みずきの家 ー 自立援助ホーム [2010年02月28日(Sun)]
今晩は。夕方家に帰る途中の坂を上がったら、正面に黄色いまんまるの月があらわれました。今日は満月です。そして、2月も最終日!!!!
さて、土曜日の午後、みずきの家の開設を3ヶ月後に控えて、湘南つばさの家の前川さんを招いて、みずきの家のホーム長の加藤さいさん、職員の利明さんと勉強会を行いました。 これまでになく、みずきの家や自立援助ホームに関わる制度や国の施策を参加した皆で共有する時間が持ててとてもよかったと思っています。 さて、国は、先日「子育てビジョン」を発表しました。その中には、 □年長児の自立支援策の拡充 ・ 児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)などの拡充、施設を退所した 者等に対する支援の充実を図ります。 □社会的養護に関する施設機能の充実 ・ 専門的なケアや自立支援に向けた取組、継続的・安定的な環境での支援 の確保等、子どもの状態や年齢に応じた適切なケアを実施できるよう、現 行の施設機能の在り方の見直しや体制の充実について検討します。 そして、現状(H20年度)54箇所の自立援助ホームをH26年度には160箇所設置を目標と定めています。 しかし、前川さんも、これは現状を把握していない指標であるといわれます。 現在、自立援助ホームの滞在時に対する自治体からの補助金は、 昨年度の法改正により、 「自立援助ホームの強化、自立援助ホームの補助体系は、今まで、「児童虐待・DV対策等 総合支援事業」だったが、平成21年度より「児童入所施設措置費」の対象となった。 単価は定員払いでなく、現員払いとなる。各月の初日に実際入っている子どもの人数による。」 と改正されました。 簡単にいうと、毎月1日にいる人数でその月の補助金が決められるのです。ということは、明日、3月1日の滞在者の数と4月1日の滞在者の数が変わると補助金額が大幅に変わるということになります。「1月いなくても、返還しなくていいのだから、いいじゃない。」と言った行政職員もいました。そうではありません!そこで働くスタッフの数が毎月変わるわけではありません。安定した財政を持たずして安定した運営は不可能です。 「職員は、非正規の期間労働者ではない!!!!」のです。自分の生活が不安定なのに、他の人の課題を支援することができると思われては困るのです。 この、施設で働く労働者としての職員の生活保障を無視した、補助金の取り扱いを法で改悪した上に、殆どの施設の構築費は施設が負担するのです。みずきの家もこれからローンを返済していかねばなりません。その補助すら殆どないのに、こんなに数を増やすのはどういう試算なのでしょうか??? このブログを読んで下さる皆さんが、細かい法令について把握しておられるとは考えません。しかし、人を支援するには、支援に携わる者の雇用や、労働体制がきちんと整備されていなければ、志だけではやっては働けない、生きていけないのです。 皆さん、一人一人の声が、世論となり、このような状況を変化させる力となるように、ご協力をお願いします。 |
Posted by
てんぽ
at 23:20