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「内発的動機」と「外発的動機」 [2010年07月18日(Sun)]
天外伺朗氏は、ソニーの元常務取締役であり、CDやロボットAIBOの開発者のペンネームであり、最近ではサッカーの岡田監督が師事した人として記憶されている。彼の『運命の法則』(天外伺朗、飛鳥新社、2004年)を読んだ。

 私はこの種の本をNPOリーダー論の観点から読むのだが、2,3感心したことを紹介しておこう。

 まず、内発と外発である。天外は次のように整理する。
  内発的動機・外発的動機
  内発的報酬・外発的報酬

 そして、外発的な動機や報酬よりは内発的動機、報酬の優位性を説く。外発的な動機や報酬というのは「常識的な動機と報酬」といってよい。ここで大きく占めるのは、お金や社会的な名誉・権限であろう。

 収入が多くなるという動機は人間を揺り動かすのに十分な条件であるし、多くの人々はこの動機と報酬によって動いている。だが、それはつぎのような弊害を持つと天外は指摘する。
 1.給与や車内における地位などは、総量に限界があり、動機付けのできる人の数は制限  される。動機付けできなかった人は、落ちこぼれとなり沈殿する。
 2.したがって、経済・社会が発展し、企業の業績が急成長しているときは、多くの人が動   機付けられるが、成長が止まると、その数が減る。成長できなくなった企業が、能力給を  導入したりすると、悲惨な結末を招きかねない。
 3.人々の「内発的動機付け」を殺す。「フロー」や「燃える集団」を破壊し、サラリーマン集   団を作ってしまう。
以下、これに続いて、天外は4点を述べている。

 この内発的動機と報酬を基礎づけるのが「フロー」状態である。これは、シカゴ大学心理学科教授であったチクセントミハイが提唱した「フロー理論」のことだ。
 「フロー」状態というのは、人が喜びを感じるのは仕事、遊びに関わらず何かに没頭している状態のこと。チクセントミハイは「いまの社会では“内発的報酬”がほとんど無視されていることが大問題だ」と指摘している。

 そして、フロー状態の特徴として、天外はつぎのような整理をしている。
 1.行為に集中、没頭している
 2.浮き浮きした高揚感 
 3.雑念がほとんどわかない
 4.時間感覚の喪失
 5.自分自身の感覚を喪失している
 6.その場を支配している感覚。自分が有能である感覚
 7.周囲の環境との調和感、一体感


 このフロー状態に、グループ全員がはまったときに「燃える集団」ができるという。天外はCDやAIBOの開発の際に経験している。天外が岡田監督に勧めたのは日本チームを「燃える集団」にすることだった。これを脳の活用部署で言うと旧皮質・爬虫類的脳を十分に活用することだ。

 また、天外は「人間の満足感の階層」についてマズローを超えた観点を提示している。それが下記の4階層だ。
 1.身体の満足
 2.頭の満足
 3.心の満足
 4.魂の満足
 
 マズローの5段階説は、1と2に収斂されるが、天外はそれに3.4.を加える。こうした上位階層に達するためには、フロー状態になること、内発的動機や報酬を重視するのだ。

 NPOのリーダーにとって参考になることが多いのではないか。
Posted by 田中尚輝 at 14:47
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