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指導者の孤独 [2011年07月03日(Sun)]
 ようやく『ゴルバチョフ回想録(上)(下)』を読み終えた。2巻あわせて1600ページ弱、かつ2段組とくるから新書版だと約16冊分。実に1巻が重いのだ。移動時間に読むのには腕が疲れる。

 さて、内容だが、ゴルバチョフという人物を通してのソヴィエトの状況、ソ連共産党と国家の官僚主義、ペレストロイカという大改革に取り組むが、これが共産党支配体制を崩壊させ、ソ連内の各国(ロシア、ベラルーシ、ウズベク、トルクメン、アゼルバイジャン、タジク、クィルグィス)の独立志向を促進させ、国際関係の再編へ進み、このことがゴルバチョフを追い込む過程につながっていく。現代史の優れた叙事史である。

 内容の全体の評価を別にして、私はゴルバチョフというリーダーの孤独をヒシヒシと感じた。

 彼は、彼の理念とソヴィエトの発展に賭けた熱意とエネルギーは素晴らしいものがあり、天才的だと評価してよいだろう。だから、「決定」「決断」を多くしなければならずそのリスクを負うことになる。

 リーダーは絶えず孤独である。そして、リスクを負うことに鷹揚になっていくから、裏切りに気づくのが遅くなる。いわゆる「脇が甘い」のだ。だから、最終段階のクーデターは、彼が指名した副大統領の主導権で行われたものだった。

 ゴルバチョフはエリツィンとの対立においてもテクニックは使わずに対応している。エリツィンを彼の失敗によって、放逐できる機会もあったが、幹部登用をして救っている。そのエリツィンに最後はやられてしまう。

 国家のあり方をどう変えるのか、世界史をどのような方向に持っていくのかという大構想をゴルバチョフは実行に移し、それを実現させていった。スケールの大きなリーダーである。

 これにひきかえ日本の政治化の水準は? どうにかしなければならない、と思わされる大著だ。今後、首相を目指す人にとっては必読の書だ。足を引っ張ることばかり考えていないで、大きなスケールで考えて欲しい。


Posted by 田中尚輝 at 08:57
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http://blog.canpan.info/tanaka-naoki/archive/551
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コメント
田中尚輝様

お久しぶりです。

日々ブログを拝見させていただいております。
田中さんの全国に注がれる情熱は他に類をみない稀な存在と脱帽いたしております。


日記のようなブログは、その人の人となりを映像で見るが如く如実にその人物を物語っているようで怖くもあり、翻って読む側にとっては非常に面白いものでもあります。

『ゴルバチョフ回想録』 
これは自分はまだ読んではおりませんので、あくまでも現時点での感想でしかなく恐縮ではありますが、(近日中必ず読破したいと思っておりますが)

ゴルバチョフと同年代をこの地球上で生きてきた人間にとっては、回想録を読むまでもなく、その存在価値は認めていて当然と思うわけであります。

勿論、その舞台裏に展開された我々凡人には想定外の政治家達の葛藤までは推し量ることはできません. 

しかし、悲しいかな、その著書によってしかその価値に気付かないという愚かさにだけはなりたくないと思う次第です。

何故、人間の歴史はかくも愚かであるのか、

優れた人間が後世にしか認められないこの世の儚さを愁えます。




Posted by:山田隆章  at 2011年07月03日(Sun) 23:22