「家族」 [2014年08月10日(Sun)]
私は幼少期から早く結婚して自分の家族が欲しいと切に願っていました。 自分の家族を否定することでしか気持ちを維持できませんでした。 自分が理想とするような家庭で育った男性と結婚。 本当に嬉しく、自分に兄弟、両親が増えた!と喜んでいました。 確かに夫の家は理想のような家だと思います。 なのに私には居心地が悪くなってきました。 そして今まで連絡は必要最低限にしていた自分の家族と連絡を取るようになりました。 その途端に心がホッとしたのです。 自分が理想とする形ではないけれど、自分にとっての家族はよくも悪くもここなんだ、と。 今35歳。 35歳になってようやく受け入れることができました。 てんぽに辿りつく子達が、いずれ30歳を超えたあたりから 自分の家族について再考する時が訪れるんだろうと思うんです。 きっとその頃には鬼にしか見えなかった親が年老いたりしちゃって 自分の怒りの持っていき場を失い、それが「許し」だったり「受け止め」だったりに変容して。 今、怒りを持っていてもいい。 今、諦めきれない気持ちを持っていてもいい。 時間が経ち、距離を維持することで自分が家を出たことは間違いだったんじゃないかと思うかもしれない。 抱えきれない悲しみが両手からあふれてるかもしれない。 それでいい。 きっとみんなが生きやすい答えを見つけることができるから。 人生は思った以上に長いから。 20年後のみんなに伝えたいです。 とこんなことをテーマにしていた映画があったなとふと思い出す。 20代の私には衝撃的だったけど、今ならよくわかります。 「愛を乞うひと」 どん |
Posted by
てんぽ
at 10:03