こんにちは、スタッフの武内です。
奇しくも、平成最後にお届けするたがさぽPressの担当になりました。 さて 2019年の4月、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)から2040年の世帯数についての将来推計が発表されました。 そして、平成から令和へということで、様々なメディアでも“これからの時代”や“令和時代”を考える内容を目にします。 そこで今回は、社人研から発表された2040年の世帯数を、高齢者に焦点を当ててまとめた表をご紹介し、これからの社会や地域について少し考えてみたいと思います。 【宮城県と全国の世帯数2015年→2040年の比較】 ※上の画像をクリックすると少し大きく表示されます ※上の画像のpdf版→★★★ 社人研から2040年の世帯数の将来推計が発表されたとき、ニュースでも日本全体の世帯数や東京などについて具体的な数を示して報道されていました。 そこで、今回の表では全国と宮城県を併記し、その傾向を比較できるようにしてみました。 まず、日本全体の世帯数は以下のように推移すると予測されています。 2015年→53,331,797 2040年→50,757,068 25年で約2,570,000世帯減少します。だいたい4.8%の減少です。 では、宮城県はどうかというと 2015年→942,569 2040年→880,587 25年で約62,000世帯減少します。だいたい6.6%の減少です。 次に、65歳以上が世帯主の世帯数を見てみると 2015年では全国の世帯数の35.96%でしたが、2040年には44.18%と約8.2%増加します。 一方、宮城県では 2015年だと県内の世帯数の33.84%と全国よりもわずかに少ない割合でしたが、2040年は46.00%と約12.2%増加します。これは全国と比較した場合、高齢化が急速に進んでいくとも見て取れます。 そのほかにも、表では65歳以上の単独世帯や75歳以上の世帯についても同様に数字をまとめています。 また、項目によっては人口も併せて記載しています。これは単独世帯がそれぞれの人口の何割を占めているのか?などを考える際に参考になるかと思います。 さて、細かい数字を追っていると説明が複雑になるので、ここからは宮城県の状況について「もし2015年の宮城県が100世帯のまちだったら」と仮定して、表の状況をざっくり見てみます。 数字がスケールダウンしていますので、参考程度にご覧ください。 『2015年の宮城県が100世帯のまちだったら』 ・100世帯中、34世帯は65歳以上が世帯主です。 ・その34世帯中、10世帯は65歳以上かつ単独世帯です。 ・100世帯中、15世帯は75歳以上が世帯主です。 ・その15世帯中、5世帯は75歳以上かつ単独世帯です。 ・2040年の宮城県の世帯は2015年の100世帯から93世帯まで減っています。 ・93世帯中、43世帯は65歳以上が世帯主です。 ・その43世帯中、16世帯は65歳以上かつ単独世帯です。 ・93世帯中、24世帯は75歳以上が世帯主です。 ・その24世帯中、9世帯は75歳以上かつ単独世帯です。 以上は全国や宮城県の推計です。 市町村単位で考えれば数字にばらつきが出てくるかと思いますが、大まかな傾向である単独世帯や2人世帯の増加、かつ世帯主の高齢化から外れることは、そう簡単ではなさそうなことが伺えます。 こうした情報を参考に ●変化からもたらされる様々な問題は何なのか、考えてみる。 ●考えたついた様々な問題を解決し『みんなが住みやすく、暮らしやすい地域とはどういう状況か?』という視点で、地域の将来をデザインする。 そうしたきっかけにしていただければ幸いです。 ※ご注意※ ・今回ご紹介した表は、以下のデータを元にしています。 国勢調査 国立社会保障・人口問題研究所(社人研) ※お願い※ 本ブログの画像データの記載内容に関するお問い合せは、多賀城市市民活動サポートセンターにご連絡ください。 ・TEL:022-368-7745 ・eメール:tagajo@sapo-sen.jp |