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節目の年に [2017年06月29日(Thu)]
今年は神戸港開港150年(1868年、慶応3年)、神戸市交通局の前身の電気局が設置され、市街地電車を市営化(1917年、大正6年)から100年の節目を迎える。
 ちなみに、日数換算にすると開港150年目の2018年1月1日が54,750日目、交通局が発足して36,500日目を8月1日に迎える。
 日頃の生活では、月・週単位または日数単位で生活しているので、日数に換算することで時間の流れをより現実感を持って感じられるのではないだろうか、人間の平均寿命を80年とすると29,200日である。
 また、一世代30年といわれるので、10,000日で世代が代わるということである。
 話を36,500日前の神戸に戻そう。当時の神戸は異国情緒とモダニズムにあふれた魅力ある都市だった。
 特にこの頃は、第一次世界大戦の戦争特需が神戸に彩を添えていた。かの鈴木商店全盛のときで
ある。
 特需の流れにのったものは「成金」といわれる新興富裕層に、流れに乗れなかったものは、インフレに生活を圧迫された。 
 この年、賀川豊彦が国外から戻り、好景気に取り残されたスラム街で活動を再開している。賀川が労働運動にも関わり、鈴木文治とともに川崎大争議を指導するのは後のことになる。
 中国では孫文が、ロシアではレーニンが世界史に名を残していくのだが、当時の神戸市民にとっ
ては遠い国の出来事だった。
 36,500日後の私たちはその後の歴史を知っているが、36,500日先のことは知る由も
ない。4世代のちの未来の人々が、36,500日前の2017年は節目の年だったねと言うとき、どんな節目だったのか、神のみぞ知るである。
Posted by 垂水区 at 15:13 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)