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介護職員にも医療ケア研修〜新宿区 [2011年06月08日(Wed)]
介護職員にも医療ケア研修

東京新聞 2011年6月8日 夕刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011060802000198.html

 胃ろうやたんの吸引など原則として医師や看護師にしか認められていない「医療的ケア」を近い将来に介護職員にも担ってもらおうと、東京都新宿区は、看護師を障害者施設に派遣して職員の実地研修を進めている。国が研修を条件に介護職員にも認める制度改正を準備しており、区は改正時に障害者と家族の要望に迅速に応えようとの狙いだ。 (松村裕子)

 区は四月から訪問看護事業所など三カ所と連携し、重度身体障害者が入所するグループホーム二カ所を看護師が二週に一度のペースで訪問している。実地研修は制度改正後も継続する方針で、都内では他の自治体に先駆けた取り組みという。

 五月下旬。ホームを訪れた看護師は、職員の介護福祉士に入所者のための胃ろうの処置方法を指導した。「作業自体はそれほど難しくないが、顔色や体重から健康状態をチェックしたり、嘔吐(おうと)などの異常に対処したりするには専門知識がないと難しい」と看護師は注意点を挙げる。

 介護福祉士は「介護職員ができるようになっても、助言してくれる看護師がいると安心。自分たちでは気づかない入所者の体調の変化も見てもらえる」と感謝し、入所者の家族も「看護師の支援態勢ができれば、安心できる」と喜ぶ。

 全国的に胃ろうやたん吸引を必要とする要介護者は急増しており、看護師だけでは対応できない状況になっている。障害者施設に看護師が常勤する割合は低く、障害者にとって施設の選択肢や活動の幅を狭める原因となり、入所後に医療的ケアの必要が生じて退所を余儀なくされるケースもあるという。

 新宿区でも医療的ケアを必要とする障害者は約百六十人いるが、看護師常勤の入所施設は一カ所のみ。本人や家族が処置するか、ときには医師から指導を受けている介護職員が家族の同意を得て処置せざるを得ないのが現状だ。

 同区では、連携する訪問看護事業所が、介護職員向けのマニュアルを作り、今月下旬から集団研修会も手がける。研修事業の窓口を務める医師の藤本進さんは「将来的に連携できる事業所を増やしたい」と話している。

 厚生労働省は、多くの障害者と家族の要望に加え、本来なら緊急避難的な措置であるはずの介護職員による医療的ケアが、もはや例外ではなくなっている現場の実態も踏まえ、改正方針を決定。二〇一二年度の実施を目指して関連法案を開会中の国会に提出している。

<胃ろうとたんの吸引> 胃ろうは、内視鏡を使って腹の皮膚から胃に穴をあけて作った小さな口に、体外とつなぐ管を取り付け、管を通して栄養補給する。飲み込む機能が低下した嚥下(えんげ)障害の高齢者や食道手術後などで口から食べられないときに利用。たんの吸引は、人工呼吸器を装着するなどして自らたんを排出できない患者らのため、吸引器でたんを除去する行為。ある程度、危険を伴うため、ともに原則として看護師ら医療職にしか認められていない。

Posted by たまごハウス at 20:07 | 情報:その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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