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【ブックレビュー】 息子が人を殺しました−加害者家族の真実− [2019年10月05日(Sat)]

こんにちは。スタッフの浅野です。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。



『息子が人を殺しました −加害者家族の真実−』

著者:阿部恭子
出版社:幻冬舎
発行:20171130日 



「加害者家族」という存在は、社会の中でどれほど認識されているのでしょうか。




家族が事件を起こした事で、周囲の厳しい目にさらされ職を失ったり、外出ができなくなったりしてしまい、これからどうやって生活していけばよいのかと思い悩む加害者家族への支援を行う団体は約10年前までありませんでした。




この本の著者であるNPO法人World Open Heart理事長の阿部さんが、加害者家族が集まる会を仙台市内で定期的に始めたのは2008年。


加害者家族支援の動きは全国的に見ても初めての活動であったため、取材記事が新聞に掲載されると同時に全国から問い合わせが殺到しました。




事件以降、息をひそめるように生活してきた人たちが

「どこか話を聞いてもらえるところはないのか、同じような経験をした人はいないのか」と懸命に情報を探す姿を目の当たりにして、

「加害者家族支援は一過性のものではなく、日本社会の中に根づくものにしていかなければならない」と思いを強くしたそうです。


これまで普通に生活を送ってきた人ほど「加害者家族」の立場に立たされたときに「自らも罰せられるべきで助けを求めてはいけない」と考える傾向にあるそうですが、住居を転々とすることを余儀なくされたり、就労が困難な状況に追い込まれれば、加害者の更生の支え手を失うだけでなく、被害者に対する賠償責任も難しくなります。




加害者の更生のために何より不可欠なのは家族の存在です。


家族からの愛情とありのままの姿を受入れられていることを感じたとき、加害者自身も初めて自分の犯した罪と向き合い、変わることができます。


事件後に加害者家族を排除するのではなく、加害者家族にしかできない役割を全うできるよう導く社会であることが再犯の防止や世代間の連鎖を断ち切ることにつながります。


身内にしか担えないその役割を引き出すまで寄り添うことが、加害者家族支援の終着点であると阿部さんは最後に記しています。




日本で初めて加害者家族支援のNPO法人を立ち上げた阿部さんの書籍は

「たがさぽ文庫」で貸し出しています。




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●加害者家族を支援する専門団体


NPO法人 World Open Heart HP

活動地域:宮城県仙台市に拠点があるが、全国の活動あり



NPO法人スキマサポートセンター HP

活動地域:大阪府中心



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