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『生活保障』(宮本太郎著) [2010年04月06日(Tue)]
 宮本太郎氏の『生活保障』(岩波新書)を読んだ。

 本書の副題は「排除しない社会へ」であり、ここでもまた「他者」にする社会構造が問題にされている(昨日のブログ参照)。

 「社会保障」ではなく、「生活保障」としているのは、制度を扱えばどうしても縦割りになり、総合的な存在である人間を扱うことに困難を生じるからであろう。

 著者は、「アクティベーション」という概念を提起し、すべての人間が排除されないで活躍できることを目指している。このために福祉政策として対象者を「排除」しスティグマ状態にしないために、「労働政策」の大胆な転換を提起している。簡単にいえば、生活保護世帯にしてしまわなくても働く場や職業研修という場を設定して一般の人々と生活を一緒にできるではないか、ということである。

 このためには男性中心の働きと生活費確保の社会ではなく、多くの人々が短い時間を働く社会をつくらなければならない。今後の社会を構想するときに重要な課題を提起している。
Posted by 田中尚輝 at 15:28
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