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『ポル・ポト』  [2012年10月27日(Sat)]
 600万人の国民のうちの150万人も殺してしまったポル・ポトの一生を追いかけた伝記だ。

『ポル・ポト ある悪夢の歴史』(フィリップ・ショート、山形浩生訳、白水社、893頁、6800円、2008年)

 著者のフィリップ・ショートは、BBCの元アジア駐在のジャーナリスト。他には『毛沢東』も書いている伝記作家。


 本書は150万人の虐殺を激しく告発するのではなく、それがどうして行われるようになったのかを冷静に分析している。

 その要素は多岐にわたるのだが、印象に残っているものだけをあげてみよう。
 @貧農を中心に社会主義革命を夢想したために、社会的な基盤がなかった。
 Aポル・ポトには明確な社会的な目標・戦略があったわけではない。
 Bポル・ポトを中心にした少数者による独裁
 C貨幣の発行禁止、家庭による食事を廃止し、50人程度による集団食事への転換(家事
  労働が省ける、共同意識の醸成)というようなメチャクチャな政策
 Dベトナムへだけではなく、貧農階層以外への過度の警戒心(捕まえて殺す)
 Eベトナム、アメリカなどからの翻弄に負ける

 つまり、社会主義実現の客観的な可能性(資本主義の形成、民主主義の訓練など)がないなかで観念的に社会主義をすすめようとした。ポル・ポト自身が社会主義を理解していたかどうかあやしかった。したがって、観念を人々に押し付けるということになり、人々の生活から課題を見つけて発展させるというこにはならなかった。

 中国の指導部からは「人民」を大切に何回も指導されたようだが、この意味を理解できなかったようだ。

 社会主義以前に政治や社会というのは、個々の人間を大切にするというのが原点であり、それを理解しない人が支配するととんでもないことになる。ヒットラー、スターリン、毛沢東も同列である。
Posted by 田中尚輝 at 13:32
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