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2019年05月12日

団塊世代の10年後、古稀を迎える退職年金生活、小説「団塊の秋」

本屋さん会計デスク近くに平積みされていた、先日亡くなった堺屋太一氏の没後に出版された、団塊世代の続編的未来予測小説のようで、買って読んでみました。
書評は

本書は、戦後のベビーブームで誕生した世代を「団塊の世代」と名付け、ベストセラーとなった『団塊の世代』(堺屋太一/著 1976年)の続編としての位置づけを担う一冊。
著者は『団塊の世代』にておいて、人口の多いこの世代の成長が日本経済を揺るがし、政治のあり方を変えていくという状況を予測した本作では今後の日本社会全般について生活から政治的事象までを、各章の冒頭に貼付された未来の新聞記事という形で表し、7人の団塊世代の主人公たちの悲喜こもごもな未来を描いていく。
「衰退」から「希望」へ至るストーリーは、超高齢化社会などへの根本的な改革を先送りしてきた日本社会への問いかけでもあり、あらゆる世代が考えるべきメッセージが盛り込まれている。



dankaiaki.jpg読み始めて、これは売れないなと判断しました。
ストリー構成が、元政府官僚の堺屋氏の人生経験範囲内のもの、実際の99%の団塊世代の人生とかけ離れてたものなのです。
ここに登場する主人公7人の出会いは、1971年3月羽田空港です。
「カナダ・アメリカ15日間の旅」ツァーに集まった、卒業旅行を兼ねた7人の学生男性6人、女性1人。ツァーの代金は356,000円、1ドル360円の時代。
学生のアルバイトで賄える金額ではなかったハズです。
1971年昭和46年の学卒初任給は統計によると46,400円ですから、ツァー代金は初任給の7.7倍です。2019年学卒初任給20万とすると、現在の価値観すると150万円です。
ここに参加した7人の若者は、旅が終わってから、不定期的に集まっていました。

小説のストリーは、この7人の大学卒業後の人生と、2015年の67才から2028年80才までの未来予測小説です。
主人公は全て、一流国立・私立大学卒の弁護士・元衆議院議員・建設会社社長・元高校教師・元官僚財団法人副理事長・投資コンサルタント・新聞社社友・元労組委員長です。
1996年、団塊世代18才の時の大学進学率は16.1%です。
この小説の主人公のように、都内の国立或いは有名私立への進学率となると、全団塊世代の1%もいないのではと、考えられますが・・・しかし、私の中学校のクラス45名から東大・一ツ橋・早慶六大学を含めると8人進学していますので全く考えられない設定ではないのですが・・・

団塊世代と名付けた堺屋太一氏も、所詮、東大卒の元官僚です。
自分の廻りの環境が全ての平均的日本人と、勘違いしていたのでしょうか?
日本の将来、99%団塊世代の老後を、経済企画庁長官の目でしか見れなかったのでしょう。


この小説を読んでいたいた時、古い知合いの新聞人からメールがありました。
『私も60才の定年になるので久しぶりにお会いしたい』、とありました。
2008年、団塊世代の一斉退職が社会の話題になっていた頃、既に55才で退職し「団塊世代の定年後の過ごし方と海外ロングステイ」
http://www.tt.em-net.ne.jp/~soy7686/index.html
と云うホームページを立ち上げており、ネット上ではちょっとした有名人でした。

海外ロングステイに関しては、多くの映像メディアから取材申し込みがありました。
そのほとんどはTV局ではなく、番組企画会社やリサーチ会社です。
TVメディアと云うと、簡単に喜んで取材に応じるであろうと云う雰囲気がメールが感じ取られます。全て断りました。そして受けるならと一つ条件をつけたのです。
「放映前の映像チェク・検閲」が可能か?と云う問いを投げかけると、全てNOでした。
自分が映像の編集をやっているので、編集次第で全く意図したものと、違うものになることを知っています。

一方の活字メディアは、当然出版前の校正、チェックは可能です。
海外ロングステイと団塊世代の定年と云うホットな話題なので、経済月刊誌・FP協会・生保の退職者セミナー誌・生保のマネジャー研修などで、実際の団塊世代の定年後の生活、海外ロングステイの実態などについて、書いたり、お話をさせていただきました。

その頃、大手新聞メディアから団塊世代特集、フロントランナー的記事の企画で一度取材されてくださいとの
メールをいただき、お会いしてお話したことがあります。
結局、最終的には、記事は没になりました。
理由は・・・?
私の場合、大手全国紙で取り上げる平均的な60才の団塊世代ではない。です。
二十歳前に大学を中退し、最初に社会人として世に出たのが、海外の会社であり、スタートからして平均的ではないし、55才退職時の自己資金が9桁と云う数字は、世の中に受け入れられない、記事にならない。
ごもっとも、だから最初から取材対象とはならないと云ったでしょうに。

その時の取材記者は同じ干支のねずみ、ちょうど一廻り下です。
彼は今年59才、来年一回目の定年だそうです。
もちろん、65才までは残る事は可能ですが、記者としてではなく、裏方としてだそうです。
出来れば、辞めて、団塊世代の方々とおなじように、自分の人生を歩みたいが、現実的には経済問題が許さないと云います。
厚生年金は65才支給開始です。でも大手新聞社の高額企業年金はたしか60才だったハズ。
彼は、それは昔の話、世間で云われているほど高額ではないし、60才から65才の5年間食った行くには、働かないと・・と云ってました。
ここで、読んでいた小説の話になりました。
彼も仕事柄読んだそうですが・・・
堺屋太一さん、酷な云い方かも知れませんが・・「過去の人」です。と
posted by 西沢 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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