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2019年08月29日

TVで見る沖縄移住者の話

或る夜、TV番組で沖縄本島に移住しているシニアご夫婦を紹介していました。
珍しく、沖縄本島の北東部の東側太平洋に面した、その名も「東村」(ひがしそん)なのです。
これはまた、登場するご年齢も70代半ばのようで、かなり興味がひかれました。

oki2.jpg第一次海外移住・ロングステイブームは、私たち団塊世代がまだ40代半ばから50代の頃、比較的裕福な年金の世代の方々が、スペインをはじめとする、西欧の美しいリゾート地だったのが、西欧文化圏で暮らす金銭的な制約から、次第に年金だけで暮らせる、アジアへとシフトして行きました。
その頃、海外ロングステイの先駆者、大橋巨泉が「日本には沖縄」があると云った言葉が、本格的に定年後の移住・ロングステイを考え始めた、団塊世代の私たちの間では「巨泉する」と動詞として流行りました。

16年前の3月、55才と52才で退職した私たち夫婦が最初に移住地候補として目指したのは石垣島でした。
理由は
1,石なら垣島から台北はすぐそこ、一番近い外国です。
 当時、日本国内の格安航空券は現在ほど社会的に認知されておらず、海外チハローワークケットが一番安かったのはタイのバンコク発券チケット、次に安かったのが台北発券チケットだったのです。日本国内で一番アジア的雰囲気を残している沖縄、それも離島の石垣に住んで、すぐ隣の台湾に渡っ安いチケツトを手にして、世界中を歩き回ろう、と考えました。
2,石垣は土地も安かろう
 早期退職を考えていた時、頻繁に石垣にダイビングに行っていた社内の友人は、私の計画を聞いて石垣に一軒家を建てて、内地からスキューバー仲間を泊めてくれる部屋を造つては。もちかけました。そんな、大層な家ではなく、平屋のコンクリート造りの大部屋をメインにした家なら、1,000万円で楽勝建つのではないか・・・
確かに、彼も私も建設業界の人間ですから、平屋・陸屋根、部屋数の少ない100平米ほどのコンクリート造り、間仕切りブロックはなら、業者に鉄筋骨組みの部分と屋根だけ依頼し、あとは何とかなりそう、土地は80坪で500万、合計2,000万以下、横浜のマンションを売って、まだ1,000万以上あまり、当座の資金に困らないだろうと、退職した翌月に石垣ら乗り込みました。 

行ってみないと解らないものです。
1,石垣から台北は遠く、高い。
 確かに、石垣港から淡水までの航路はあるのですが、淡水から石垣へのダイレクト航路はなく、一度那覇に寄ってから石垣に戻るルートしかありませんでした。
 当時、空路の石垣・台北間は有りませんでした。
 これなら、東京首都圏のほうが、台北は近かったのです。
2,石垣の土地は、横浜よりも高かった
 2003年、内地、首都圏の不動産価格はバブル崩壊後底値状態でした。
 私たちの住む駅前マンションもバブル時、億ション近くしていたのですが、買った当時の8割程度まで値下がりしていましたもうひとつは。
 特に私の住む棟は投機対象になっていたので、オーナーの倒産、破産で、数多くの競売物件が現れ、それに引きつられて実勢評価かかくよりもかなり安値で取引されていた頃です。
 内地・首都圏はバブル崩壊で不動産不況だったのですが、その余った資金が、当時の石垣島に流れ込んで、2003年頃は石垣は不動産バブルは崩壊しておらず、内地の移住希望者がどんどん値段を引っ張っていたのです。
3,建築価格は内地の1.5倍
建設業界にいる、私と、同僚の友人が計算した、夢のダイビングハウスは、とてもその価格で建設出来ないことが解りました。
ひとつは、離島価格です。
建設資材ひとつとっても、内地から沖縄本島、本島から石垣への輸送費と中間手数料が発生します。労務・人件費は安いだろうと考えていたのですが、ここは沖縄の離島です。
ウチナンチューとヤマトンチューの価格差が存在するのです。
石垣住民と本島住民の間でも価格差はあり、ましてや内地から移住してくる金持ちヤマトンチューですから私たち首都圏のたたき合いで成り立ってきた建設価格の倍近くになるようです。

あっさりと、沖縄に住むことはあきらめたのです。

map-oki.jpgそんな私たちはTV画面の70代半ば過ぎのご夫婦の沖縄移住生活を興味深く見ました。
何で、沖縄本島の東村なのか?
沖縄移住を目指す、内地の人達の大半は、本島西部、南シナ海のリゾート地周辺に住みます。
沖縄本島西側は、道路事情もよく、ホテルや商業施設のほとんどは、西側にあるのです。
一方の東側は、米軍基地も多く、道路は大きく迂回しますし、人口も観光客もこない東側には、ちいさなストアーが点在するだけ
で大型商業施設は全くありません。
1か月二人で15万円ほどの年金で暮らしているそうです。
このお二人の会話にも、沖縄の物価について語られていました。
沖縄は物価が安いなんて考えている内地の人がいるのは信じられない。
きっと最低賃金が日本一安いので、当然物価も安いと考えているのだろうけど、東京よりも高いのは間違いない、と断言してます。

どうして沖縄の東村に住むのかの問いに
日本の地方、田舎暮らしと同じですよ。都会の薄い人間関係よりも、濃すぎる、面倒くさいと思えるほどの関係が私たちの生き方にあっているから、とこの地で行われている「もあい」(頼母子講)について語ってくれました。

昔20代の頃一時暮らした、アルゼンチン・ブエノスアイレスの日系人の70%は沖縄県出身者でした。内地出身者の県人会と同じように、沖縄県人会の下に、村人会があり、毎月何処かの村人会で「頼母子講」が行われていました。
アルゼンチンの金融社会にたよらず、その頃の資金調達は、大きな沖縄県人会内の頼母子講で行われていたのです。

この移住者ご夫婦の東村では、「もあい」は金融融通の意味は薄れ、お互いの親睦ま場として今も残っているようです。
この番組を見て、田舎に暮らす覚悟・意味・生き甲斐をちゃんと建て、守っていけるのなら、中止半端の内地の田舎暮らしよりも
良いのではと、番組を見て思いました。

ネットでは、沖縄移住について、現地から情報を発信している方がいます。
参考にして下さい。
勘違いしてません? 〜沖縄について、本土の人間が持つイメージと現実
posted by 西沢 at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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