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検察の本質 [2011年07月14日(Thu)]
 私は「国家権力」に若い頃から興味を持っている。国を支配している実態は何か、これがわかれば支配されている側の戦略を立てることができるからだ。

 国家権力の1つの表現が検察だ。「正義の味方」の格好をつけ、権力側にいると思われる与党議員、ある時には元首相、あるいは大企業の経営者を逮捕し、その政治生命や経営者を完璧に陥れることができる巨大な権力を持つ存在だ。

 その実態がこれまでのイメージとは違うと言うことがだんだんとあぶりだされてきている。どうも「検察」はおかしい、ということだ。その象徴的な事件は厚生労働省村木局長事件だ。検察が勝手に「ストーリー」を描き、無実の村木元局長を逮捕し、1年近く拘留し、有罪になるようにしたのだ。

 この事件を素材にして、検察の存在を暴いたのが『免罪法廷 特捜検察の落日』(魚住 昭、講談社、1200円、285頁)だ。

 魚住は元共同通信の記者であり、検察担当をしていたこともあり、ずーっと検察を信頼していたという。それがだんだんと崩れていく。そして、その原因を考えるのだ。

 歴史的言えば、全くの「三流官庁」であった検察が日の目を見るのは、「日糖事件と大逆事件での成功体験が、その後の検察の進路を決定づけた」と魚住は言う。

 日糖事件とは明治時代の事件なのだが、大日本精糖株式会社が「輸入原料砂糖戻し税法」の効力延長、政界に賄賂を撒いた事件で、このときに政治家を何人も逮捕する。これに国民が喝采を送るのだ。

 また、つぎには、「大逆事件」だ。これは、天皇の暗殺事件で幸徳秋水や菅野すがたち24人を逮捕、全員を死刑判決にする(後ほど、12人が恩赦で無期懲役に)。これは全くのでっち上げ事件であるが、天皇に親近感を持つ国民の支持を得る。

 こうして検察は社会的地位を上げていく。また、権力者からすれば、あるときには検察を使い、政敵を潰すために利用し、ある時には頭をなぜて自分の地位を守るために活用するのだ。

 こうして検察は国家権力の「首切り役人」の役割を果たしている。しかし、検察の利権構造に関与する人々は「木っ端役人」である「首切り役人」という位置にいることを認めたくない。

 自己のレーゾンデートルを確保するために、10年に1回程度の大事件を解決する「正義の味方」として登場する。田中角栄のロッキード事件、江副のリクルート事件などがそうだ。そして、1年に1人程度の政治家や役人や経営者を逮捕して血祭りに上げる。最近では堀江や村上ファンドだ。


 この流れの中に村木事件がある。つまり、検察の自己保身の動きがこの馬鹿馬鹿しい「事件」を検察がでっち上げたのだ。

 ではどうすればいいのか。まず最初に手をつけるべきは東京、名古屋、大阪にある特捜を廃止すること、そして、取調べの全面可視化だ。

 訳の分からないところで動く、権力の1つ1つを潰していくことが、日本の民主主義を発展させる基本的な課題だ。
Posted by 田中尚輝 at 22:07
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