『この国は俺が守る 田中角栄アメリカに屈せず』(仲 俊二郎、栄光出版社、2011) 「田中角栄」本が大人気だ。石原慎太郎さえ『天才』と、言う名前の角栄賛辞論を書いた。よほどリーダーシップのない 政治家ばかりで、その反動なのだろう。 本書も角栄論だが、アメリカと角栄の関係論から述べた本だ。最終的に田中はアメリカから殺される。 それに呼応した日本の最高裁判所、検察、政治家、マスコミ、国民がいた。 角栄のアメリカとの対立は3つ。@繊維交渉、A日中国交回復、B資源外交だ。これにアメリカが、ことに キッシンジャーの機嫌を損ねた。「日本ごときにかってにやられてたまるか」ということである。角栄は日本の 利益を考えるから、引かない。 こうして、意地悪をアメリカから受けるのだが、その最大のものはロッキード事件だ。 ポイントは、アメリカでの嘱託尋問だ。ロキード社副社長のコーチャンに有罪にしないという条件の上で、証言させたのである。 これを反論もできないなかで日本の証拠として採用し、かつ日本の最高裁判所がコーチャンに「不起訴宣明書」まで出すのである。 これを仕組んだのは、当時の三木首相、最高裁、検察庁だ。 つまりアメリカに対して自主派の角栄潰しに、司令塔のキッシンジャーで、それに三木首相、裁判所、検察、マスコミ、国民が相乗りして「田中悪し」の狂騒曲を奏でるのだ。こんなことでは、何時までもアメリカの尻を追いかけるだけになってしまうだろう。 本書は、その事情を詳しく書いている。 |
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田中尚輝
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