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2019年05月05日

退職老後計画に及ぼす想定内の問題 リスクヘッジは出来るのか

60代半ばが今の平均的な退職年齢として、現役世代は団塊世代の発信するブログやwebサイトをみて、私たちの世代よりもしっかりと、退職後の計画を立てています。特に資金計画を。
団塊世代は40代でバブルを経験しており、特に老後を想定したシミュレーションをエクセルに打ち込んでいる同輩は少なかったのですが、今の世代は、政府系年金が当てにならなことを自覚して、せっせと将来の資金計画をたてていると聞きます。

しかし、退職後のリスクは、お金だけではないのです。
 1,自分或いは伴侶の病気
 2,双方の親の介護
 3,自立しない息子・出戻って来た娘と孫


など、現実に起こって欲しくないけど、確実に自分たちの老後の生活設計に影響を及ぼす、誰にでも起こりうる、言葉は悪いかもしれませんが リスクが存在します。

lisk.jpg伴侶の病気
先週、スポーツクラブで数か月ぶりに同年代の女性のお友達を見かけました。
彼女は旅行好きですから、どこか長期間出かけたいたのかと思っていましたが、ご主人が病気で現在自宅療養中との こと。
三月に急に体調が悪くなり病院に行ったところ、かなり末期的なすい臓がんと判明。ご主人の年齢は聞いていませんが、団塊世代 の女性の伴侶ですから、おそらく70少し前ぐらいでしょう。
全ての計画を中止し、治療に専念する為に都内の大病院に入院を希望するも、空いているのは一泊10万もする個室一人部屋 のみ、それでも治療優先の為に、お願いしたそうです。
治療費は、高額医療還付金で戻ってきますが、ベッド差額は当然ながら戻ってきません。1
0日ほどで3万円台の個室が空いて移った そうですが。想定外の金額になったとおっしゃっていました。

現在自宅療養中、ご本人もご自身の病状をご理解しているようです。
彼女も残る時間をご主人の好きなようにしてあげたいと解かっては いるのですが、一日中誰とも話さず、ベットで衰弱していくご主人と二人きりの生活が続いているそうです。 気分転換に、時間を造って 時々スポーツクラブにいらっしゃいと、声をかけて別れました。
いつか、必ず来るものなのでしょうが、70前、二人で考えていた実りある充実した老後の生活は、たった10年しか持たないのでしょうか。

kaigo55.png親の介護 
団塊世代、退職者の間でもっとも多く抱えている問題・リスクが介護問題です。
友人のご夫婦は、月の半分をご主人の母親の介護の為に、北陸へ行っています。
関東首都圏にお住まいの方はご存じでしょうが、当時、富山・石川は、神奈川から一番遠い場所なのです。
東北・関西・九州なら新幹線で行けますが、北陸へ行くには、西廻り米原で乗り換えか、 或いは、上越・長野新幹線で、北側から回り込むしかなかったのです。
車も同じことです。
ご兄弟は6人、末の独身の弟さんが同居していますが、年老いた母親の面倒は見きれなく、首都圏に住む兄弟のうち、友人ご夫婦が一番時間的・ 金銭的に余裕があるとのことで、月の半分、北陸に通っているそうです。

そして、ある日衝撃的な新聞記事を目にしました。
介護をしていた、認知症の父親が家族の目を離したスキに、外出・徘徊して近くのJR貨物線に入り跳ねられ死亡した事件。
JRは、この死亡した父親の長男に対して、損害賠償を求め、判決は720万円の罰金が言い渡されました。実際には、この父親を介護していたのは、4人兄弟のうちの横浜に住む長男の奥さんです。父親の認知症が進み介護をどうするかの家族会議 が開かれた時、兄弟の一人は出席せず、他家に嫁いだ女兄弟も難しい状況でしたので、結局、家族会議で長男が介護する、但し現役なので 首都圏を離れられず、奥様が単身、長男の故郷に乗り込んだ末の事件です。

裁判所は、実質の責任者をこの長男として、保護者としての注意怠ったと判断した判決でした。
他の兄弟には、家族会議で決まった事なので、法的連帯責任はないとの判断のようです。
家族がほんの少し目を離したスキの出来事。
介護施設関係者でなくても、それでは四六時中家を閉め切り、監禁・監視し、親にGPSセンサーでも 付けろと云うのでしょうか?
当然、このご長男は控訴するそうです。
しかし、一サラリーマン市民が現役を続けながら、JRを相手に裁判を続けなくてはならず、単身横浜を離れ て、夫の父親の介護を続けて、こんな目にあった奥様の心情を思うと・・・・言葉がありません。

3ldk.jpg自立しない子供
左の間取り図は、70平米後半の平均的なファミリータイプのマンションの図面です。
退職後の夫婦二人だけの生活には十分と考え、古い戸建てを 処分して、湘南の新築マンションを購入したお知り合いご夫婦がいます。
現在、この家には、60代後半のご夫婦と、40代前半の息子さん、30代後半の娘さんとそのお子さん二人の合計6名が住んでいます。
3LDKに6人! 子供の頃の4人兄弟だった自分の家のなかの事を考えれば、住めないことはないどころか、十分に住めますが、時代が違います。大人4人 です。
最初に、離婚した娘さんがやってきました。
離婚で心痛めた娘さんを快く迎えるのは、親としては当たり前なのでしょうし、可愛い盛りのお孫さんも一緒なので、今まで夫婦二人だけの 生活が一瞬輝いたそうです。
しかし、娘さんがパートで働くようになると、二人のお孫さんの世話、親子孫5人の三度の食事・洗濯などの家事すべてが、団塊世代の奥様に負担になってきました。 そこに、アメリカで10数年暮らしてきた息子さんが、アメリカでの生活に見切りをつけて帰国し、同居するようになりました。
アメリカの日系社会のなかで何となく暮らしてきた、英会話は出来ても、何の資格もない40代の独身男性が日本で仕事を探そうにも、そう簡単に 仕事が見つかる状況ではありません。帰国して半年も経つと、狭いマンションの中に暮らす父親とぶつかるようになってきます。母親は、自分たちの 子供なのだからと、父親を諭す度に、夫婦げんかになり、だんだんと父親の居場所がなくなり、一日図書館で過ごすようになってきたそうです。

これは、ラジオの人生相談のなかの話ではなく、実際に私の周辺で起こっている問題です。
日本の退職世代の誰に起きても不思議ではない事柄なのです。

リスクヘッジは出来るのか?・・・
親も子供も私たちは選べないし、健康・寿命問題は天命です。
リスク対処方は残念ながら資金力しかないのです。
お金で幸せを買うことは 出来ません。しかし、幾らか不幸・痛み・不便さは、避けたり、和らげることは出来ます。
今、これからリタイヤ計画を練っている方々にお伝えできるのは、このような生臭い現実の話なのです。
posted by 西沢 at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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