こんにちは、スタッフの武内です。
多賀城を地域毎に分類して作成した人口分布グラフをお届けしている本シリーズ。今回は
大代地区の結果をお届けします。(グラフは全地区掲載予定ですが、件数がかなりありますので何度かに分けてお送りいたします)
【グラフの内容について】
◆18歳未満同居世帯率と高齢者率の分布で、若い世代と高齢者の対比を示しています。
◆データは2000年〜2015年までの国勢調査の結果を使用しているので5年毎になります。
◆地域分類は国勢調査の結果を使用しているため、多賀城市の47行政区ではなく住所ベースです。例えば『多賀城市○○一丁目』といった分け方になっています。ご了承ください。
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大代地区(参考:2015年の人口→4,348人)
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大代一丁目(参考:2015年の人口→951人)】
大代地区は一〜六丁目まであり、上のグラフは一丁目の結果から作成しています。傾向としては左上から右下に向かう形になっています。
18歳未満同居世帯率から見ていきますと、2000年は37.7%でした。その後、減少傾向が続き2015年には22.8%となっています。
次に高齢者率をみると、2000年は14.1%でその後増加を続けます。ただ、2005年は15.7%と上昇幅は1.6%程度です。しかし2010年は20.5%と2005→2010年の間に約5%上昇します。ただし2015年は22.5%と大きな上昇にはなっていません。
更に大代一丁目の2015年時点の値を同年の多賀城市全体平均(18歳未満同居世帯率:26.6%、高齢者率:22.0%)と比較してみると、18歳未満同居世帯率は低く、高齢者率がごくわずかに高くなっているのがわかります。
【
大代二丁目(参考:2015年の人口→302人)】
大代二丁目のグラフです。こちらも一丁目と同様に左上から右下に向かう形ですが、グラフの縦の長さが一丁目に比べるとやや長い印象を受けます。
詳しく見ますと、2000年時点の18歳未満同居世帯率は49.2%とかなり高い値でした。その後は減少傾向になり2005年は37.7%と2000年から12%近い減少です。また2010年は28.3%で、2005年から約9%の減少です。2000〜2010年までをトータルで見ると、10年で約21%の減少となっています。そして2015年には21.1%まで低下しています。
次に高齢者率を見てみると、2000年は15.0%、2005年は17.8%、2010年は20.4%で、この期間は5年毎に2〜3%程度の上昇でした。ただ、2015年には28.1%になり、2010年から8%近く増加しています。
これらの結果から、2015年時点の大代二丁目の値と、多賀城市全体の平均を比べてみると、18歳未満同居世帯率は低く、高齢者率では高くなっていることが分かります。
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大代三丁目(参考:2015年の人口→522人)】
大代三丁目のグラフです。グラフの傾向は横方向への変化が強く出ています。
18歳未満同居世帯率は2000年が34.2%です。その後はやや低下傾向を示し2010年に27.9%となりますが、2015年は32.2%と上昇傾向を示しています。この結果、2000年から2015年の変化は−2%程度となっていることが分かります。
次に、高齢者率を見てみると2000年は13.6%でした。それから2005年は18.7%と約5%増加します。その後も上昇を続けますが、その幅は少なく高齢者率は2010年が20.3%、2015年でも21.3%となっています。
以上の結果から、2015年時点の大代三丁目と多賀城市の平均値を比較すると、多賀城市平均より18歳未満同居世帯率が高く、高齢者率は低いことがわかります。
【
大代四丁目(参考:2015年の人口→761人)】
大代四丁目です。グラフはよく見られる左上から右下に向かう形です。ただ、そのスタート位置を含め、グラフ自体が左上に位置しています
詳しく見てみると、2000年の18歳未満同居世帯率は52.2%と大変高い値でした。そこから低下傾向を示し2005年は43.6%です。ここで低下傾向はいったん影を潜め2010年には44.5%と微増します。しかし増加傾向は続かず2015年に33.7%となっています。これは2010年時点から約10%低下、2000年からは約19%の低下です。
次に高齢者率を見てみると、2000年時点で8.4%と一桁台です。その後は増加傾向が続き2015年には18.0%になっています。
大代四丁目も2015年時の値を多賀城市平均と比べてみますが、18歳未満同居世帯率が高く、高齢者率は低いことが分かります。
【
大代五丁目(参考:2015年の人口→1,684人)】
大代地区で最も多くの人が住んでいる五丁目です。グラフの形はよく見る左上から右下に推移するタイプです。
詳しく見てみると、18歳未満同居世帯率の2000年時点の値は40.7%でした。その後は低下傾向が続き2005年に35.3%、2010年が26.4%、2015年時で23.7%になっています。これにより15年間で17%の低下となっていることが分かります。
次に高齢者についてですが、2000年は12.2%でした。ここから上昇続け、2005年に18.6%、2010年が23.8%、2015年では29.7%となっています。これは2000年から15年間で17%以上上昇したことになります。
こうした大代五丁目の2015年時の結果を同年の多賀城市の平均と比較すると、18歳未満同居世帯率はやや低く、高齢者率が高いことが分かります。
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大代六丁目(参考:2015年の人口→128人)】
大代地区の最終、六丁目です。人口は最も少ないのですが、グラフの形はとても特徴的です。2000年から2005年は右下から左上に向かう変化で、2005年から2010年は左上から右下へ向かい、2010年から2015年は再び右下から左上に向かっています。
値を詳しく見てみますと、18歳未満同居世帯率の2000年時点の値は34.4%でした。そこから2005年に増加し44.1%を示します。そして2010年に一度低下し、2015年は再度増加を見せ38.6%となっています。
次に高齢者についてですが、こちらも上昇と下降を繰り返しています。2000年は20.4%でした。ここから2005年一旦下降して17.8%となります。そして2010年に上昇を見せ22.9%を示します。2015年は再度の下降を示し19.5%になっています。最終的に2000年から15年間で0.9%下降したことになります。
以上から、六丁目の2015年時の結果を同年の多賀城市の平均と比較すると、18歳未満同居世帯率がだいぶ高く、高齢者率は低いことが分かります。
【
大代地区の人口分布グラフ】
最後に大代一丁目〜六丁目の結果を1つにまとめたグラフです。
それぞれの地区が左上、右下のポジションを取りながら、全体として左上から右下に向かう1つのグラフのような形になっています。
各地区の結果について、2015年時点の値に着目して見てみると、二丁目と五丁目の高齢者率増加がやや目を引きます。
また、一丁目と二丁目、そして五丁目はそれぞれ18歳未満同居世帯率が25%以下になっていることも見えてきます。
今回は大代地区の分布グラフをお届けしました。
大代では左上から右下に向かうグラフを描く地区として、最も人口が多い五丁目や、2番目に多い一丁目が該当することがわかりました。ただ、三丁目や六丁目など、通常の形とは異なる傾向の地区も見ることができました。
こうした
データの違いで気になるところや、“なぜ?”と思うことをキッカケに、地域について興味・関心を持っていただけると幸いです。
今後も継続的に、他の地区の人口分布グラフをお届けします。次回は桜木地区と栄地区を予定しています。
※掲載しているグラフは
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]発行の『ソシオ・マネジメントvol.3〜小規模多機能自治−総働で、人「交」密度を高める〜』に掲載の「地域の状況を定量的・相対的に共有するための6枚のスライド」内の高齢者率と18歳未満同居世帯率の分布グラフを元に作成しています。
※お願い※
本ブログの掲載データに関するお問い合せは、多賀城市市民活動サポートセンターにご連絡ください。
・TEL:022-368-7745
・eメール:tagajo@sapo-sen.jp