パリ20区 僕たちのクラス [2010年08月01日(Sun)]
今晩は。連日暑くて、本当にどうなってしまったのかと思います。
昨日、ワシントンに住む友人からメールが来ていました。あちらも暑いようです。 友人は、グローバル・ワーミング (global warming) ではなく、もはや、グローバル・ボイリング (global boiling)だと言っていました。本当にその通りだと思います。 さて、そんな猛暑が続いていますが、今週金曜日に終わってしまう映画を見逃すまいと、昨日の夕方、神保町に行ってきました。 以前も何度かこのブログでお知らせしている、「パリ20区 僕たちのクラス」です。 http://www.iwanami-hall.com/ この映画を見て思ったのは、言語の異なる文化で生活することが、その個人だけでなく、その周りの人々にも影響を与えるのだということと、文化のことなる人々や、自分と異なる環境にある人たちと隣人として付き合うということは、自分の可能性の限界も知り、それ以上のことはできない事も理解せねばならないということでした。 既に日本語版も出版されているので、読んで頂くのがいいとおもいます。(私も途中で頓挫していますので、早く読み終えなければと毎日思っています・・・) 印象的だったのは、担任のフランソワに対して、反抗的な態度を取った少女、クンバが書いた作文、題名「リスペクト」の内容でした。教師と生徒はお互いに対等であり、尊重しあう立場にあると彼女は作文に書いていましたが、教師たちの発言や教室での言動は、教師が偉いというものでした。 また、ウエィの母親が不法滞在で捕まったこと。公平な裁判を受けられる為の資金を教師たちも集めるのをはじめたこと。 そして、最後にスレイマンが退学を言い渡されて、母親と共に、学校を去っていく姿。彼はどこか他の学校に転校することになるようですが、その原因が自分にあることを、担任のフランソワは感じていること。 自分のしたことが、周りの人々に影響を与える。これは、社会で生きて行く限り避けては通れないことだと思いますが、自分の行動が他の人にネガティブな影響を与えることがある。 強制退去命令が出ていた家族が、行き場をなくして、あるシェルターにたどり着いた時、私たちは、彼女たちがずっと日本で生活することを望んでいるとはわかっていても、その希望に反する手続きを取らざるを得ませんでした。 もう10年以上前のことになりますが、私は、あの子たちが勉強する機会を奪ったのだと今も感じています。ほかの選択肢はなかったのですが、あの日の事は、きっとずっと忘れないのだと、スレイマンの後ろ姿を見ながら思い出していました。 |
Posted by
てんぽ
at 22:00
「パリ20区、僕たちのクラス」★★★★素晴らしい!
フランソワ・ベゴドー、24人の生徒たち 出演
ローラン・カン... [Read More]