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2019年03月05日

アカデミー賞作品賞受賞の映画「グリーンブック」をみてきました。

雨の日曜日は、映画日和です。
退職して湘南に越してきて数年後、私の最寄り駅から二駅目の駅前に、湘南一の規模の大ショッピングモールができ、そこに10スクリーン 計2,000席の大シネコンが出来ました。
数年後には私は、立派な高齢者に達し、何時でも1,000円が見れることなり、最寄り駅からJR往復でも400円以下、併せて1,500円で予定のない暇な午前の数時間を、大スクリーン、ゆったりとした椅子で過ごすことが出来ます。

映画が終わると、ちょうどお昼時、3階フロアーの大きな部分を占めるフードコートで一人、普段カロリーを気にして食べないようなものを食べています。
月に一度、このようなショッピングモールに来ることは、普段自分の住む閑静な住宅街と、ボランティアサポートの拠点と鎌倉・大船駅周辺で過ごしていると、全く違った世代層と人々を目にし、すれ違います。
普段の生活で接するのは、平日昼間でお見掛けするご近所のシニア層と、NPOセンターでお会いする、環境・教育・子育て・ゴミ問題・生涯教育・外国人支援・国際協力・地方自治・消費者・地域安全等々・・・の市民活動に携わる比較的、社会意識の高い、年齢的にも私と近い方々ばかりです。
ですから、月に数度このような大ショッピングモールで、全く接触・接点のない世代層の姿を見るだけでも、勉強になります。
数多くのショップにカラフルな色、デザインの商品が溢れています。
普段目にしている、商店街には置かれていないようなものばかりです。
でも、欲しいもの、必要なものはありませんが、カミサンたちが云う、ウインドーショッピング、目の肥やし、息抜きは、シニアのおじさんにも必要なのです。

greenbook.jpgさて本題の映画「グリーンブック」とは。
本年度のハリウッドアカデミー賞作品賞受賞作品で、宣伝も良かったのか、229席のシアターは日曜日の10:30開演で満席でした。

題名の「グリーンブック」とは、アメリカで公民権法が施行される前の1960年代、カラードが南部を旅行する際に、泊まれるホテル入れるレストラン等を紹介した旅行ガイドブックです。
カラードとは、黒人だけではありません、日本人を含むアジア人も含まれていました。
この当時、大統領がJFケネディの時代、私の中学校の女子同級生はアメリカに一年間留学していて、やはり、ディーブサウスでは、いろいろ差別扱いがあったそうです。
そしてそれは南部だけではなく、比較的開放的な西海岸でも感じていたそうです。
週末になると、同級生の家に招待されることが多く、必ず着物を着てくれと頼まれたそうです。
何度か、そんな経験をして彼女は、東洋からの珍しい見世物と感じるようになって、行かなくなったそうです。
別に1960,70年代でなくとも、21世紀に入っても私たち夫婦は中米を旅行している際、カミサンはアジア人をからかう差別的な言葉をしょっちゅう浴びていました。かれらは、昔の一時期日本に水商売で出稼ぎに来てる、フィリッピン、タイ女性と同じような視線、言葉を投げかけてくるのです。

グリーンブックの粗筋
ニューヨークで天才的なピアニストと評価の高い黒人男性は南部へ3週間の予定で車でコンサートにでます。
その運転手兼ボディガードを募集したところ、ニューヨーク下町ブルックリン生まれ、育ちのイタリア移民の、キャバレーでボデーガードをしている男性が現れます。店が改修工事で2ケ月閉まるので、応募してきたのですが、客が黒人と解り、一度は拒否するのですが、高給に誘われて
一緒に南部へ旅立つお話です。

ここまで、ネットの予告編を見て、だいたいのストーリーの流れや、云いたい事、エンディングまでが想像ができました。
そして、見終わって、全く私が予想していたようなストーリー、内容だったのです。
でも、まあまあ良かった映画で、カミサンは「どうね、私が見ても解る映画」と聞くので、50、50だね。と答えました。

朝日新聞やネット映画評論に日本人とアメリカ人二人の論評があるので引用します。

Review01 川口敦子 評価:★★★☆(3.5=満点は★4つ)
「娯楽」の衣着た社会派
『ブラック・クランズマン』『ビール・ストリートの恋人たち』と、過去を背景にしつつも、トランプ政権下のアメリカこそを突く問題作が目につく。
962年、人種差別がはびこる米南部を旅した“おかしなふたり"の実話から生まれた『グリーンブック』もまた、人種間の偏見や憎悪を平気であおる大統領の下、人と人の間にも分厚い壁が築かれつつある今をにらむ。壁を破る希望の芽のありかをそっと指し示す。
監督ピーター・ファレリーは弟ボビーと共に“健全なアメリカ"に笑いでたて突くタブー破りのコメディーを連発してきた。弟監督作の核心にはしかし、人の心の機微をうがつ物語術が健やかに息づいていた。最新作も然りだ。
差別主義者のイタリア系タフガイとカリスマ的黒人ピアニスト。あまりに違うふたりは旅を経て互いを知り、知らなかった自分も知り美しい友情で結ばれる。
と、こう書けば紋切り型の展開とも響くが、ファレリーはあえて古風なシンプルさをその道中記に採り入れ、観客を温かな気持ちへと導くのだ。


Review02 クラウディア・プイグ 評価:★☆☆☆(1.5=満点は★4つ)
「差別の現実」見ていない
いつから人種差別は愉快な話になったのか。実話に基づいているとしても、深刻なテーマにユーモアを見つけようとするのは、無知で浅はかだ。演技は力強いのに、シナリオが単純すぎるし、しばしば不快ですらある。
道中では笑いを誘う出来事が起こり、2人の違いが強調される。教養を身につけた黒人ピアニストのドナルドと、口汚くて粗野な白人運転手トニー。対照的な2人組の友情物語とロードムービーを交ぜたストーリーが進む。
しかし、表面的なユーモアを探すあまり、現実にある人種差別を過小評価している。ドナルドは上流階級のホールで演奏するほどの音楽家なのに、黒人専用のモーテルにしか泊まれず、レストランやトイレにも入れない。気取ったシナリオや冗談で済ませるには、あまりにも痛々しい歴史があるのだ。
もし、米国に人種をめぐる一触即発の状況がなければ、もっと好意的に受け止められたかもしれない。しかし、物語は現状からずれているし、人種差別は過去のものだという誤った認識を持つ白人に心地よい内容になっている。。
2人の思いがけない結びつきを通し、「グリーンブック」の歴史を語るドキュメンタリーの方が、人種差別問題を深く掘り下げる作品になったと思う。

posted by 西沢 at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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