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一神教と多神教 [2010年08月10日(Tue)]
『心の時代を読み解く 21世紀に宗教は必要か』(天外伺朗、飛鳥新社、2002)

 天外は本名土井利忠、ソニーにつとめコンパクトデスク(CD)やエンンターテイメントロボットAIBOの開発を進めた人物。中途退職後マハーサマーディ研究会を主宰している。マハーサマーディとは、「ヒンドゥー教の僧侶は、自分の死期を知ると、パーティを催し、別れの挨拶をして瞑想に入り、そのままなくなる」。このことをいう。

 本書は、天外と山折哲雄など4名との対談集。そこで「宗教性」をテーマにしている。

 「人間は誰でも、心の底の方では、自我を超えた絶対的な自然の力、あるいは宇宙のはからいに対するほのかな憧憬を、必ず抱いています。その自然な感覚にもとづいて、自分の言動や人生そのものを律する傾向を英語でスピリチャリティといいます。」

 ところが、これを日本語訳すると「精神性」とか、「霊性」になり、違うイメージになるので天外は「宗教性」という言葉を使っている。

 私は「宗教性」とは科学的な追求と人間性の論理化されない発露の交差する点だと思う。脳で言うならば、原子脳(爬虫類脳)と現代脳の衝突だと思う。これは科学的な追及と自己の人間性を自由に豊かに発揮できる人間が確保できる境地だ。
 ところが、これは人間の身体と脳を支える自然環境が、この境地に大いなる影響を与えることになる。
 
 キリスト教やイスラム教は砂漠の中で育った宗教であり、他の宗教の存在を否定する厳しさを持った一神教として成立する。ところが、日本のように自然豊かな気候・風土のもとで住んだ人間は、木や森や山に神々が宿ると感じることになり、多神教として定着する。

 天外は、自分の心を読み解くと共に、この日本の独自性を生かすことを提言する。

 アメリカとイランの衝突は一神教同士の対立であり、小泉首相のように一方の側に立ち頑張らなくとも多神教の日本として解決案を提示できるのではないか。
 菅首相も原爆記念日に「核の傘」の利益をとなえなくとも、一神教的な白か黒かの立場に立たなくても、多神教の日本の論理を打ち立てることはできなかったか?四国88か所めぐりの効果はまだでてこないか。(まだ50か所くらいだから駄目なのか?)


 個人の生き方、科学と宗教、国際関係や政治問題と広く考えさせられる本である。
Posted by 田中尚輝 at 12:37
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