●<報告>都留市バイオマスタウン推進地域協議会参加
12/7(月) バイオマスタウン協議会に参加して参りました。
都留市がバイオマスを有効に活用したまちづくりに着手するとは
時代の一歩先であり、環境問題の本質をついていることに
感激しました。
都留市民の委員の方々が20名程度いらっしゃいまして、
どのようにバイオマスを活用していこうか?という議題になると、
非常に積極的な発言と姿勢に驚かされました。
しかしながら、残念なことに、市民のアイディアは農水省の規定
に合わないので“できない”のだそうです。
これには都留市役所の方々も残念そうでした。
実現可能で環境にも有効なアイディアが
「その方がいいと解っているのですが、残念ながらできない」
と言うのです。
一体どういうことか?農水省に以下のメールを送信してみました。
====以下、メール本文====
バイオマスタウン事務局 御中
突然のメールで失礼いたします。
私は山梨県都留市に住んでおります。
加藤大吾と申します。
この度、都留市政策形成課がバイオマスタウンに応募し、市民を
含んだ会議を開きバイオマスタウン構想を策定しております。
私はこの委員の1人です。
先日、2回目の会議に出席いたしました。
※一回目は欠席。
そこで、会議の内容やバイオマスタウンの内容を聞いて、
非常に残念に思いまして。どうにかならないものか?と思い悩み、
こうしてメールを差し上げることにしました。
まず、地域の特徴を活かしたバイオマスタウンということで、
都留市ならではの特徴は?といった話しがメインでした。
これといった観光資源も産業もなく、ありふれた山間地地域です。
私が思うに人的資源しかないと思われるのです。
人が保有するスキルやテクニック、想いなど、ある意味これは
都留の強みでもあるように思われるのです。
これを活かして都留市ならではの様々な構想を考えていくと
すると、、、という考えで会議で以下のように発言しました。
【廃油利用について】
少なくともBDF化するには電気、薬品、廃棄物など環境負荷が
かかるものですから、全て一律にBDF化するのではなく、
夏は天ぷら油を自然落下により濾過し、そのまま燃料とし
※私は実践者の1人です、冬はBDF化する。
公用車はこの燃料を使用する。
すると、役所の方の返答は「BDF化しないと、農水省の計算式
では利用率に反映されない」とのことです。
地域資源に合わせた構想策定をしたいものです。
【食料ざんさについて】
幾つかのステーションに市民の力でざんさを集め、
それを直接的に家畜(ニワトリやヤギ)の飼料にする。
この地域での特産エコ卵や特産エコヤギのブランドを作ることも
可能になる。
このバイオマスタウン構想から経済的な町おこしまで
可能性があるのです。
メタンガスにするには時間も手間もかかり、
幾つかの行程を踏むことでロスもでる。
その後の流通に乗せるには更に経費がかかると思われるのです。
役所の方の返答ではまたまた
「農水省の計算式では利用率に反映されない」とのことです。
何がエコか?メタンとかそういった格好ばかりの政策ではなく、
地に足をつけた町のブランドさえも作り出す構想策定を
したいものです。
【耕作放棄地の有効活用について】
私は実際に新規就農し田んぼを始めました。
しかし、周辺は止めていくんです。理由は高齢化と低収入です。
1トン作って20万円程度では誰がやるのですか?
とくに、都留市は山間部で田んぼ一枚が非常に小さいのです。
このままでは、どんどん放棄されていくことでしょう。
このバイオマス構想には、
未利用バイオマスに稲藁、籾殻の利用も含んでいます。
しかし、これらは多くの農家の方々は田んぼに戻しているんです。
直接的に肥料に還元しているのです。
まず、この現状をきちんと捉えていただきたい。
「農水省の計算式では利用率に反映されない」では、
今まで行われて来た有機的農業は一体なんなんでしょうか?
逆に、藁や籾を有効活用した有機農向けの肥料や技術を
新規就農者に提供したりすることの方が、
よっぽどバイオマスの有効活用になるのではないでしょうか?
また、600円/kg程度でも無農薬、有機栽培であれば、
「バイオマス米もしくはエコ米」としてブランディングし、
販売していくことも可能と思われます。
このように、一般市場に出せるような仕組みが一般農家や市民を
巻き込み、大きな意味でバイオマス利用が広がるのではないか
と思うのです。
【森林保全について】
都留市では荒れてしまった山林が目立ちます
これを、バイオマスとして有効に活用するには、、、
地の利を活かして東京都民の力を借りるのです。
「荒れた山林を切ってくれるなら、木を差し上げます」
という制度。
安心な家、セルフビルド、パーマカルチャー、薪ストーブ利用、
など、さまざまな関心のある方はこの制度を利用するでしょう。
もちろん、林業家、製材所、運送業者など、
紹介や助成をするのです。
これもまた「農水省の計算式では利用率に反映されない」
一体、どういうことでしょうか?
バイオマス構想は全国一律でなければいけないのでしょうか?
自由な発案が地域ならではの活力を生み出すのでは
ないでしょうか?
【環境教育について】
バイオマスタウンが役所の会議室で語られ策定することは、
実は危ういことと思います。
実体験のない方々が集まって「田んぼはどうだ、こうだ」
「環境教育はどうだ」と語るのです。
これを聞いていると全身がかゆくなります。
農水省の計算式に基づいて計算し、理論上実施し、結果、
「都留はバイオマスタウンだ!」と、言うのでしょうか?
市役所の中はそうかもしれませんが、一般市民、子供たちは、
「バイオマス??」なんのことだか解らないままに
なりかねない状況です。
実態を伴ったものにするには、市民を巻き込む施策と
環境教育が必要です。
環境教育の導入が非常に重要と思います。
都留での取り組みは勿論、世界のCOP情勢、生物多様性、
気候変動など、様々な切り口で学ぶ機会が必要です。
また、子供だけでなく、大人にも必要と思われます。
前述しました内容と合わせて、環境教育事業を都留市内向け事業、
市外向け事業、都心と田舎の交流事業を実施し、市内の普及啓発、
市外向けの情報発信、ブランディングと販路の拡大、等を行う
必要性を感じます。
私も日々精進し策定に関わりたく思っております。
また、都留市のバイオマスタウン構想が実際に有効で、
実態にあった策定が行われることを切に願っております。
上記のような地域資源をいかし、
その特徴を更に押し進められるような「柔軟な農水省の計算式」
にしていただけるようお願い申し上げます。
大変お手数をおかけいたしますが、ご返信いただければ幸いです。
また、都留市役所にも上記に対する
ご返答をいただけることを希望いたします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
NPO法人都留環境フォーラム※申請中 理事長 加藤大吾
====メール本文、ここまで====
12月25日 未だ返信がありません。
今後とも会議では誠心誠意関わらせいただき、都留の資源を
活かし市民が主体となった本質をついたバイオマスタウン事業が
実施されることに尽力させていただこうと思っております。
参考HP:
都留市役所 第3回都留市バイオマスタウン推進地域協議会