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小型の「毛沢東」になってはいけない [2011年01月04日(Tue)]
『毛沢東 ある人生』(フィリップ・ショート、白水社、2010年)をこの正月に読んだ。上下あわせて800頁を超える大作。なかなか面白く息もつかずに読んだ。

毛沢東は中国革命の最大の指導者だが、その過程において、「文化大革命」などによって、彼の責任で少なくとも3000万人程度の中国人を殺している。果たして、彼は「英雄」なのか「虐殺者」なのか?精神病(実際にそうだった)を病んでいたからだ、という説もある。

私はNPOのリーダーの1人として、どの分野のリーダーであれ、リーダー一般に関心がある。ここではリーダーが犯してはならない誤りについてもこの毛沢東伝から学ぼう。

@情報からの遮断
毛が偉くなってからは、現場の正確なことを知らなくなった。皇帝が住んだような大宮殿に住まいを持ち、周辺に女性を何人も侍らせた。彼が思いたって地方へ視察にいっても、それは1週間前、1か月前から毛を迎える準備をしたり、最も良質な場所しか見せられなかった。毛は現実から隔離されていた。

A自分への「批判者」だけではなく「意見の違う者」を遠避け、あるいは抹殺した(実際に殺してしまった)。自己を疑うことなく、他者の意見を聞こうとしなかった。

B「常務委員会」「政治局」などの共産党の指導機関を私的にコントロールした。そこにいる委員は、毛に対して反対意見や異なる意見をいえず、「イエスマン」だけが座った。つまり、毛には自己チェックする機関が不在だった。

C江青(毛の4番目の妻)が毛の権威を借りて、権力をふるうのを許した(奥の院)。

 以上の結果、毛は大きな誤りを何回も繰り返すことになった。ところで、3000万人を殺すほどではないが、小型の「毛沢東」が皆さんの周辺にはいないか?あるいは自らが小型「毛沢東」になっていないかをチェックしてみよう。

@しっかり勉強していないリーダーがいる。ことに現場を見ようとせずに制度論、政策論だけで問題を処理できると思っているリーダーがいる。

A自分への「批判者」「意見の違う者」を遠避け、あらぬことを言っておと占めようとする、リーダーがいる。

B自分をチェックしてくれる人を自分のそばに置かない、イエスマンとおべんちゃらを言う人間しか、そばに置かず、機関を1人よがりで運営しているリーダーがいる。そして、それを許しているのは共同して活動推進をしている人々が批判することを怖がって、「面従腹背」になっているのだ。こうなれば組織は腐敗する。こうした組織がいくつかある。 
 これは「小・毛沢東」に問題があるのだが、周辺にいる人々もだらしない。「小・毛沢東」と一緒にいることによって自己の社会的位置を保とうとしているのだ。つまり、小さな利益を得るために社会的正義を放棄してしまっているのだ。

 C「奥の院」が実務を取り仕切っている組織が、あなたの周辺にないか。能力もないのに代表者の個人的な好みによって指名された奥の院が実質的に組織を牛耳ってしまうのだ。このことによって、組織はますます官僚化し、「小・毛沢東」に正確な情報が入らなくなるのだ。

 新しい年を迎えて、くれぐれも「小・毛沢東」にならないように自戒しよう。いくら優れた人間であっても4つの条件をクリアすると自然に、つまり、自分が分からないうちに「小・毛沢東」になってしまうのだ。くわばら、くわばら。
Posted by 田中尚輝 at 16:47
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