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鳥取県民生委員・研究集会に [2013年08月30日(Fri)]
8月29日は鳥取県米子市へ。県の民生委員のみなさんの勉強会。

 介護保険の改編の話をしたら、「そんなに早く改編するのか?」という質問が出た。すでに工程表が閣議決定されており、新聞にもでているのだが、読んでいないらしい。自治体の職員さえ、しらいのだから当然かもしれない。

「いそがなければなりませんね」という反応。

質問を聞いていたら、過疎地の移動困難、孤立化ははなはだしい。現状の「福祉有償運送」では間に合わない。何とかしなればならない。

食事については自治体が週1回の食事配達をしていることで満足している。自治体は、これを廃止し、その予算をNPOやボランティア団体にわたして、せめて週5回にすべきだ。

当然、自己負担は増える。

民生委員が昔と違うのは地域住民を巻き込み始めたことだ。今後の検討を期待したい。
Posted by 田中尚輝 at 08:23
シニア対策の誤り [2013年06月09日(Sun)]
6月8,9日は、市民協主催の「人生百葉」インストラクター養成研修。

今回で3度目でだんだんと軌道にのってきている。



このプロジェクトは「写真による個人史」づくりで、自分でパソコンをいじるのが苦手の人

や文章を書くのが苦手のシニアにインストラクターが応援をしてつくるあげようというもの。

出来上がり像は写真100枚、10分間に音楽や語りも入る。価格は10万円。



私は高齢者問題に入って長いのだが、高齢者問題というとすぐに介護の話に入る。

これはもともとおかしくて、65歳以上にしても84〜85%は元気なのだ。



そのうえ、人生を通じてさまざまなソフト蓄積をしてきている。昔は、部落のお年寄りは、

何でも知っている人ということで敬われていた。



ところが、今では認知症老人、徘徊老人、孤立死予備軍などなどとして認識されている。



これは間違いだ。シニアは相対的に人生を長く生きてきて、いろいろな経験や挑戦をしてきている。

これをのちの世代に残せないものか、また、人生の最終章で振り返ることができないものか、というのが

このプロジェクトの趣旨だ。



こんなことを行政がやるわけはないので、NPOが実施する。



また、この波及効果として、地域の人材の発掘ができて、コミュニティ形成が進むことになるだろう。

ドラッカーがいっているが、人は「社会に居場所と役割がなければならない」のだ。人生百葉は

このことを実践していく場である。関心ある方は市民協へご連絡ください
Posted by 田中尚輝 at 04:57
大化けするか「人生百葉」 [2013年04月14日(Sun)]
大化けするか「人生百葉」

4月13,14日とフォットムービー「人生百葉」(自分史作成支援)インストラクター研修会を市民協会議室で開催した。15人の方にご出席いただいた。

第1回は諏訪で2月に開催した。そのときの反省を組み込みバージョンアップした。アンケートによると参加者の満足度は高い。

この研修は第3回を6月8,9日に東京で、第4回を7月13,14日に長野県千曲市において開催する。

こうしてインストラクターが生まれてきたので、いよいよ営業に取り掛かる。お一人、写真100枚・10分間でフォットムービーを作成する。このためには3回ご自宅を訪問する。

最初は写真並べながら個人ヒストリーをお聞きする。
2回目は、写真とストーリーをつくり、音楽を入れた仮仕上げ作品をお届けする。そこで修正のご意見を聞き、
3回目でほぼ完成となる。
納品するためには「市民協・審査委員会」を通過しなければならない。これを通過して、市民協から顧客にお届をする、ということになる。
この全部で10万円だ。

当面は長野県と東京周辺に限るが、いろんなルートを紹介されており、大化けするかもしれない。

私は、この事業のインストラクターに団塊世代の人たちが参加してくれることを期待している。団塊世代からすれば先輩の人によりそい、その人生から学びながら仕事になるので大いに参加していただきたい。
Posted by 田中尚輝 at 11:22
厚生労働省のヒアリング [2013年03月29日(Fri)]
3月29日には、厚生労働省の「生涯現役社会実現にむけた就労のあり方に関する検討会」のヒアリングに出席。私を除いて3団体が呼ばれていたが、そのうち2団体までお友だちや市民協会員。

 参加していて、だんだんとこの分野も変わってきたと思う。もともと日本の場合に高齢者対策は「敬老精神」にもとずいており、いかに高齢者にサービスをするか、ということがテーマであり、老人クラブ、シルバー人材センター、生涯学習というようなメニューがならべられた。

 これらの役割は終わっており、はやくつぶしてしまったほうが良い。

 シニアによる自発的な動きが出てきているのだから、それを支援し、法律や行政によるバリアをはずしていけばよい。

 問題は、こうした動きのネットワーク化とその社会的な役割を引き上げることである。このためにはコーディネイターが必要であり、この形成を急ぐべきだ。

 以上は、私の見解だが他の3者もほぼ同じような意見だった。だんだんと日本の高齢者対策も変わりつつある。


 私が『高齢化社会のボランティア』(岩波書店)を発刊したのは1994年。そのころから、私の主張は変わっていないが、世間が変わってきた。

Posted by 田中尚輝 at 17:34
写真による「自分史」づくり [2013年01月28日(Mon)]
 2月9,10日に長野県諏訪市の「諏訪ふれあい広場」で「人生百葉インストラクター養成講座」(定員20名)をおこなう。


 このため市民協研修会を同じ会場で1月26日に開催して、「人生百葉」の説明会もかねた。市民協の組織がない地域なのだが、40人近くも参加していただいた。

 「人生百葉」というのはマイクロソフト社のソフトを活用してつくる「フォットムーヴィのこと。人生を振り返り100枚の写真を選んでそれをパソコン上にとりこみ、シナリオと音楽をのせて10分程度で見ようというものだ。つまり、「写真による自分史」だ。


 この制作物は、ご本人の誕生日などの記念日に上映する。外国に子供がいる場合には、ウエブで見ることができる。

 他方、団塊世代が地域社会にではじめている。こういう人がお年寄りの話に耳を傾け、しっかり傾聴する活動に参加してほしい。何もないところで傾聴も大変なので、写真を媒介にすればスムーズに運ぶのではないか、というわけだ。

 「写真による自分史」は制作費10万円。インストラクター受講料は2日間12時間で3万5千円だ。

 インストラクターを目指す方は、あと2人ほどの余裕があるので市民協へ申し込まれたい。2月9日10:00~17:00、10日10:00~17:00だ。資料請求を市民協にしてください。
Posted by 田中尚輝 at 16:54
団塊世代頑張れプロジェクト [2012年12月27日(Thu)]
 団塊世代への期待は2007年に高まったが、空振りに終わった。主要な要因は高齢者雇用が60歳から65歳に伸びたことだ。

 2007年問題が二〇一二年問題になったのだ。
 実際に団塊世代の頑張りがみられるようになった。これがもっと激しくなっていくだろう。

 ところがNPOでこの団塊世代の取り組みに成功しているところはない。私が専務理事をしているNPO法人市民福祉団体全国協議会(市民協)は団体会員対策が軸だから個人会員の参画を得にくい。ところがこうしう市民協であっても最近は個人会員の入会がめだつ。

これは市民協が東日本大震災へのボランティア活動を真面目にやってきたからだろう。どこもやるところがなければ、登場しなければならなのかな、と思い始めている。私の周辺もざわざわ動きはじめるようだ。新しい年には個人加盟方式の新しい団体が動き出す。
Posted by 田中尚輝 at 10:57
シニアの社会参加 [2011年08月11日(Thu)]
 昨日(10日)は、有名な「グランドワーク三島」へ。渡辺事務局長からヒアリング。

 そこでも面白いというか悲しいというか、お話。

 大企業や公務員のリタイアした人間はなかなかボランティアとして使えない。これは就業時代の「企業価値」だけを植えつけるのではなく、広い人間性が確保できる教育が必要ではないか、というのが渡辺さんの意見。

 リタイアをした人を研修会で勉強させても、1割くらいしか残らない、という。

 その中での話。
 あるリタイアした夫婦がいらっしゃった。「リタイア以降、何もすることがなくて、犬を殺してしまったのです」という。

 「犬を連れて、散歩に夫婦で行っていたが、右へいく、左へいくでいつも喧嘩ばかり」。
そこで「午前中は妻、午後は夫」というように一人づつで、つれていくことにした。午前中3時間、午後3時間の散歩をしたら、犬がつかれて、足に傷ができ、それが原因として死んでしまった、というのだ。

 つまり、リタイア以降、しっかち地域社会に入り込まないと犬の散歩くらいでしか、時間をつぶせず、犬を殺してしまうという可笑しくもあり、悲しい話だ。
Posted by 田中尚輝 at 12:39
引っかかってきた団塊世代 [2011年02月25日(Fri)]
<大> 明日26日は、芝公園・梁山泊の勉強会で、スェーデンの福祉について、元スェーデン大使の藤井威さんの御話を聞く。日本の介護保険や福祉・年金・医療制度が滅茶苦茶になってきている中で、参考になる御話が聞けると思う。
 午後3時半より、日本女子会館5階会議室で開催する。入場料は無料。どうぞご参加ください。


 さて、今日は、NPO法人市民福祉団体全国協議会(市民協)がWAMの助成を受けての「団塊世代の地域デビュープロジェクト」の最終委員会。

 市民協では、7か所の拠点を選び、@映画会などのイベント、A地域デビューのための研修会、BNPOでのOJTというプログラムを組んだ。

 実施場所は、高崎市、松戸市、上越市、静岡市、大阪市、岡山市、高知市の7か所で実施した。いずれも現地のNPOが実施母体になってくれた。

 団塊世代が60歳を迎えた07年には騒がれたほどに盛り上がらなかった。私の感想で言うといろいろ仕掛けたが「障りもしなかった」。ところが、今回は引っかかってきている。まだ、少数ではあるが、団塊世代がはっきりと関心を向けてきてくれている。そして、最終的にNPOへのボランティアとして登録し、活動に参加を始めている。

 07年には60歳定年が年金の65歳からの支給くり下げに合わせて65歳定年制が実施された。だから、07年問題は実質的には12年問題に移ったわけである。この兆候が早くも今年から現われ始めている。

 7か所からの委員の発言は、この動きを辞めないで12年以降も続けることだった。市民協本部としてはWAMの助成金が使いにくいこともあって、消極論なのだが、さてどうしようか。

 私は日本のNPOを引き上げるには、団塊世代の大幅な取り込みが絶対条件だと思っている。さてさて、というところだ。

Posted by 田中尚輝 at 21:05
団塊の世代を何とかしよう! [2011年02月13日(Sun)]
 だんだんと年度末に近づいてきた。そうすると研究会の報告書などの締め切りが多くなってくる。今年は、団塊世代が地域に出てくることに焦点を当てて、2つの報告書を作っている。

 この件で各地を回ったが、昨年秋に静岡で講演したテープ起こしが送付されてきた。その最後に会場からの次の質問と回答がある。それだけを紹介しておこう。


質問 男性をNPOに参加させる良い方法は? 

それに対する私の回答 NPO側の知恵と工夫を具体的にアピール 
 団塊世代は、40年間の企業での仕事を通じてすっかり牙を抜かれており、お金価値を人生の最高の目標とするような価値観から抜け出せないでいます。
  また命令がないと動けなく、自発的に仕事をするということにも慣れていません。さらに、リスクのあるものに手を出さないことが習性化してしまっていますから、価値観や仕事の進め方について、正反対の位置にあるNPOに協力してもらうのは、そう簡単ではありません。が、しかし、彼らはボランティア活動に対する関心は約60%は持っており、参加してもいいと思っています。

 その一方で、NPO側に団塊世代を迎え入れようとする姿勢、アピールが欠けてもいます。団塊の世代のNPOへの誘導は、まずは、NPO側から変わらなければなりません。

 では、NPO側はどうすればいいのでしょうか。それには、魅力ある活動、挑戦的な活動にどれだけ乗り出せているのかをチェックしてみましょう。具体的にプロジェクトごとに、その内容を簡潔にまとめて、「こんな人を募っています」といった提示をことあるごとにしていくことです。
 
 NPO側が、そうした工夫をしていますか? その際に大事なことは、技術系などで必要な内容と、とくに技術や専門性がなくてもできること、などと仕事の内容を明確にしておきたいものです。

 とにかく、何か機会があれば参加したいと考えている団塊世代ですから、ポンと肩押しすることによって、優秀な人材がたくさん集まってくることになるでしょう。頑張ってください。


 この他に私はWACや市民協を通じて、コミュニティカフェを地域的にどのように広げるか、また、子育てにコミュニティカフェをどのように活用するのか、というようなことにもチャレンジしている。

 極めつけは∞Handsといっているのだが、NPOによる就業支援が目的なのだが、団塊世代に就業せずに起業させようと考え、「シニア便利隊」立ち上げマニュアルをつくっている。なかなかの出来栄えになるはずだ。これを広げて何年か後に「シニア便利隊」全国交流会を開きたいと考えている。
Posted by 田中尚輝 at 16:35
団塊世代の社会参加 [2010年09月30日(Thu)]
 アリスセンター(NPO法人まちづくり情報センターかながわ)が会報誌用の座談会を9月30日に企画した。テーマは「シニアの社会参加」。これは2年間にわたり、アリスセンターが厚生労働省から受託していた同種の事業報告と併せて掲載されるとのこと。

 私は主に団塊世代をイメージして、つぎのような発言をした。
 
 団塊世代の社会参加は少ない。
 「07年問題」といわれ、団塊世代が60歳を超えると世の中が喧騒するようなイメージを抱くひともいたが、実際にはそれほどではない。


<大> なぜか。まず。当事者側。
 @それは団塊世代が40年間の企業生活によって、牙を抜かれていること。
 A年金等による小市民としての安定した生活ができるようになり、そうした生活をわざわざぶち壊したくない。


 つぎに迎え入れるべきNPO側の問題点。
<大<大<大>>> @ミッションのレベルが低く(日常的な活動と区分けができないレベル)、魅力がない。
 A論理的なアプローチをしようとするが、感性で迫れない。


では、どうするか。
前段の団塊世代自身の問題。
今年は、団塊世代の最後の昭和24(1949)生まれも60歳に到達した。ようやく団塊世代は60歳で再雇用され65歳までなんとかなるのだが、これの実情があまりにそれまでの条件とは異なる。賃金も低く、窓際族扱いで、仕事をする意欲をそがれるのだ。だから、企業に奉仕することではなく、いよいよ自立しよう、という気分になってきている。


 このことはNPO側からするとよい条件が形成されているということであり、大いに活用しなければならない。

 そして、団塊世代を揺さぶることだ。「こんなに世の中を悪くしたのは団塊世代にも責任があるのではないか。死ぬまでにすこしばかり、後の世代と地球のために何かを残そう」と。

次に、NPO側の問題である。
まず、ミッションを見直そう。ミッションは何のためにあるのか。社会を変えるためにある。ところが、実際にはさび付いていないか、あるいは、事業内容をミッションと取り違えていないか。


 もし、しっかりしたミッションを持っていれば、団塊の世代の人々の心を揺り動かすかずである。人を揺り動かさないミッションは意味がないのだ。

 そして、感性に訴えることができているか。人には理性と感性がある。人を動かすには理性にも感性にも訴えなければならない。このTPOを考えれば、リタイアしたばかりの団塊世代を巻き込むのは「感性」に訴えかけることではないのか。この点の工夫がされているのか。

 NPO法人市民福祉団体全国協議会(市民協)は、本年全国6箇所で団塊世代の社会参加促進策の事業をおこなう。まず、最初は映画会などのイベントを行う(100人規模)。その中から30人程度を3回の研修会に参加してもらう。そして、最後にNPOでOJTだ。
つまり感性に訴えた後、理性によって整理していこうという企画だ。


 多分、この事業を行う高知市においては団塊世代が中心なった楽団が登場するだろう。彼ら彼女らが、どんなに楽しそうに演奏することか。それを見て聞いた団塊世代は、何もしないで過ごす人生を反省して動き出すだろうと思う。今年の6箇所の実験の成果を来年、全国的に実践したい。(羽田〜高知の機内にて)
Posted by 田中尚輝 at 22:14
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