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2018年09月16日

カミサンの「持病」の治療の緩和・リハビリ

65才で海外旅行を卒業しました。
55才で退職したのは、気力・体力・好奇心が衰える前に、二人の念願の夢だった海外ロングステイを実行する為でした。退職して10年間、バリ島・バンコク・ハワイの3か所「模擬ロングステイごっこ」で2週間ほどの暮らすようにステイする生活を年に三回、繰り返し、その他にはアジア・南米の世界遺産や秘境を二人だけの個人旅行のスタイルで旅してきて、高齢者と呼ばれる年齢65歳を境に、卒業しました。
そして、国内旅行に切り替え、毎月二泊三日の一都市滞在型の旅をするようになりました。

akubi.jpg廻りの友人からは、「よく毎月国内とは云え旅行に出かけられますね」と云われます。
私は、「妻が病気なのです。」と答えると、「それはお気の毒、なんの病気なの」と問われ「カミサンはつまんない病なんです」と答えています。「なーんだ、鎌倉の有閑マダムの贅沢な病気ですね」と常に云われます。確かに、それはそうなんですが・・・・

私たち夫婦には、子供がおりません。
同じような世代のご夫婦は、お子さんがいたり、お孫さんがいて日々の生活の何らかのアクセント・刺激になつてるでしようが結婚しして40年以上経つ夫婦は、ずっと二人きりなんです。
現役時代はお互いに専門的な仕事もあり、友人関係もあり、二人だけの時間は、お互いの休日が重なる週に一度程度でしたが、退職した後は、365日24時間いつも一緒ですから、カミサンの「つまんない」「暇だ」は自然に増え、ストレスが貯まっていくのは仕方ないがないのです。

月に一度、2泊3日の国内旅行をしています。
常に、一か月以上先の旅先を決めています。
そうすることにより、一か月単位の目標・目的・予定がたち、カミサンのストレスはいくらかは減少します。カミサンの旅行の目的の大きな一つは、旅自体の非日常の体験や環境の変化もそうなんですが、お友達へのお土産選びが大きなウェートを占めています。

kaimo.jpg旅先のお土産物屋さんでシニア女性が、何種類ものお土産を幾つも選んで、小分け用の袋を貰っているのを見かけ、この人達は不思議なな人達と思っていましたが、今のカミサンは、その不思議な人たちなんです。彼女のお友達は、我が家のカミサン以上に暇を持て余しているようで、月に何回も旅行し、その都度お土産を持ってくるので、そのお返しに毎月旅行しているようなものなんです。

それにしても・・・と人は云います。
国内旅行とは云えよく、そんな毎月、二泊三日の旅が出来るね。お金持ちなんだ。
いいえ、我が家は55才、52才で退職していますから、日本のサラリーマンの平均的年金よりちょっと少ないくらいの家計で決してお金持ちではありません。
ただ、子供のいない夫婦二人の家庭で、慎ましい生活をしているだけです。
退職シニア家計の金食い虫NO,1の車も持っていませんし、携帯電話はガラケーで通信費は一般家庭の半分以下です。電気代もガス代も水道代も一般家庭の半分で済んでいます。
それにしても・・・と云う質問の答えは。
55才・52才の早期退職で、年金満額受給まで10年無収入で、自己資金食いつぶしの慎ましい生活に慣れているのと、死ぬまでに二人の全財産を使ってしまおうと考えているだけです。

普段の一般的な生活費の他に医療費・観光葬祭費・耐久消費財購入費・そして旅行費の合計を別予算として年間幾らと組んでいます。
医療費や冠婚葬祭費が嵩めば当然ながら旅行費は減額され、行く回数、場所も変ってきます。
何よりも、年齢がいけばいくほど、気力・体力・好奇心は落ちていくものです。
そして、旅行自体も皆さんのような豪華なツァーではなく、京都に行く時は「こだま」にしてますし、普通旅先では、その地名物お料理を食べるのが当たり前でしょうが、私たちは普通の食事ですませることが多いです。

私たちの2泊3日の旅行は、自分たちの退職後の生活にメリハリをつけ、カミサンの「つまんない病」による転地療法のひとつなんです。
posted by 西沢 at 07:43| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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