レクリエーションTBG 163
中 山 次
(横浜市TBG協会会長)
レクリエーションTBGを考える。
各会員のTBGの楽しみ方の思い出について考えてみた。それぞれの会場に競技思考のプレーヤーと健康・仲間づくり思考のプレーヤーが存在すると考えて、当協会のTBG会員を無理に分類すると、競技思考の会員(4割ぐらい)は難しいコースを好み、健康・仲間づくり思考の会員(6割ぐらい)は難しいコースを楽しいと思わないと考えられる。
それぞれの会場で主になって活動している会員は、競技思考の方が多いと筆者は考えてみた。そこで戸塚生まれのローカルルールの旗門方式が各会場に伝わつて高難度になっていることが理解できる。旗門方式の発生は、狭い会場でロングホールを楽しめるアイデアであったが、広い会場で旗門方式を行うとミドルホールがロングホールになってしまう例がある。競技思考の会員がつくるコースは、より難しくすることが面白いコースと考える。OBの無いコースを体験したので、会員の皆さんにそのコースを紹介すると、早速対応して楽しむ仲間がいて嬉しく思ったが、その会場では、競技思考の考えが強くティーショットからの第一の島へそして第二の島へ、次にホールへと普通の飛距離の会員では、1打で到達しない距離になっていた。「1打で到達するとやさしいコースになって面白くないから。」とのことであった。
筆者もコースつくりでは同じような考えであったので、その気持ちは理解できると思った。でもレクリエーションTBGと考えたとき、難易度の高いコースだけを考えて良いのだろうかと今は考えている。筆者を含む高難易度を好む会員の方にも考えて欲しいと思うことは、健康・仲間づくり思考の会員が多くいる中に、飛距離のでない会員やTBGに不慣れな会員がいること。その会員達は、難しさになじめなくて我慢している仲間や脱会していった仲間がいたと考えると、競技思考への思いを少しおさえる必要がある考えられる。
ある区の会場では、飛距離の出ない女性会員に忖度して、ティーグラウンドの位置をかなり前方にしている例がある。各区の会場での活動は、高難易度への思いを少し和らげることがレクリエーションへつながるとご理解頂ければ幸いに思う。また最後にTBGの底辺拡大につながる要素の一つになるとの考えもご理解いただきたいと思いです。 以上
『横浜TBGだより 第214号 2018年10月号』から転載しました。
若林信男 記
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