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報道の「脳死」 [2012年06月03日(Sun)]
 マスコミの腐敗を多くの人たちが感じている。その原因の1つに「記者クラブ制」があり、権力追随型、企業追随型(スポンサー追随型、これは最近では東電とマスコミの癒着として表面化)などとして取り上げられている。

 そうした中で、『報道の脳死』(烏賀陽弘道、新潮新書、255頁、740円、2012年)が出版された。著者の烏賀陽は、1963年生まれ、朝日新聞記者だったが、2003年に退社。現在フリーシャーナリストとして活躍。

 本書が面白いのは、記者として内部からその腐敗の状況を追っていることだ。それを著者は5つの「ダメ記事」として整理している。

 @横並びにうんざりする「パクリ記事」
 A政府のお膳立てに乗る「セレモニー記事」
 B「あれから○年」のカレンダー記事
 C安易な美談の「えくぼ記事」
 D他人事感満載「観光客記事」


 著者はこれらの記事を写真で各社のものを比較している。著者の主張どおりの記事が朝日、毎日、読売、日経などにでている。その新聞社の記事を読んでも同じであり、「脳死」状況にあるというのだ。

 つまり、個々で指摘されていることは、記者が考えない、足で取材しないということだ。そして、新聞社やテレビ会社の機構やシステムが構造的にどうしようもなくなっていると指摘している。

 例えば、原子力発電だ。優秀な記者がいても「東電記者会見」担当、「内閣」担当、「経済産業省」担当、そして、現地に近い「福島支局」というように別れており、こうしたバラバラの担当者の連携はない。だから、全貌がわかるわけが無いのだ。

 私たちはわかっていない事実を、当局の誘導、内閣府や経済企画庁の誘導記事を読まされているということなのだ。

 著者は新しい実験をやっている。「フリージャーナリスト」になると安定的な収入の道が閉ざされる。私が知っているそういう人たちに行く末は業界紙記者になる、有力団体の御用番になり、大学の先生になるという程度だ。

 著者は、独自に福島原発の取材、アメリカのマスコミの調査・取材などを実施している。それに「投げ銭」を求めている。取材に関する交通費等の実費が寄付されている。

 また、インターネット、フェイスブック、ツイッターなどのツールを使って、こうしたフリージャーナリズムの活用により、ヨタヨタしている新聞やその新聞を追いかけるだけのテレビ報道を超えていこうというのだ。

 私は、注目すべき動きだと思う。市民による「一般意志」の在り方が問われているのだ。著者の動きを見守りたいし、「投げ銭」もしてみよう、と思う。
Posted by 田中尚輝 at 08:28
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