか枯葉が目立ち生気がない。雨不足の影響なのか実も小さいのが多く、中には枯れた葉の近くで小さいまま乾いている実もある。
180811TomatoesIMG_1256.JPG

それでもたくさん実をつけてはいるので良さそうな実を選んで摘んでいる。それなりの味がして食べるのが楽しみである。

また、前回来た時には、鳥、蝶などを家の周りの空や目の前の庭や林で沢山見かけて、鳴き声も楽しんだが、今回は、あまり見かけず、替わって蝉が大活躍している。

ジージー、ミーンミン、ツクツク、… …、朝から夜まで家の周りでセミの鳴き声が響き渡っている。そして、茶色や透明の羽のセミが目の前の林の中を飛び回っている。

セミは、その人生の大半を地中で過ごし、地上に出てきてわずかひと夏をすごして人生を終える、と聞いているが、そう思うと、セミの真剣さが伝わってくるような一心不乱な鳴き方である。
Posted by 寺島紘士 at 23:22
豪雨の中を八重原へ [2018年08月11日(Sat)]
10日(金)の夜に東京を発って八重原にやってきた。

夜8時前に東京を発って八重原に向かった。車の数は多かったがそこそこのスピードで流れていてあまり渋滞もなかった。お盆前の金曜日にしてはスムーズな道中にホッとしながら運転していくうちに前方の夜空に時々稲光がするようになった。

そして、上信越道に入ってしばらく行くと、雨が強く降りだした。さらに行くと、突然雷鳴がとどろき、滝のような雨が車のフロントガラスを打ち、前方が見えなくなった。周囲の車もみんなハザードランプをつけて減速した。

それからは、雷鳴がとどろき、稲妻が走り、時々閃光が垂直に夜空をくっきりと切り裂く豪雨の中を、必死になって車を走らせた。こんな経験は初めてである。

緊張した運転を強いられ続けた末にようやく碓氷トンネルまでたどり着き、この時ばかりは、外の悪天候から遮断されたトンネルの中の平穏な空間を走るありがたさを噛みしめた。

碓氷トンネンルを越えて信州に入れば豪雨も一段落するのでは…という期待もむなしく、トンネルを抜けて信州に入っても雷鳴は遠のいたが豪雨は続き、高速道路を降りて千曲川を渡り、八重原の台地に登ってきてもすごい降りである。これでは、わが家についても家に入るまでにずぶ濡れになってしまう、荷物の積み下ろしなどとんでもない、どうしよう、と思いながら我が家のある白水平に登ってきた。

すると、なんと、わが家に着くころになって、雨が急に弱まり、しばらくの間ほとんど小止みに近い状態となった。傘もささずに荷物を降ろして家に入れ、水道を開栓することができて本当に助かった。

家に入って荷物の整理をして、ほっとしながら窓を開けて外気を入れるかどうか迷っているうちにまた雨音がしだして、しばらくするとまた土砂降りの豪雨が襲ってきた。つかの間の雨の切れ目に八重原のわが家に到着したこの幸運に感謝である。神様、仏様、どうもありがとうございました。

一夜明けて11日は、朝は太陽がちょっと顔を出したがすぐ曇ってきて、北側の浅間連山も午前中は厚い雲の中にスッポリ隠れていたが、午後には青空がひろがり、入道雲が立ち上がる夏空となった。
180811AsamarenzanIMG_1262.JPG

Posted by 寺島紘士 at 23:45
「深海デブリデータベース」に注目 [2018年08月09日(Thu)]
海洋政策研究所では、海洋情報の発信の一環としてOcean Newsletterを、2000年7月20日以来、毎月5日と20日の2回発行してきている。
https://www.spf.org/opri-j/projects/information/newsletter/ 参照

これは、海洋の重要性を広く認識していただくため、Ocean Newsletterで様々な海洋に関する取組みを取り上げ発信し、海洋に関する総合的な議論を促進するためである。
(本ブログ2009.8.31、2013.7.22、2015.7.18等も参照ください。)

さて、今回は、8月5日発行のOcean Newsletter No.432に掲載された「海底に沈むごみの映像や画像で人類が及ぼす深海の姿を見る」というオピニオンを取り上げてみたい。
https://www.spf.org/opri-j/projects/information/newsletter/latest/index.html

このオピニオンは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)国際海洋環境情報センター(GODAC)の研究情報公開グループの齋藤秀亮グループリーダーに執筆いただいたものである。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)国際海洋環境情報センター(GODAC)は、2017年4月から、現在、世界的に海洋ゴミが問題視されていることを背景とした深海に堆積するごみの実態把握や教育現場等での海洋環境問題へのリテラシー向上を目的として、「深海デブリデータベース」をインターネットに公開している。
http://www.godac.jamstec.go.jp/catalog/dsdebris/j/

このデータベースには、JAMSTECの潜水調査船や無人探査機での潜航調査によって、1982年から30年以上、北西太平洋を中心に撮影された深海映像や画像に映っているデブリ(ごみ)の情報がアーカイブされている 。

深海データベースの分類情報を覗いてみると、全部で2314のデータをデブリの内容別に分類すると、プラスチック737(ペットボトル23、ポリ袋626、その他のプラスチック103)、ガラス49、ゴム58、金属369、自然由来269、布・紙・材木43、その他の人工物(ロープ47、漁具56、土嚢袋11)、不明なゴミ133とある。

齋藤さんは、深海ゴミのデータベースで、ユーザーは、ごみの種類や映像・画像の撮影日、撮影深度などの情報が一覧でき、また、地図から、深海の映像・画像を見ることができる他、海底の底質やごみとともに観察された深海生物の分類情報も得られる等、データベースの説明から論を始めている。そして、海に沈んだゴミの数々を紹介し、水深約6280m付近の亀裂の底で半分以上堆積物に埋もれて見つかったマネキンの頭部にも言及している。

その上で、データベース上で判別できる人工物のゴミのうち数の多いプラスチックに焦点を当てて「海洋プラスチック汚染の問題」を取り上げている。
毎年少なくとも800万トンのプラスチックが海に流出し、2050年までにプラスチックの重量が魚の量を上回るという予測などを紹介しながら、プラスチック問題の深刻な状況を述べ、最後に次のように結んでいる。

「データベースによる情報の蓄積やその解析によるプラスチックごみの正確な分布、そして、プラスチックの偶発的な摂取・絡み付きによるダメージや、食物網を通じたマイクロプラスチックの高次栄養段階の動物への移動などが海洋生態系に与える影響の評価をきちんと示し、海の持続的利活用を考えなければならない。」

私たちは、海の中、特に深海で起こっていることは普段目にすることができない。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の国際海洋環境情報センター(GODAC)が、深海デブリデータベースを公開したことは、大変重要であり、感謝したい。

斉藤さんのオピニオン寄稿に感謝し、深海デブリデータベースが、海洋プラスチック汚染の問題をはじめとする海洋の問題の理解及び対処や海洋の教育・理解増進に活用されていくことを期待したい。
Posted by 寺島紘士 at 23:53
立秋に想う [2018年08月07日(Tue)]
今日は旧暦では、立秋、秋の気配が感じられる日である。昨日までの猛暑の中で立秋と聞いても全然ピンと来なかったが、なんと、今日の東京の日中の気温は22度ぐらいと低く、地下鉄の中では、エアコンが効きすぎて寒かった。予報では、8日から9日にかけて強い台風13号が関東地方に接近し、上陸の恐れもあると報じているが、気温は、明日も20度台の半ばであまり上がらないようである。

今年の夏は、猛暑で新記録が出るほど暑いのに、暦の上で「立秋」となると、急に気温が下がって「秋の気配が感じられる」ようになるのは、何か奇妙な感じがする。まるで天気の神様が、旧暦の24節季に気を使って、急いで気温を下げたのではないかと思いたくなる。

そう言えば今年は、7月7日の小暑(暑気に入り梅雨のあけるころ)のとき、7月23日の大暑(夏の暑さが最も極まるころ)のときも、その日の天気と24節季の暦がよく合致しているように感じた。

24節季で立秋の次は、8月23日の処暑(暑さがおさまるころ)である。目前の台風13号の進路も気になるが、この夏の暑さがどうなっていくのか、処暑の8月23日には果たして暑さはおさまるのか、24節季の処暑に対する天気の神様の気配りが気になってきた。
Posted by 寺島紘士 at 23:17
笹川平和財団、国連経済社会理事会のNGO協議資格(特別)取得 [2018年08月06日(Mon)]
この夏の猛暑に閉口しているときにグッド・ニュースが国連から届いた。

海洋政策研究所は、前身のシップ・アンド・オーシャン財団(通称:海洋政策研究財団)時代の2008年に、国連経済社会理事会(ECOSOC)のNGO協議資格を取得(本ブログ2008年6月30日参照)して、以後それに基づき国連の海洋・海洋法非公式協議プロセス(UNICPOLOS)、リオ+20(2012年)、SIDS 2014(2014年)、「国連 国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)準備委員会」(2016−2017年)、国連海洋会議(2017年)などの国連の海洋関係の会議で活動してきている。

地球表面の7割をカバーする海洋の問題は、相互に密接な関係を有しており、国連NGO協議資格は、国際的な場で海洋政策に関するシンク&ドゥ・タンク活動を行うのには重要な資格である。

2015年4月に、海洋政策研究財団と笹川平和財団が合併して、海洋政策研究財団は、笹川平和財団海洋政策研究所となったので、海洋政策研究所は、ECOSOCに対してNGO協議資格のReclassification (再分類)の申請手続きを進めていた。(本ブログ2016年5月29日参照)

即ち、海洋政策研究財団は、海洋に関する分野の会議に参加し、議題提案まではできないが、会議で発言し、ス テートメントを配布できる「特別(Special)」資格を有しており、他方、旧笹川平和財団は、会議には出席できるが発言はできない「ロースター(Roster)」資格を持っていたので、合併後、双方を包含する新笹川平和財団としてのNGO協議資格を申請していたのである。

これに対して、国連経済社会理事会(ECOSOC)が、合併した笹川平和財団に特別協議資格を与えることを7月24日に決定したという国連経済社会部からの通知(8月1日付)が届いたのである。

これにより、海洋政策研究所が、これからは「笹川平和財団」としての特別協議資格を用いて、海洋関係の国際会議に参加できることとなった(それまでは旧名「シップ・アンド・オーシャン財団」で参加)。さらにそれだけでなく、笹川平和財団が特別協議資格を取得したので、これからは財団の他の部門も国連関係の様々な会議に特別協議資格で参加することが出来るようになった。これは、笹川平和財団全体にとってグッド・ニュースだと思う。

この際、皆さんにECOSOCのNGO協議資格について簡単に紹介すると、

国連憲章は、「国連経済社会理事会(ECOSOC)は、その権限内にある事項に関係のある非政府組織(NGO)と協議するために、適当な取極を行うことができる。」(第71条)と定めており、これに基づき、ECOSOCは、1946年から様々な組織・団体にNGO協議資格を認めてきている。

そのNGO協議資格には次の3種類ある。@ECOSOCの広範な分野で活動しているNGOに認める、会議で議題提案までできる「総合(General)」資格、A特定の分野で活動しているNGOに対する、議題提案はできないが、会議で発言し、ス テートメントを配布できる「特別(Special)」資格、B会議に出席できるが発言できない「ロースター(Roster)」資格である。

笹川平和財団の各部門がそれぞれの分野で国連NGO特別協議資格を活かして活動するようになれば、笹川平和財団の国連関係の会議における発言力が高まり、やがては、笹川平和財団が、国連NGO協議資格のうちの「総合(General)」資格を取得して国際的な場で活動する日が来るかもしれない、と考えるのは私の少し先走った期待だろうか。

いずれにせよ、夏の暑さを吹き飛ばす朗報ではある。

2015年の財団合併以降、本件についての財団側の窓口となって国連経済社会部と折衝してきて、今日の朗報取得に貢献した前川美湖主任研究員の尽力に感謝したい。
Posted by 寺島紘士 at 23:24
水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化 [2018年08月04日(Sat)]
5月に閣議決定された第3期海洋基本計画は、370項目にも及ぶ政府が総合的、計画的に講ずべき海洋施策を定めている。

その中でも注目されている施策のひとつに「水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化」がある。(海洋基本計画第2部 2. 海洋の産業利用の促進(4))

これに関して、最近大きな前進があったようである。

水産庁のホームページを見ると、6月1日に、総理を本部長とする政府の「農林水産業・地域の活力創造本部」が、「農林水産業・地域の活力創造プラン」を改訂して、水産政策改革の具体的な内容をその中に位置づけた、とある。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/kaikaku/suisankaikaku.html

そこで、「農林水産業・地域の活力創造プラン」6月1日改訂版を覗いてみると、「水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化」の項が設けられていて、魚貝類生産量、国産水産物輸出額等の<目標>が掲げられるとともに、<展開する施策>として、@水産業の持続的発展のための資源管理、各地の浜における生産体制強化・構造改革の推進、Aマーケットインの発想による生産から加工・流通、販売・輸出の各段階の取組の強化による消費・輸出拡大、B浜と食卓の結びつきの強化、C水産政策改革のさらなる推進、が定められている。

特に、「C水産政策改革のさらなる推進」については、「水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化を両立させ、漁業者の所得向上と年齢バランスのとれた漁業就労構造を両立することを目指して「水産業の改革について」(別紙8)に即して改革を推進」するとして、改革の具体的内容を示した別紙を添付している点が注目される。

水産資源の適切な管理と水産業の健全な発展は、わが国だけでなく今や世界共通の課題である。「国連持続可能な開発サミット2015」が定めた持続可能な開発目標(SDG)14でも、「海洋及び沿岸の生態系の回復」、「過剰漁業・IUU漁業及び破壊的漁業慣行を終了、科学的管理計画の実施」を取り上げて、世界各国が協働して取り組んでいる。

海洋国・水産国である我が国が、自国で水産政策改革を推進するとともに、世界の取組みにおいてもリーダーシップ発揮していくことを期待したい。

最後に、この問題に関連して、最近、(一社)日本経済調査協議会の第2次水産業改革委員会が、「新たな漁業・水産業に関する制度・システムの具体像を示せ〜漁業・水産業の成長と活力を取り戻すために〜」と言う中間提言を発表したことも紹介しておきたい。
http://www.nikkeicho.or.jp/info/6307/参照

漁業・水産業に関する有識者・専門家等からなる第2次水産業改革委員会(委員長:高木勇樹、主査:小松正之)が様々な観点から議論して取りまとめた中間提言は、「海洋と水産資源は、国民の共有財産であることを明示せよ」「科学的根拠に基づく水産資源の持続的利活用を徹底し、直ちに悪化資源の回復を図るとともに、広く国民に開かれた海洋と水産資源の保存管理を行え」から始まって、7つの提言を行っている。傾聴に値する提言と思われるので、この問題に関心のある方に一読をお奨めしたい。
Posted by 寺島紘士 at 23:56
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