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『贈与」について所感をかきました。 [2014年05月06日(Tue)]
『贈与の哲学 ジャン=リュック・マリオンの思想』(岩野卓司、明治大学出版会、2014年)

本書で私の興味があるのは、贈与の本質だ。それにふれた部分は以下の通り。

「交換は対価を求めるが、贈与はそうではない。」
「贈与は商品交換よりはるかに難しい。」
「贈与とは、相手の同意なく生じるものということになります。つまりこちらが一方的に何かを与えて、相手が受けっ取ったか受け取らないか、あるいはそれを喜んだか喜ばないかは関係がない。」
「気づかないところで贈与はおこなわれている。」

だとするならば、利他主義とはいいながら、返礼を期待するものは「贈答」ではない。「利己主義」であっても返礼を期待しでも「贈答」になっている場合がある。

また、愛の母性性、父性性の相違は下記の通りによく言われるが、現代では母性も父性も愛が
たりないのではないか。

「キリスト教では、『神は愛である』と言います。命令者ではなく愛なんですね。ところで、」人間の愛の原型は母子関係
で形成されますから、母子関係は人間の心とっては当然重要な要素なのですが、社会の中で生きるには、それとは別な厳しい父の
愛、社会的なるものの愛が必要になる。この二つの愛が人間を形成する、とキリスト教は考えます。」


Posted by 田中尚輝 at 12:39
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