CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
プロフィール

田中尚輝さんの画像
<< 2019年10月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
Redwing
日本の貧困・格差を「なくす (02/16) 高橋潤
ホンダOBが行く (02/14) 江藤清巳
NPOを応援する人材 (02/06) 高橋潤
NPOリーダーの覚悟 (02/05) ふみみん
コミュニティカフェ2題 (02/02) 高橋潤
上野千鶴子の田中批判についての意見 その2 (01/08) 井上貴至
検察の弱さ その2 (01/04) 藤本泰宏
自己肯定 (12/16) さくら
「橋下」勝利をどう考えるか? (12/09) 高橋潤
人間関係学 (12/03)
リンク集
最新トラックバック
http://blog.canpan.info/tanaka-naoki/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/tanaka-naoki/index2_0.xml
テロの意味『希望の政治学』 [2013年04月23日(Tue)]
『希望の政治学 テロルか偽善か』(布施哲、角川学芸出版、2009年)

 政治学は難しい。範囲が広く、また、輻輳する社会の力学を踏まえなければならないし、何しろ現実の政治があり、そこで実証されるからだ。本書も問題意識はよいのだが、この難しい政治を「希望」には変え切れていない。まだ、「序説」というところか。

 本書で重要なテーマになっているのは「テロ」である。まず、テロの発生はフランス革命のマクシミリアン・ロベスピエールの恐怖政治から使用された言葉で、もともとは権力者によるテロリズムだった。

 そして、権力者によるテロを「白色テロ」と呼ぶ。ところが、こうした概念が一般的に適応できるのか。

 最近ではアメリカの9・11以降、アメリカ連邦政府の「テロとの戦い」が頭に浮かぶ。
この場合も「白色テロ」に近いのではないか。オサマ・ビン=ラディンをテロ首謀者とし、イランを国連の決議もなく勝手に「制裁」した。いろいろあげたアメリカの制裁理由は根底から崩れている。

 そして、現代のテロには経済的背景があることだ。ブッシュ大統領のイラン攻撃にははっきりとした石油利権にブッシュがからんでいることははっきりしている。

 また、地球上の個人総資産の40%が世界のわずか1%の成人人口によって独占されており、その1%のうちの90%が北米、日本、ヨーロッパに偏在している。

 そして、穀物を含む世界の農産物流通価格の大部分が数社の民間企業によって決定されているということにも注目しなければならない。この穀物メジャーはカーギルとアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社のことである。

 こうして著者は、現代のテロについて次のようにまとめている。
 @テロリズムは反体制側がゲリラ的に無差別破壊や殺戮をおこなうことを意味しているわけではないこと。
 A反体制側のみならず、権力者側の無差別な破壊や虐殺行為も同様にテロリズムと呼び得るならば、両者あるいはどちらか一方に対して、意図的であれ意図に反してであれ、経済的支援をおこなってしまっている側も、やはりテロリズム(テロリストではなく)に関係しているという可能性を完全には否定し得ないということ


 以上の指摘は鋭い。では、これをどのように解決していくのか?本書は解決の糸口になりそうな理論の紹介に終わっている。今後の著者の奮闘に期待したい。
Posted by 田中尚輝 at 05:35
この記事のURL
http://blog.canpan.info/tanaka-naoki/archive/1188
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント