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紹介『古代ローマ人の24時間』(アルベルト・アンジェラ著]』 [2010年12月14日(Tue)]
 紀元115年にローマ人は、どのように暮らしていたか?という興味深い本が出版された。『古代ローマ人の24時間』(アルベルト・アンジェラ著、関口英子訳、河出書房新社、2010年)

 起源115年はローマが最も版図を広げた時であるが、その時のある1日24時間を著者はローマの町をくまなく歩き、風呂にも入り、晩さん会にも参加する。第2章は日の出の数時間前、第3章が午前6時裕福な人が住む邸宅、第4章午前6時15分室内装飾にみる古代ローマの趣味と始まり、第48章午後9時古代ローマ人の性、第49章別れの抱擁で終わる420ページに及ぶ大作。

 多くの歴史は支配者の歴史であり、庶民の生活実態が分からない。50年〜60年前のことさえ分からない。例えば、第二次世界大戦直後の一般市民の生活だってあまり知られていない。私のように1943年の生まれの人間でさえ、小学校へ入る1950年くらいまでのことは実感としてはほとんど残っていない。書名は忘れたが、毎日新聞社から当時をレポートした本が出て、感激して読んだものだ。 

 私は学生時代に現在は日本武道館が建っている位置の直ぐちかくに「日本学生会館」という寮があり入居していた。この建物が近衛士官の寮だったことは入寮しているときに聞いていたが、それが学生寮になったのは敗戦直後に住む家のない人たちが占拠してしまったのが始まりだとその本で大学を出てから知った。いまは、参議院会館の近くにある永田町小学校も「住居」として占拠されていたことを本を通じて知った。たかだか60年前のことである。

 だから、2000年も前のローマの町の人々の生活を知ることはゾクゾクするほどの興味があるので本書を手にした。期待にたがわなかった。このようなことを書けたのは、著者の取材がしっかりしていることだが、当時の落書きが主要な情報源になっている。それが残っているローマという町が面白い。上流階層の寝室を飾った陶板画も残っており、そこから「性」についての検討もされている。

 さて、当時の奴隷の値段はいくらだったか?約29万円〜60万円。並みのワイン1ℓ約240円、パン1kg約120円、公共浴場の入場料約60円。

 また、ローマ人はフォークを使っていたか?Noだ。手で食べていた。フォークはルネッサンス期のフィレンツで普及したのだ。(ところで、日本人は何時から箸を使い始めたのだろう。)

 こんな楽しい事柄が庶民の落書きから、想像を広げている。あなたもローマ人になれる。ご一読を。
Posted by 田中尚輝 at 14:58
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