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2018年08月05日

「カメラをとめるな」 低予算のインディペンデント映画が大ヒットの兆候

8月3日の昼のワイドショーでゲストコメンテーター立川志らくが、この映画を絶賛すると、MCの女子アナも、私も見ました。と云う
そして、夕方の別の局のニュース番組のなかでも、昨年11月公開された時、たったの二劇場だけだったのが、今年に入って10劇場に広がり、8月から全国100の劇場で上映される、と時事ニュース扱いです。

kamera.jpg何だ、その映画は・・・?「カメラをとめるな」とは
志らくは見る前はただのオカルト・ゾンビ映画と思ってみたが、その前日に見た何十億円かけて制作された「ジュラシックパーク」の何十倍も面白く、良くできた作品だと云うのです。
映画好きの私は、早速、ネットで検索し、自宅近くの上映館を探しました。
全国展開と云うのですが、神奈川県で翌日8月4日に上映されているのは、川崎のシネチッタだけで、他の大手は翌週11日まで待たないと上映されません。
そして、一番近く行きつけの109シネマ湘南は、この映画の予定はなさそうなので、シネチッタ翌朝一番のチケツトを予約しようと、サイトに入ったのですが、なかなかサイトが反応しません。私もプログラマーですから、原因は推測されます。
急激に多くのアクセスがあり、予約CGIプログラムがフリーズしているようです。
何度も試みましたかが、ダメです。
翌日、この映画に興味をいだく若者がまだ寝床にいる早朝にアクセスすると、予約できました。
シニア割引1,100円、自宅から川崎までの電車賃がいつもよりかかるけど、今ホットな映画は見ておかないと。

20数年ぶりの川崎は様変わりしていました。
私たちの世代にとっての川崎と云えば、先ずは労働者の町、男性単身者人口が一番多い政令都市と云うイメージ、そしてギャンブル・風俗の町でした。今回行く「シネチッタ」の前身は、超過激で有名なストリップ劇場だつたのです。
そして、川崎競馬・川崎競輪、京急の赤い電車の走る街という、マイナーなイメージが強い街だったのですが・・・・シネチッタは以前の場所は大型パチンコ店に変り、直ぐ前に大型シネコンと生まれ変わっていました。

kamera2.jpg上映シアター11は、シネチッタ12スクリーンのうち3番目の収容人員407人で、劇場側の期待が大きいのでしょう。
朝のネツトの予約時でも、70%程度の入り、午後の部売り切れ状態でした。
館内に入ってまず感じたのが、ここ数か月毎月見に行っていた映画の観客層が全く違っていることです。
直近の映画といえば、「終わった人」「家族はつらいよ」「万引き家族」「焼肉ドラゴン」是枝裕和であり、山田洋二などの巨匠と呼ばれる人たちの作品、観客の多くは私と同じ世代、圧倒的に多くのシニアのおばさま方でした。
しかし、この映画「カメラをとめるな」は真逆で、圧倒的に若い世代が占めています。
私と同じシニア割引世代は、ほとんど見えず、時間的かも知れませんが、ファミリー層も見当たりません。

この映画は、ハリウッドの三流ゾンビ映画では有りません。
この映画は、自己満足の芸術作品映画ではありません。
この映画は、実験的、前衛映画でもありません。
この映画は、一流のエンターテーメント、娯楽大作品です。

ネット上でも、エンディングネタばらしは厳禁と云ってますので詳しくは書きません。
現在のネット社会では誰でもが、自作動画を簡単に世に送り出すことが出来る世の中です。
今まで、劇場に足を運んで有料でみていますが、世の中web・netの有料チャンネルでみる時代、ネツトでしか見れない作品がどんどんと出ています。
これから、映像クリエータを目指す若者、映画作りに興味のある若者、若者でなくても「旅の行ってきたビデオ」だけではなく、作品を造りたいと思っている、アマチュアビデオ愛好家には必見の作品でしよう。

見終わって、つくづく脚本の大切さが解りました。
監督・脚本・編集の上田慎一郎に脱帽。

posted by 西沢 at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会
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