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日本的社会主義を考える [2015年04月05日(Sun)]
『土着社会主義の水脈を求めて 労農派と宇野弘藏』(大内秀明、平山昇、社会評論社、2014年)

日本における社会主義形成史、それも土着型&労農派から見直した本がでた。これが本書であり、若い頃に労農派社会主義の薫陶を受けていた私には、懐かしい人々の名前がでてきて楽しく読んだ。

この傾向の本はコミンテルン=日本共産党を意識するために、文章でのこっている「社会主義」らしいにおいを追いかける傾向がある。本書は二葉亭四迷までさかのぼっている。もう少し社会状況や秩父困民党や三多摩で発見されている憲法草案などとの関係を追いかけてほしいが文献がおこっていないのだろう。

だが、コミンテルン=ソ連共産党の指令によって、テーゼまで押し付けられてできた日本共産党とは違い、堺利彦や山川均には人間の香りがする。

この共産党と労農派=社会党の流れが、戦後に激突することになる。しかし、社会党の中から日本共産党以上の変な体質を持った団体(社会主義協会向坂派)がでてくる。この集団は「ソ連」がやることはなんでも正しく、ソ連の原発も正しいし、東欧の弾圧も正しい、スターリンも正しいということになる。

この社旗亜主義協会が労農派の協同戦線的、民主主義的社会主義を壊すことになるのだ。

こわれた社会党からでてきた民主党は、社会党を否定するあまり保守派、ノンイデオロギーになり、自民党との差が分からなくなる。

動⇒静、右⇒左、中央集権⇒分権とあるエネルギーはその反対派を生み出す。

久しぶりに社会主義の本を読んで、こんなことを考えた。

Posted by 田中尚輝 at 21:25
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