確かに、自分が齢とっていくのですから、廻りの親族、友人知人も年老いてゆき、葬儀に関わる出費は現役時代と違って格段に増えていくでしょうし冠婚にしても、55才と52才夫婦の早期退職ですから、甥っ子、姪っ子の結婚もこれから増えていくのは目に見えていました。
私の生まれ育ったのは、地方の県庁所在地の大繁華街の街中でした。
小学校頃からの遊び場は、近くのデパートの屋上やスーパーのなか、そして名刹寺院の境内でした。父・母は同じ市内でも郊外の農村部の出身ですが、実家は農家ではなく何れも勤め人だったり、商売をしていました。
一方、カミサンが生まれ育ったのは北関東の農村部です。今でも最寄鉄道駅からは、二時間に一本の少ないバスで45分ほどかかる地域やお寺さんとの結びつきが強い、昔ながら風習が残っている、地方の田舎です。
当然ながら、各々の地域の冠婚葬祭の慣習の違いがあります。
退職後に最初に訪れた「どうする?」は各々の甥っ子、姪っ子の結婚式です。
私の甥っ子の場合、実姉から
「どうする?、出でくれる、」
「遠方からで新幹線も高いし、○○子さんまで来てもらうのは大変だから、貴方一人で良いわ」と云われました。
カミサンと一緒ですと、交通費も倍になりますし、兄の家に泊まるのも面倒でホテルのほうがどれだけ良いか、と云っても実家に泊まらない
と断るのも義姉に何かと失礼になるのです。
結局、私一人で、気楽に参加しました。カミサンは喜んでいました。
次に、カミサンの姪っ子の結婚式がやってきました。
カミサンの地では、兄弟の子供の晴れやかな舞台ですから、叔父叔母揃って出席するのは当たり前なのです。
しかし、交通費はともかくとして、泊まる所はカミサンの実家となります。
運転免許を更新しなかった私たち二人はとって、娘を送り出す準備で忙しい実家に送迎をお願いするのは避けたいし、他人の私への気遣いも大変でしょう。
カミサン一人なら何とでもなるでしょうから、私は行くの辞退しました。
向こうの家には、上手に伝えてくれ、とカミサンに頼みました。
案の定、私が出席しないのに不満があったように聞こえてきました。
冠婚葬祭の冠婚に関しては、団塊ジュニアの晩婚化が原因で今のところ、この2つだけですんでおり、後5人の甥っ子の結婚式の話は全く有りません。
何れにしろ、我が家のルールでは、自分の側だけの出席と決めています。
さて、葬祭のほうですが・・・・
昨年冬、私の実兄が亡くなり、寒い一月の信州で葬儀を行いました。
出席者は残された姉・兄・兄の伴侶・兄の長男・末弟の私の五人だけです。
最初から生涯独身だった兄の葬儀は、兄弟たけの家族葬と考えていましたので、私の伴侶が、わざわざこの寒い季節、新幹線に乗って、冬の礼服を抱えてくる必要はないと、姉・兄から事前に云われていました。その後の49日、納骨なども私一人の出席でした。
元々、私の家族は地方と云っても、町なかで育ち、父親が6人兄弟の末っ子だったこともあり、そんなに濃厚な姻戚関係、冠婚葬祭の付き合いは、限られた範囲でした。
子どもの頃、母の弟、つまり私の叔父が亡くなった時でも、出る必要はないと云われたことを覚えています。
その後、私が首都圏住み、家庭を構えるようになると、実家の兄からは、親戚関係の冠婚葬祭の連絡はいっさい有りません。
父母が亡くなった後、実質的に家を継いだ、兄は薄いとは云え、叔父叔母、従兄の範囲までのお付き合いはしているようです。
カミサンのほうの葬祭はたいへんです。
数年前、カミサンの姉妹の伴侶の兄弟が亡くなり、「わざわざ行かなくても良いけど、お香典幾ら包む」と云う電話連絡がありました。
兄弟の伴侶の兄弟?、それって何親等になるの?、私の地元では考えられない、親戚でも、親族でもない範疇です。
しかし、カミサンは亡くなった母の病室にも来ていただいこともあるし、全くの他人でもないので、せめてお香典でもと、葬儀に出席する姉に託しました。
何処の範囲まで列席或いはお香典を包むか
1.自分の兄の配偶者(自分からみて義姉)の祖父祖母 は4親等
2.自分の兄の配偶者(義姉)の父母 は3親等
3.自分の兄の配偶者(義姉)の兄弟姉妹 は4親等
4.自分の兄の配偶者(義姉)の兄弟姉妹の子ども は5親等
昔なら6親等までは親族と言われましたから、全て出席でした。
しかし今は、都市部なら3親等といわれていますが、年金シニアの世界では、相当親しい間柄でないと、兄弟の配偶者の両親の葬儀には出向かないでしょう。
次に葬儀のお香典の相場と云うものがあるようです。
父母 5万円から10万円
兄弟 5万円
祖父母 1万円から5万円
親族 1万円から万円
友人 5千円から1万円
職場関係 5千円から1万円
仲人 1万円
恩師 3千円から1万円
隣近所の人々 3千円から5千円
これも一般的な相場であって、亡くなった方との関係の濃さにもよるでしょう。
退職リタイヤ年金シニアの生活環境における葬儀は
私の住む鎌倉での場合趣味のクラブ、スポーツクラブ、ボランティア団体の間では暗黙の取り決めなのでしょうが、家族・身内或いはご本人がなくなっても連絡は致しません。
皆さん、連絡があれば何かしらの義理で列席や、お香典のことを考えるでしょうから、これらのお知らせはしません。
葬儀が済んでから必要があれば、ハガキ等でお知らせすることはあります。
定年退職期に入ったら、廻りだけでなく、何時自分が逝ってもおかしくないご同輩なのです。
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