田中角栄がいたならば [2011年12月14日(Wed)]
参った。14日は岡山県備前市(人口3万8千人)に来た。その真ん中だと思うが伊部(いんべ)駅の駅舎にもなっている観光会館で講演した。この会場からもEモバイバルが通じない。講演後、旅館に移動し、皆さんと食事、そこで宿泊。小さな旅館だが、備前市の備前焼のお店通りの真ん中にある。ここでもEモバイバルが通じない。備前市は3万8千人の市だ。一体どうなっているのだろう。私はブログを毎日書くことにしたので、小さい頃の夏休みの日記みたいだが、さかのぼった日付で書く。
『田中角栄に 今の日本を任せたい』(大下英治、角川SSC新書、840円、255頁、2011年11月25日)を読んだ。 本書は、田中角栄のブレーンであった(というより吉田茂以降の歴代内閣のブレーン)であった下河辺淳(元国土庁長官)や、接点のあった渡部亘三衆議院議員、藤井祐久、鳩山邦夫などからのインタビューで構成されており、なかなか面白い本だ。 なお、下河辺さんは私がつくった公益社団法人長寿社会文化協会(WAC)の初代会長を引き受けてくれた人で、私があった人物の中で最も天才的なひとだ。いまもお元気だ。 そして、なんとも現下の政府や政治に物足りなさを感じさせられる本だ。なんとかならないものか、と歯がゆさを感じる。 本書で取り上げられている1点だけを紹介しておこう。それは首都移転だ。 田中角栄であれば、首都移転ないしは少なくとも副首都を被災地である仙台か、福島に置いただろう、と言う。 このことは首都直下型地震が30年以内に70%の確立で起こると予測されているにもかかわらず、何の動きも無い。 今度で着る「復興庁」でさえ、被災地ではなく霞ヶ関に置かれる可能性が強い。 どうして、首都移転や副首都ができないのか。これははっきり官僚たちが東京を離れたくないからだ。 首都移転には地域的な対立がある。これを官僚たちは煽って「都落ち」したくないだけなのだ。 こういうことこそ、政治主導・政治判断が求められる。野田さん、頑張って欲しい。せめて復興庁くらいは被災地に置くことだ。こういうこと期待するのは無駄か。 |
Posted by
田中尚輝
at 11:06