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再論『災害ユートピア』 [2012年08月18日(Sat)]
 『災害ユートピア』を再論する。

 大災害が起こると心配しなければならないことは何か?一般的には「救援」や「復興」だろう。ある一部の人々には、「暴動」「窃盗」「レイプ」など社会秩序が守れないことだ。日本の3・11は世界から被害者の日本人が秩序正しいことが注目された。たとえば、水や食料を配る場合も列を乱さず整然と並んでいることが「めずらしい」こととして評価された。

「わが国においては、商店などに盗みに入る、列を整然とつくることはない、殺人などが横行する」とみているのである。

事実、2005年のニューオリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」の場合、黒人が白人をレイプする、残虐な殺しをしているなどということがあちこちで流布された。そういう現場を「見た」というのだ。

そして、市長レイ・ナギンは、「救援」から秩序維持に警察や軍隊の主要目的を切り替えた。そこから怒ったことは、白人の有色人種に対する虐殺だった。

著者レベッカ・ソルニットは、秩序維持を心配する人は支配階級とインテリだという。自らの支配のヒビが入ることを恐れるのだ。

だが、実際には「暴動」「窃盗」「レイプ」ではなく、人々の助けあいや利他主義に基づく思いやりだという。現場を見たというのは「そういうことを聞いた」ということなのだ。そして、自分たちが作った虚像に驚き、逆に残虐な殺しを行うのだ。支配側が犯罪的な動きをするのだ。

大災害の跡におこる人間的な助け合いは日本特有のものではなく、人間社会ならどこにでもあることなのだ。

FEMA(危機管理庁)もアメリカの支配が湾道具であり、著者の評価は低い。

そして、昨日に続いて、大災害の社会変化に与える影響だが、ロシアの大統領であったミハイル・ゴルバチョフ大統領は2006年に次のように言っている。

「私が始めたペエレストロイカ以上に、20年前のこの月に起きたチェルノブイリ原発事故こそが、おそらく5年後のソ連崩壊の新の原因でした。」 ソ連の体制 秘密主義、無責任で冷淡な統治だったり、それが何百万人もの命を危険にさらすことになった。

 なんといっても面白い視点からの災害論である。社会的変化を感じている人は読んでみよう。
Posted by 田中尚輝 at 07:05
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