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小規模多機能自治という考え方 〜応用編〜(地域毎の人口分布のグラフE) [2017年09月26日(Tue)]
こんにちは、スタッフの武内です。

 多賀城を地域毎に分類して作成した人口分布グラフをお届けしている本シリーズ。今回は丸山地区、下馬地区の結果をお届けします。(グラフは全地区掲載予定ですが、件数がかなりありますので何度かに分けてお送りいたします)

【グラフの内容について】
◆18歳未満同居世帯率と高齢者率の分布で、若い世代と高齢者の対比を示しています。
◆データは2000年〜2015年までの国勢調査の結果を使用しているので5年毎になります。
◆地域分類は国勢調査の結果を使用しているため、多賀城市の47行政区ではなく住所ベースです。例えば『多賀城市○○1丁目』といった分け方になっています。ご了承ください。

丸山地区(参考:2015年の人口→1,670人)
丸山一丁目(参考:2015年の人口→1,262人)】
13_maruyama_01.jpg

丸山地区の人口の3/4以上を占める丸山一丁目です。
 18歳未満同居世帯率は2000年に38.9%でした。その後は減少傾向を示し2010年は30.7%、これは5年で4%程度ずつ減少したことになります。ただ2015年は29.6%と減少していますが、その幅は小さく2010年から1.1%の減少になっています。
 次に高齢者率を見てみると、2000年は8.2%と一桁台でした。その後は上昇し2005年に10.6%、2010年が14.9%となっていて、5年毎に上昇幅が拡大してきていました。ところが、2015年は14.1%とわずかではありますが、高齢化率が減少しているのがグラフからも見て取れます。
 最後に丸山一丁目の2015年時点の値を同年の多賀城市全体平均(18歳未満同居世帯率:26.6%、高齢者率:22.0%)と比較してみると、18歳未満同居世帯率は高く、高齢者率ではかなり低いことが分かります。

丸山二丁目(参考:2015年の人口→408人)】
丸山二丁目に関しては
国勢調査の結果で5歳ごとの人口データはありますが、世帯に関するデータは値なしになっています。そのためグラフを作成することができませんでした。
なお、丸山二丁目の5歳ごとの人口データをみてみると、15〜54歳人口にのみ値がありそれ以外の年齢区分はデータなしになっています。また、男女別の人数をみてみると
 408人中、男383人 / 女25人
となっていて、他とは異なった傾向の地区であることが分かります。


下馬地区(参考:2015年の人口→3,029人)
下馬一丁目(参考:2015年の人口→433人)】
14_geba_01.jpg

下馬一丁目のグラフです。これまでの地区の多くで見られるような左上から右下に行く形ではないのが分かります。
 18歳未満同居世帯率は2000年時点で24.3%です。その後、減少を続け2010年に16.7%まで低下しました。ただ、この傾向は継続することなく2015年には21.3%と前回の結果から5%近く上昇しています。
 次に高齢者率を見てみますと、2000年は23.0%、2005年が23.6%と大きな変化はありません。しかし、2010年からは26.7%、2015年が29.6%と5年毎に約3%ずつの上昇となっています。
 更に下馬一丁目の2015時の結果を同年の多賀城市平均(18未満同居世帯率:26.6%、高齢者率:22.0%)と比べると18歳未満同居世帯率が低く、高齢者率は高いことが分かります。


下馬二丁目(参考:2015年の人口→412人)】
14_geba_02.jpg

下馬二丁目のグラフです。一見すると左上から右下に行く形に見えますが、それぞれの点の年代をよく見ていただくと、かなり特殊な傾向を示しているのがわかるかと思います。
詳しく見てみると
 18歳未満同居世帯率は2000年で22.0%でした。それが、2005年は32.6%と10%以上上昇しています。そこから2010年に24.3%と低下しましたが、2015年は24.0%でほぼ変化がありません。
 次に高齢者率ですが、こちらはかなり大きく変化しています。まず2000年時点がもっと高く36.1%でした。そこから2005年に急低下し21.8%となりました。これは2000年から14%以上低下しています。その後は2010年22.5%、2015年22.1%となっていて、2005年から大きな変化は見られません。
 これらを2015年の多賀城市平均値と比較すると、18歳未満同居世帯率はやや低く、高齢者率は平均値とほぼ同じであることが分かります。


下馬三丁目(参考:2015年の人口→1,180人)】
14_geba_03.JPG

下馬地区の中で最も人口が多い三丁目のグラフです。一・二丁目とは異なりオーソドックスな形と傾向を示しています。
 まず、18歳未満同居世帯率が2000年時点で30.8%でした。その後は低下傾向が続き2015年に14.3%と15年間で15%以上低下しています。
 次に高齢者率ですが、2000年は17.0%でした。それから上昇を続け2015年には29.2%になっています。
 これらの結果から、2015年の下馬三丁目の結果を同年の多賀城市平均値と比較すると、18歳未満同居世帯率はだいぶ低く、高齢者率は高めであるといえます。


下馬四丁目(参考:2015年の人口→688人)】
14_geba_04.jpg

下馬四丁目のグラフです。一見しただけでも変化の少ないことが見て取れるかと思います。
 まず、18歳未満同居世帯率は2000年時点で26.7%です。その後、2005年、2010年と減少傾向を示しますが、その変化量はわずかです。そして2015年は上昇へ転じ27.6%と最も高い値になっています。
 次に高齢者率を見てみると、2000年は24.0%でした。それから2005〜2010年にかけて上昇傾向になりますがその量は小さく、さらに2015年は減少傾向に変わり24.1%となっています。
 2000年と2015年の18歳未満同居世帯率と高齢者率の関係がほぼ一緒の下馬四丁目ですが、2015年の下馬四丁目の結果を同年の多賀城市平均値と比較すると、18歳未満同居世帯率・高齢者率ともには若干高めであるといえます。


下馬五丁目(参考:2015年の人口→316人)】
14_geba_05.jpg
下馬地区の最終となる五丁目のグラフです。こちらも形が特徴的で横方向に伸びている印象を受けます。
詳しく見てみると
 18歳未満同居世帯率は2000年に21.7%となっています。そこから2005年にかけてわずかに上昇し、2010年は24.8%になります。ただ、2015年にかけては減少に転じて17.9%になります(5年で約7%減)。
 次に高齢者率ですが、2000年時は12.7%でした。それから5年後の2005年には20.2%と8%近く上昇しました。その後の2010年もわずかながら上昇傾向を示し22.1%です。そして2015年かけてはほぼ変化がなく22.2%となっています。
 こうした結果を2015年の多賀城市平均値と比較すると、18歳未満同居世帯率がだいぶ低く、高齢者率は平均値とほぼ同じであることが分かります。


下馬地区の人口分布グラフ
14_geba_all.jpg

下馬一〜五丁目の結果を1つにまとめたグラフです。
形こそ各地区で特徴がありましたが、それぞれの値自体に大きな差異は無さそうであることがグラフを重ねると見えてきます。
 各地区の2015年時点の値は18歳未満同居世帯率の場合、三丁目と五丁目が10%台、一丁目・二丁目・四丁目は20%台となっていて四丁目の27.6%が最も高い値です。
 同様に各地区の2015年時の高齢者率は全ての地区で20%を超えていますが、二丁目・四丁目・五丁目は20%台前半です。他方、一丁目・三丁目はやや高めの値で、30%に迫ることが見て取れます。


今回は丸山地区と下馬地区の分布グラフをお届けしました。
 それぞれの地区で特徴が見られ、特に下馬二丁目の2000年時点から2005年以降にかけ18歳未満同居世帯率の上昇と高齢化率の低下は、今までのグラフでもあまり見かけることのなかった動きかと思います。
 こうした結果から例えば、下馬二丁目がなぜこのようなグラフの動きとなったのか?など、グラフの形の謎をキッカケに地域について興味・関心を持っていただけると幸いです。

今後も継続的に、他の地区の人口分布グラフをお届けします。


※掲載しているグラフはIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]発行の『ソシオ・マネジメントvol.3〜小規模多機能自治−総働で、人「交」密度を高める〜』に掲載の「地域の状況を定量的・相対的に共有するための6枚のスライド」内の高齢者率と18歳未満同居世帯率の分布グラフを元に作成しています。

※お願い※
本ブログの掲載データに関するお問い合せは、多賀城市市民活動サポートセンターにご連絡ください。
・TEL:022-368-7745
・eメール:tagajo@sapo-sen.jp
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