私たちのNPOの内規では、理事就任時は原則70才まで、且つ正会員になってから一年以上経過していること、市民活動・ボランティア活動の経験者或いはサポターとしてます。
15年前、私が引っ越しをして来た時は、退職2年目56才で団塊世代の退職まで数年ありました。
この中間支援NPOに加入した時は、当然ながら若手として期待されましたが、それでもまだ理事や、各活動部会のリーダーは60代半ばでしたから、理事改選の総会で候補者なり手は少ないものの、まだまだ今日のようなひっ迫した状態ではありませんでした。
団塊世代が60才に達した、2008年頃から徐々に加入する男性が増え、この2008年を境に、正会員の男女比が逆転し今も男性会員が多い状態が続いています。
多くの男性会員は、鎌倉と云う土地柄か、大手企業のサラリーマンが多く、比較的老後の経済的にも恵まれており、退職後の自分の時間の一部を、地域の為に役に立てたい、と参加していただいています。
しかし、その団塊世代も古稀を過ぎています。
内規の理事就任時70才の抵触します。
理事の就任期間は3年、そのまま延長は禁止されています。
つまり、私たちのNPOは、古い、経験豊かであるけれども、常に活性化、進歩する為に「ボス」はいらないのです。
多くの地域社会、或いは企業に見られる、頭でっかちな古い体質の男社会を嫌った、当NPO設立時の女性リーダーが造った定款がそのまま引き継がれています。
この定款を替える動議は過去に何度かありましたが、私もこの動議に反対票を投じてきました。
市民活動センターは、定年退職した暇と余裕のあるオジサンの受け入れ先の一つですが、過去の経験則を振り回し名刺・肩書・居場所・机が欲しいだけの方が如何に多くいたことか・・・
先ず、率先して汗を流し、ITに強く、社会常識があり、経済的、時間的余裕のある人がいいのですが。
団塊世代でITに強いとのお話で、お会いしてお話を聞くと、ワード・エクセル・メール・インターネット・年賀状が出来るのがITに強いと思われている団塊世代が如何に多い事か。
一昨年、私が講師を務めるWeb講座を受講した64才の男性がおりました。
彼は鎌倉の大企業M電機出身で、アクセスは勿論、VB(Visual Basic)も経験しており、Web言語も解ります。
後は、デザイン系のイラレやテンデザインを覚えてもらえば、私たちの組織の大戦力になりますので、口説きました。
当時、週に3日のアルバイト程度でしたから、私たち広報のお手つだいは月に数度の月or金できるのとご返事をいただき正会員、広報部会の副リーダーになっていただき、後継者と目論んでおりました。
今年4月、66才になった彼から正会員は続けるが、平日のお手伝いは出来ない、と云われました。
理由は、「フルタイムで働くことになった」と云うのです。
私の廻りには土地柄か元M電機出身が大勢います。
総じて後期高齢者75才を過ぎた方ばかりですが、かれらご夫婦の年間年金金額は、全員500万を超えています。
話しをしてていて、「二人で45万くらいかな」と云うので、私たちの感覚では二月にですか?と聞くと、何をそんなことを、当然「1か月」の話のようです。
この66才の彼に、
「M電機だから、世間よりも相当高額の年金がでるのに、66才にして何で自分の時間を犠牲にし、週5日のフルタイムで働こうとしているの?」
「こんな時間はもう取り戻せないんだよ。」と、私。
彼は。
「確かに、食べてはいけるけど、余裕のある、豊かさな生活には程遠い」
「皆さんが聞いている元M電機の現在後期高齢者の皆さんと、私たち一回り下の世代では年金の金額は大幅に減って少ない」
「少しでも、家族とゆとりのある生活をする為に70才まで働きます」
確かに、そう答えられると、もう引き留められませんでした。
団塊世代72才も働いている。
理事会の前打ち合わせで、同期加入、同じ世代の理事が、昨年度の人件費出費が異状に多いのを調べてみた所、本来無報酬、ボランティアであるべきの理事が成果報酬を請求して、月に12万受け取っていたことが判明しました。
この理事は、70才まで市の臨時職員として働いて、同時に私たちのNPOでは有償ボランティアスタッフとしても働いていました。
しかし、70才を機に、市の臨時職員は雇い止め、NPOも70才定年です。
70才を機に、同時に2つの収入減を失い、居場所を失い理事は、人手不足の理由と、NPO理事に就任していても定款に、報酬を支払っても問題ないことに気づき、毎日出勤して、会計に請求し収入を得ているのが発覚しました。
総会の前の準備打ち合わせですが、もう滅茶苦茶です。
結論は
もう、市民活動とか、ボランティア活動は、「自ら申し出た、無償の行為」は成立しない。
今後何らかの形で経済基盤を確立しないと、ボランティア活動は成立しない。
分かった、でも何らかの形で、ボランティア報酬についてはルールを決めてよ。
どっちにしろ、私は、来年2020、72才で一線を退きますけど。
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