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「民主主義」殺さない [2012年05月29日(Tue)]
 柄谷行人は思想家として優れた作業をしている。その社会分析は歴史的でわり、かつ、根底的なものである。世界史、世界の思想史、経済史を押えながら、現実の社会分析をしている。読み応えのある著作を八表している。

 その柄谷の1960年から2011年までの社会とのかかわりをインタビューで構成された興味深い本がでた。『政治と思想 1960−2011』(柄谷行人、平凡社ライブラリー、235頁、1000円、2012年)だ。

 1960年は柄谷が大学へ入学した年であり、2011年は東日本大震災、ことに福島原発の事故があったとしである。私は1962年に大学に入学しているから時代的な背景を実感しながら読んだ。この50年間の政治の停滞・腐敗の家庭でもあった。

 本書で柄谷が一番勧めているのが「デモへの参加」だ。1960年からデモが無くなり、ようやく原発反対のデモが形成されてきたとみる。60年代末や70年代の全共闘などによるデモは、少数の人たちによる警官との衝突を目的としたもので、一般の人々をデモから遠ざける役割を果たした、と分析する。

 日本国憲法では「集会、結社」の自由は認めているが、デモを認めていない。警察によって干渉されながら、ようやく実行できるような状況だ。彼はデモを「動く集会」として捉える。

 デモを柄谷が重視するのは、「国民主権」が選挙制度・間接民主主義だけでは絶対に実現しないとみるからだ。そして、こうした間接民主主義は浮気な「世論調査」のようなもので、「専制政治」の横行を許すことになると分析するからだ。

 だからデモなどによる直接民主主義の流れが重大だと指摘するのだ。これを通じて、デモを報道しない大マスコミ、他方においてインターネットを通じてデモを知らせる市民の知恵などを対比しながら、「民主主義を殺さないために」(本書、帯の見出し)の思考を深めている。なかなかの本だ。
Posted by 田中尚輝 at 06:57
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