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宮本太郎『共生保障』 [2017年08月08日(Tue)]
共生保障 〈支えあい〉の戦略』(宮本太郎、岩波新書)

共生保障というのは、さまざまな制度やこれまでの経緯の中で形成された縦割りを根本から見直そう、ということである。

福祉にしても障碍者、子ども、老人に割り振り、そのどこにも引っかからない人は置き忘れられる。生活保護にしてしまえば、その立場から抜けられないようにしてしまい、自由な行き来がなくなってしまう。「助ける人」と「助けられる人」も、どちらかになると、他のポジションにはうつれない。

例えば、「助ける人」を助けながら、「助けられる人」を応援する、ということがあってもいいだろう。助けられる要介護者が子どもの世話をするということがあってよい。障碍者が助けられる側だけではなく、助ける側に回ってもいいだろう。

福祉の大転換にあって、基礎から見直そうといく良書。

Posted by 田中尚輝 at 12:39
夜をうならせる本がでた!! [2017年05月23日(Tue)]
『分断社会を終わらせる』(井出栄策、古市将人、宮崎雅人、筑摩書房)

久しぶりに読み応えのある本に出合った。

この3人は神野直彦や金子勝などの門下生だが、骨太の本を出した。

まず、現状認識だが「分断社会」と規定する。「他人に対して冷淡で不機嫌な社会      。それが今の日本だ。世代間、地域間、性別間、所得階層間それぞれの対立が激化し、私たちはバラバラな存在へと追いやられている。」

どうすればいいのか。

負担を上層に求め配分をしようとするリベラルな考えは、上層から拒否され、「分断」を固定化・長期運単化させるだけではないか、という。中層、下層にも分担を求め、これを「必要原理」に基づき分配をする。これを社会保障に関していえば、現物給付をしようという大胆な提起である。私がおちた。私は目のうろこがおちた。

皆さんはどう思われるか。
Posted by 田中尚輝 at 13:58
上野千鶴子『時局発言!』 [2017年04月17日(Mon)]
けたたましい上野千鶴子さんが、けたたましい本を出した。題して『時局発言!』

毎日新聞に月1回3冊本を紹介するもので、ほんの内容と同時に進行する世の中のことを評論している。小見出しが66あるからこの3倍の200冊近い本の紹介があるわけだ。

表紙裏には「脱原発から国会前のデモまで 社会学者・上野千鶴子が 読みながら、走りながら、考えた。 書評を通して時代が見える。」

私の本の紹介もしてくれている。全部の紹介ができないので、その部分だけ紹介しよう。

当然3冊一緒だ。法政大学の田中優子の『そろそろ『社会運動』の話をしよう』とあと2冊が、「2014年にそろって出た2冊の本、「中西正司『自立生活運動史』と田中尚輝『社会を変えるリーダーになる』は、社会運動の担い手だったカリスマ的なリーダーの回想録である。」

「田中さんは日本のNPO活動を牽引してきたパイオニア。本書を『遺書』つもりで書いた、という。ふたりに共通するのは、社会運動の現場が、リーダーの世代交代の時期をむかえているという認識である。だから、後継の世代にノウハウと経験を伝えたい、という切迫感にあふれている。」

けたたましい本だが核心を得ている。
Posted by 田中尚輝 at 13:13
『交渉術』佐藤優 [2017年04月15日(Sat)]
『交渉術』(佐藤優、文春文庫、2011年)

外務省は、本当に惜しい人物を放逐した。それも自力ではなく、検察の力を利用するという汚い手法をとって。はずしために。

何年か前にも同じことを書いたが佐藤優のことである。これほど官僚らしい官僚はいないではないか。彼を許容する力が外務省にはなかったのか。これによって、北方領土返還は振出しに戻り、インテリジェンス(交渉術)のソフトを蓄積できなかった。

本書は面白い。官僚が嘘をついて見破られたときにマシュマロのようになって、胡麻化そうとしたり、橋竜元首相が、通訳の女性を襲ったり、森元総理の意外な人間性が描かれていたりする。

彼の仕事柄、ソ連=ロシアの首脳の懐への飛び込み方、人間観察が中心だが、きわめて計算されており、私たちの日常生活でも十分に使える。少し古い本だが、ご一読を勧める。
Posted by 田中尚輝 at 16:24
『ロシア革命』 [2017年03月19日(Sun)]
『ロシア革命 破局の8か月』(池田嘉郎、岩波新書、2017年)

ロシア革命は1917年(100年前)に2回起こっている。2月革命と10月革命だ。

私などのレーニンに惚れていた側からすると二月革命はブルジョア革命であって、プロレタリア革命はレーニンが始動した10月革命だ、ということになる。

レーニン率いるヴォルシェヴィキは、2月革命では影響力が極めて小さかった。だが、厭戦気分と「パン」を臨む民衆を背景にしたソヴェットに依拠することになる。

この過程を自由主義者の立場から、克明に描いている。今でこそ、理解できるが、レーニンは過激主義に走らなければ権力をとれなかったのだろう。政治のダイナミズムだ。
Posted by 田中尚輝 at 15:42
住銀秘史 [2017年02月01日(Wed)]
『住友銀行秘史』(圀重惇史、講談社、2016年)読了

厚い本だが、読み終えた。

住友銀行をメインバンクにする中堅商社イトマンに巣くった詐欺師・伊藤寿永光、許永中。

著者は住銀のMOF(財務省)担。実名で全員登場。

最終的には住銀の被害は5000億円で終わったが、この整理が長引けばどこまでむしり取られていたかわからないという。

こういう悪人なのだが、住銀の天皇と呼ばれた磯田会長、イトマン社長の河村良彦は、伊藤らにゾッコン入れあげてしまう。この辺が詐欺師の能力。

著者は、社内のトップ、対象になる企業のトップを敵に回しつつ、伊藤と許を追い詰める。

途中出てくる磯部の娘の会社の絵が250億円程度のものが600億近くなり、買いとられる。これは本書では少ししか出てこないが竹下元総理側が200億を要求したという。

もっと突っ込むと面白いが、正義感に燃えた著者がいなと住銀はどうなったろう。興味深い企業ドキュメントだ。
Posted by 田中尚輝 at 17:05
『住友銀行秘史』を読み始める [2017年01月28日(Sat)]
『住友銀行秘史』(國重淳史、講談社、2016)

この本をよみはじめたところ。

著者は元住銀の取締役。住銀がメインバンクだった中堅商社イトマンが名だたる詐欺師の伊藤寿永光や許永中に乗っ取られていく。そこを通じて、住銀が大量の金を貸し、がんじがらめになっていく。

著者は一念発起して内部告発をする。あの手、この手を使うがうまくいかない。

まだ、このレベルだが、巨大企業の中の暗闘が面白い。自己利益派と企業の目的を果たそうとする。自己利益派は、奥さんの占いであったり、娘の事業の支援などが判断基準になってしまう。

こうして、どうしようもなくなっていくのだが、これはこれからのお楽しみ。
Posted by 田中尚輝 at 13:26
CS神戸20年の本発刊 [2017年01月21日(Sat)]
『希望につながるコミュニティ CS神戸の20年』(神戸新聞総合センター、2016年)

CS神戸が誕生して20年たった。阪神淡路の震災の混乱時に日本ではじめてであろう神戸市に焦点を絞ったNPO中間支援団体が誕生した。そのCS神戸の奮戦記だ。

CS神戸は200近くのNPOの立ち上げと支援に関与したが、そのうちの25団体に絞って、経緯、活動状況を報告している。

NPOに関わっているものについては、一読の価値がある。本書の帯には「希望につながるコミュニティに欠かせない価値は日々の活動と実践の中に宿っていた」とある。

私も市民協という中間支援団体の専務をやっているが、全く同じ感覚だ。

Posted by 田中尚輝 at 12:51
「世の中」を変える動き 高校時代の友人が [2016年11月28日(Mon)]
『泥シップ論に浮いたジャポニズム 本町の今昔に綴る松村眞良“伝』(大野雅久、薬事日報社、2016年)


副題にある松村眞良は私の高校時代(香川県立三本松高校)の1年後輩である。柔道部にいて、元気な高校生だった。

その後、大学で薬学を学んだあと、地元の帝国製薬に就職し、常務、専務と駆け上がった人物である。

著者は、彼を主人公にしつつ井上薫との類似点、活躍した日本橋本町(歌舞伎座のある町)の三点を結んで論を進めている。本の出来栄えとしては、松村と井上薫を比較するのはわかるが、これを日本橋本町でつなぐのは苦しい。

こうしたことは別として、松村は私の知らないところで薬業の世界で大変なことをしていたのだ。

詳しいことは本書を読んでほしいが、いわゆる「シップ薬」を厚労省に認めさせ、他の薬と同じく保険適用にするのにえらい苦労したわけだ。私は世界は違うが、この苦労はわかる。厚生省ならシップが医学的にどのように病気をやっつけるのか、そのエビデンスを出せ、としつこくやられたはずだ。その前には、「こいつ変な奴だ。儲けようとして厚労省を騙そうとしているな」というような目つきでまじめに対応してくれない時代があったはずだ。

松村がそんなことで苦労しているとき、私は新しい市民活動としての高齢者問題、それからNPO法の制定に取り組んでいた。話を突き合わせると同じようなことが出てくるはずだ。

田舎の高等学校で一緒に学んだものが、世の中を変えるということで世界は違うが、頑張り合っていたことがうれしい。

本を松村からいただいた日は、ミニ同窓会をやっており、飲みすぎて話ができなかったのが心残りだ。
Posted by 田中尚輝 at 11:31
世界で最も貧しい大統領 『ホセ・ムヒカの言葉』 [2016年10月25日(Tue)]
世界で最も貧しい大統領 『ホセ・ムヒカの言葉』(佐藤美由紀、双葉社、2015年)

「貧乏とは、欲が多すぎて満足できない人たちのことです。」

「お金があまりに好きな人たちは、政治の世界から出て行ってもらう必要があります。」

報酬の9くぁりを寄付に回すという大統領、移動はボロの自家用車、飛行機はエコノミークラス、こんな政治家は日本にはいない。

青年時代の夢を死ぬまで貫き通す、こんな生き方をしたいものだ。
Posted by 田中尚輝 at 16:33
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