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NPOをどう発展させるか [2011年09月10日(Sat)]
 NPOの現状がどうであり、問題点は何か、発展の方向性について、田中弥生が『市民社会政策論』(田中弥生、明石書店、2300円、382頁、2011年)としてまとめ出版した。

 田中は、目指すべきNPOを「エクセレントNPO」とし、そのポイントを次の3点に集約する。
 @市民性
 A社会変革性
 B組織安定性

こうしたNPOを作り出すための指標は、寄付とボランティアの確保にあるとする。

 また、現状のNPOの危険性はソーシャルビジネス、コミュニティビジネスの潮流の中にある事業だけによる収益性を追いかけること、これでは営利企業と同じであり、寄付やボランティアを意識しなければ「市民性」の確保ができない。それにもかかわらずソーシャルビジネスなどがNPOの発展系として捉える考え方の不思議さを指摘している。

 次の危険性は行政依存であり、これによって、「市民性」「社会変革性」の牙が抜かれてしまうと指摘する。

 こうしたことを本書は、調査とデータによる実証的な論理展開をしている。

 田中は忠実なピーター・ドラッカーの弟子であり、その延長線で調査し、提言している。NPOの原点に立ち返り、自らの活動や社会の在り方を考えるうえでの良書であり、ぜひご一読をお勧めしたい。

 本書に注文を付けるとすれば2点。

 第1は行政からの事業受託の危険性の指摘(後房雄名古屋大学教授への批判)がある。

 私は御両者と親交があり、ご意見はよく拝聴している。田中も行政からの受託事業の否定をしているわけではなく、これによるNPOの市民性・社会変革性が欠如していることを恐れているだけだ。また、後も寄付やボランティアを否定しているのではなく、こうしたことを掲げて小さなボランティアやNPOがそのままの地位に安住することを批判し、それでは社会変革性が担保できないのではないか、と主張し政府とNPOの「コンパクト」の必要性を提示している。

 私は学者ではなく活動家なのでだいぶ乱暴なのだが、ご両者の主張がそんなに違っているとは思えないのだ。有能なお二人が建設的に連携することを望みたい。

 次に、田中の政府の「新しい公共」推進事業への疑問の提示、批判である。これは当たっていることが多いのだが、田中が批判している政府文書ほどに事態は動いていない。だから、せっかくこうした場が設定されたのだから田中などは積極的な参画をし、意見反映をしたほうがよいと思う。

ことに野田新内閣になり、今後「新しい公共」についてのトーンが低くなる恐れが十分にある。こうした際には外からの批判より、内部に入っての意見反映の方が戦略的には効果的だと思う。「新しい公共推進円卓会議」の側も田中のような優秀な人材を活用する道を探った方がよい。

以上、老婆心ながらのコメントを2点加えた。
Posted by 田中尚輝 at 11:23
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