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ロールズに学ぶ [2013年08月16日(Fri)]
『いまこそロールズに学べ』(仲正昌樹、春秋社、二〇一三年)

ジョン・ロールズは有名なアメリカの政治哲学者である。主著は『正義論』であり、大著だが多くの人に読まれている。

著者の仲正が本書を書き下ろしたのは、金沢大学教授であり、ハイエク論などをかいているが、
ロールズについては正確な理解が日本でされていないこと、また、日本政治の混迷を解読する
ためにもロールズの検討が必要だと考えたことによるようだ。
 
まず、本書は「正義の勘違い」から書き起こされている。

日本語の正義の義は、義理、大義、忠義などの「義」でもあり、古風な響きがある。ところが、英語の正義(justice)は、公正、公平、報い、司法、裁判などの意味であり、無機質なものだ。

だから、英語の正義は社会の目標となるべきものではなく前提条件なのだ。だからロールズは社会契約論の立場から功利主義との差を浮ださせるために「正義の2つの原理」として提示しているのだ。

功利論の「最大多数の最大幸福」のように結果よければ、それでよし、という考え方では決定的な問題点が浮上する。なぜなら国民の2割の奴隷がいたとしても「最大多数の最大幸福」が実現されれば「よし」とされてしまう。

だから正義の「第一原理」において、ロールズは「各人は、平等な基本的諸自由のもっとも広範な制度枠組みに対等な権利を保持すべきである」と主張するのだ。

自由主義の原理によって、一方で生活保護者や生活困窮者を大量につくりだしながら、1%の金持をつくりだすことは正しい政治的な仕組みではない、とするのだ。

功利主義と社会契約論の原理的な対立はここにある。ロールズの著書はわかりにくいが、本書では丁寧に説明してくれている。
Posted by 田中尚輝 at 11:29
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