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 私たち日本財団(にっぽんざいだん)は、競艇の売上を財源として、マラッカ海峡の航行の安全といった国益にかなった大型プロジェクトから、災害時におけるボランティア活動までの様々な公益活動を推進する助成団体です。

 世のため人のために、世の中のお役に立ちたい、そんな思いがぎゅっと詰まった日本財団が運営する公益コミュニティサイト・CANPAN(カンパン)には不思議な効能があります。カンパンには「日本を元気にする素敵な人たち」との縁を結ぶ力があるのです。

 CANPANを通じて出会った素晴らしい方々、感激したことなどを中心に、より良い世の中を目指す公益活動とインターネットと競艇の不思議な関係についてお伝えします。

『新聞がなくなる日』歌川令三(著)草思社 [2005年10月27日(木)]
素晴らしい本をご紹介します。

『新聞がなくなる日』歌川令三(著)草思社、です。

歌川さんは、現在の東京財団特別研究員に就任される前は、日本財団の国際担当常務理事で、世界を舞台とする公益事業を指揮されていらっしゃいました。

情報システムを担当している私は、歌川さんからのパソコンに関するご質問にお答えしたり、インターネットの仕組みなどをご紹介させていただいていました。歌川さんは、いつも紙とペンを離さず、アフリカ出張にご一緒したときも常にメモを取っていらっしゃいました。原稿執筆もペンと紙をご愛用。

その歌川さんが、インターネットに関連することをご自身の研究テーマにされてからは、パソコンの使い方を勉強され、そしてインターネットに関する書籍を読破され、あっと言う間にネット世界の最先端の知識と感性を身につけられていたのには、大変驚きました。
また、原稿をパソコンでワードを使って書かれている姿を拝見したときは「!?」。
私に同じようなことができるでしょうか。
自問するにつれ、歌川さんの知的好奇心の豊かさとそのご努力に、ただただ感嘆するばかりです。

昨年(2004年)10月、韓国のインターネット新聞の現状を調査するため、歌川さんと私達とで韓国へ合同調査出張をいたしました。9社ほどのインターネット新聞社を訪問させていただくことが適い、韓国における現状を把握することができました。歌川さんの広くて深い韓国の人脈があって初めて成り立った調査でした。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

調査結果は、歌川さんは研究レポートそして今回の本の資料としてお使いになり、私達は公益コミュニティサイト・Canpan(カンパン)の開発に反映することができました。

そのような経緯もあり、ご紹介する本は思い入れのある心で読ませていただきました。

印象的な部分を引用して、ご紹介させていただきます。

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『新聞がなくなる日』 歌川令三(著) 草思社

 第七章 ジャーナリズムは滅亡するか?
  ― 「メディア」が変わると「文化」も変わる

 問答「然は、然りながら」― 新聞ジャーナリズムの宿命的変貌を論ず


・・・以下は、メディアの技法の各論にまで踏み込んだ“新聞プロ同士”の「然(さ)は然(さ)りながら」問答だ。

 彼らが言う。「知識を提供する役割を果たす良質の新聞がなくなったらどうなると思うか。インターネットなんて便所の落書きみたいなものだ。新聞など既存のメディアのもとでは発信者は誰か、はっきりしていた。反面、受け手は匿名性が確保されていた。インターネットは無署名の無責任メディアだ。だいたい、あんなもので筋道立てた真面目な話ができるわけがない。趣味の話ならまだしも、出まかせのいい加減な媒体がニューメディアとはおこがましい」

 私は言う。「お説の通り。たしかにインターネットによる世論形成の広場は、無秩序だ。文章はおおむね下手くそ、論旨不明の独りよがりの発言も多い。でもそんなに欠陥だらけのニューメディアが出現しただけで、どうして激しい新聞離れが起こったのだろう。インターネット上のブログの質が向上し、あるいは電子新聞がもっと充実したら新聞はどういうことになるのか、それを考えたことがあるのか?」

 彼らは言う。「いや、その話は後回しだ。くどいようだが、ネット上に落書きみたいなものを書きまくっているド素人たちが、新ジャーナリズムを形成していけると思うのか? プロがいなければ、どれがいい原稿なのか、ジャッジできないじゃないか。新聞が社会の公器といわれるゆえんは情報をしっかりと取捨選択するプロのゲート・キーパーがいるからだ。娯楽と速報とセンセーショナリズムが売り物のテレビや、無数に飛び交う無編集のインターネット・ガセネタ(いんちき情報)の過ちを断ち切る唯一の媒体が新聞じゃないか」

 私は言う。「そんな“あるべき論”で、新聞ジャーナリズムの将来が決まっているのなら楽なものだ。
 問題の所在は、ラジオ・テレビ報道、そしてインターネットのブログの登場によってもたらされた新聞の情報供給の独占体制の崩壊にある。旧い新聞人の感覚に浸っている人は、新聞社がメディアの王者であり得たのは、情報伝達のスピードの遅い紙メディアしかなかった時代の特権であったことをよく理解していない。情報の発生から情報の受信までの時差を利用して、情報伝達の独占代理人の地位を得ていた。
 新聞はさまざまな情報を取捨選択し、一枚の紙面に手際よく並べ、読者が共有すべき共通の価値基準で照らした“社会の鏡”と銘打って、ニュースを独占販売していた。あの時代のニュースとは、新聞に載った情報のことであり、新聞のプロが選択しなかった情報はニュースではなかったのだ。新聞の持っていたニュースの独占販売権は、インターネットの登場でとどめを刺されたとは思わないか?」・・・

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歌川さんは各種データを真正面から見据えて分析され、ご自身のお考えをまとめられています。
「新聞はなくなってほしくない」とお考えの歌川さんが述べられた、日本の大新聞は201X年には崩壊し、2030には死滅するだろうという予測には、ドキリとさせられます。

以前ご紹介した、EPIC2014では、「2014年の現在、ニューヨーク・タイムズ紙は、グーグルゾンの支配に対する精一杯の抵抗として、オフラインとなった。タイムズ紙は、エリート層と高齢者向けに紙媒体のみを提供するようになる」と予測しています。日米で同じような予測が出ていますね。

現在、そして近未来のジャーナリズムを勉強するにはとても良い本だと思いました。
お薦めの一冊です。

10年前に、今の姿を想像することができなかったように、10年後がどうなっているのか、全くわかりません。なんだか、ワクワクしてきます。

■てら
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ネット時代に入り、紙の新聞の経営が窮地に立たされている。毎日新聞社の元社員が語る新聞の未来像。いささかショ... [ReadMore]
Tracked on 2005年12月03日(土) 19:26

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コメント
雑誌や新聞といった紙媒体のメディアでは、その発行部数が年々落ちていることが懸念されています。雑誌でも紙媒体からデジタルに移行、または廃刊し、オンライン化という流れになってきています。新聞も同じような状況下にあります。読売、朝日などの大手新聞会社では、購読者は毎年減少の一途をたどり、その結果、購読料からなる収益体系が弱体化し、広告モデルにシフティングを行っている最中です。アメリカでは早くからオンライン化の傾向が顕著に見え、ニューヨークタイムズは、会員制で新聞をオンライン購読させる方式にビジネスをシフトしております。結局、紙媒体では、最新情報は明日の朝まで待たないと手に入らないわけで、そこでは既にニューズという媒体の名の価値が無くなってしまっていることになります。たとえば、為替トレーダーが、朝刊を読んでから日本の相場を見ているようでは、ニューヨーク市場、ヨーロッパ市場の相場で損失を出します。相場はリアルタイムに追えるわけですから株も同じで、オンライン上で毎秒ごとの情報をリアルタイムに表示し、瞬時に目の前のモニターの価格で売買を成立させることができます。このような例は列挙にいとまないですから特に挙げる必要はないと思います。IT化という日の出により、これまで発光していた月や星が消えるわけで、これも時流というものだと思います。もちろん、このような世界をそんなに急いでどうするんだ、と私も思いますが、時代というスピードだけに関して言えば、変化に対応できない、または、ついていけないということは、今日の競争社会では死を意味するのは明らかです。オンライン化ができなければ、新聞会社には売れない紙だけが残ることになります。そこには、ニューズという情報が載った紙が存在した、という事実だけが残るのです。カリビアン事務局
Posted by: カリビアン  at 2006年08月25日(金) 15:36

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