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民主党政権は、汗と怨念がつくった [2011年02月21日(Mon)]
 厚い本を元日本社会党中央執行委員の温井さんの奥さんからいただいた。奥さんは、NPO法人として介護保険事業をやっており、市民協、宅老所を全国に広める会の有力会員だ。 

民主党政権が発足して1年半ほどになるが、この政権交代は単なる政権交代ではなく、戦後史の変換を迫るものであった。したがって、一昨年の8月末の投票日に置いて突然現れた「事件」ではない。

 大きな歴史的転換は一朝一夕に成るものではない。『民主党政権への伏流』(前田和男、ポット出版、2010年、644頁、3200円)は、1993年の細川護熙政権樹立にいたる経緯から、最後は民主党形成までの約15年間の過程を追っている。民主党政権ができるまでの伏流を丁寧に644頁に纏めている。

 それも単なる通史ではなく、実在する人物の生きざまを通じて報告している。それも取り上げられた人材10人はすべて「裏方」であり、表に少し出ていたのは「竹下登に死闘を挑む」錦織淳くらいであろうか。その錦織さえバッジをつけることはなかった。

 私が個人的によく知っている人物は、この10人の中で高木郁朗日本女子大学名誉教授(社会党から「よりまし政権」を求めて)、仲井富(「都の様連合」の仕掛け人)の2人である。

 著者の前田は筆力があり、裏方の息づかいや汗が聞こえたり、見えたりするような記述である。

 本書の中味を紹介する余裕がないが、私は読み終えて何とも言えぬ安心感に浸ることができた。もし、私が今も30年前に別れた政治の世界に今も浸かっているとしたら本書に登場していたかもしれないという親近感がある。

 また、政治の転換は何人もの犠牲、失敗、挑戦の積み重ねの上に成立していくものであって、個人の思いつきや一瞬の事件によって起こるものではない。現実のエジプトなどの中東の「民主化革命」30年、40年の<怨念>の上に初めて成立しているのだ。

本書の読後の私の安心感は2つの要素からきている。
 @政権交代の流れは引き戻せない。
 民主党政権の現在のモタモタぶりは、最悪の状態を想定すればまた自民党政権に戻ってしまうということだろう。だが、例えそうなったとしても10数年間の「伏流」は活きており、社会構造そのものの変化を生じており、簡単に逆流できない、ということだ。
 具体事例を1つだしてみよう。例え自民党政権に逆戻りしても政府や自治体のNPO活用の方向は留まることがないだろう、ということだ。


 A歴史は、人びとの生活の次元で変化した結果を政治の上部が反映するだけだ。
 色々な人々の想いや怨念の積み重ね(下部構造と言っておこう)が、政治(国会や政党の動き=上部構造)に現れるのが基本であって、その逆は一過性のものでしかない。
だから、私たちは1日1日の生活と実践を大切にし、希望を失わずに汗を流すことだ。


 少しばかり厚い本で電車の中で持って読んでいると手が疲れてくるという難点があるが、最近の政治に関心ある方はぜひ読んでほしい本だ。というよりは、真っ先に読まなければならないのは、民主党の国会議員や関係者だろう。こういう書物を読んで、、自らの社会的な役割を少しでも考えてほしい。
Posted by 田中尚輝 at 20:51
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