目標設定をSMARTにするフレームワーク [2019年06月04日(Tue)]
こんにちは。スタッフの櫛田です。
毎週火曜日は市民活動のお役立ち情報やブックレビューをお届けしています。 みなさん、新年度になってプライベートや仕事で何か目標を立てたり、あるいは事業でも目標を設定することがあると思います。 しかし、「どうやって目標を立てたらいいの?」「達成するにはどうしたらいいの?」と悩んでしまう場合もあると思います。 そんな時に役立つ、目標を明確にするための考え方をご紹介します。 SMART SMARTは、経営コンサルタントのジョージ・T・ドラン氏が1981年に発表した手法で、以下の頭文字からとっています。 S・・・Specific(具体的) 分かりやすく明確であるか。 M・・・Measurable(測定可能) 目標を達成しているか量的に判断できるか。 A・・・Achievable(達成可能) 現実的に達成できるものであるか。 R・・・Relevant(関連性) 目的と合っているか。 T・・・Time-bound(期限) いつまでに達成するか。 たとえば、試験勉強を例とします。 「勉強をがんばる」という目標を立てても、何をもって達成なのか、いつやるのか、どうすれば良いのか全然分からないですよね。 「次の定期テストで80点平均をとるために、1日3時間ずつテストの日まで勉強する」とするとだいぶ分かりやすいのではないでしょうか。 NPOの場合は、ミッションと呼ばれる団体の活動目的に沿って活動しています。何をもって目的を果たしたかどうかを判断するのは難しいし、数字では計れないと思います。 しかし、活動目的に紐づく、事業の成果や団体運営に関しては数字で計れる部分もあります。 たとえば「協力してくれる人を増やす」ことを目標に立てたい場合は、以下のようになります。 「団体の取り組む活動の理解者を増やすため、正会員を今年度末までに10名増やす」 SMARTに照らして確認してみます。 S・・・協力者という抽象的なものから、正会員という具体性を持たせました。 M・・・単に増やすということではなく10名増やすというように測定可能な数字にしました。 A・・・たとえば今まで正会員が仮に10名いたとして、5000名増やすというのは難しいと思います。達成可能な10名という数字にしています。 R・・・団体の活動や社会課題の認知を広めるという点で、会員の獲得という目標設定は関連性があります。 T・・・今年度末という期限を定めています。 このように、目標の立て方を少し見直すと、事業の立案や実施、ふりかえりがグッとやりやすくなります。ぜひみなさんもSMARTを意識してみてくださいね。 |