保護者勉強会 [2007年10月21日(Sun)]
龍の子学園では、
毎月1回、保護者対象の勉強会を行っています。10月はBBEDろう教育センターの代表理事でもある米内山明宏さんのお話を聞きました。米内山さんといえば、全国のろう学校や手話サークル、聴連などからたくさんの講演依頼が来ている売れっ子ろう者です。そんな人気者の米内山さんを独占した1時間半は、実に楽しくアッという間に過ぎてしまいました。 中でも印象的だったのは、米内山さんのお母さんのお話です。お嬢様育ち(馬車で学校に通っていたという本物のセレブ!)のお母さんは大の映画好き!1ヶ月に20本ほどの映画を観ていたそうです。その度、映画館に連れて行かれた米内山少年は字幕が読めず、お母さんに『何と書いてあるの?』と聞くのですが、映画に集中しているお母さんは相手にしてくれません。仕方なく米内山少年は、自力で日本語の勉強をはじめたそうです。つまり、映画の字幕を読むめたに必要に迫られて日本語の勉強をした!というわけです。 日本ろう者劇団の代表でもある米内山さんの日本語は、聴者よりずっとずっと豊かです。特に、漢語(かんご)ではなく和語(わご)/やまと言葉を巧に表現されます。以前、米内山さんにそこのことをお聞きすると「手話のCL表現が、日本語の和語に合っているのだ」とおっしゃっていました。 米内山さんのお母さんを見習って、これからは、映画を見るときに字幕を通訳するのをやめることにしました!(^^) |