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小規模多機能自治という考え方 〜応用編〜(地域毎の人口分布のグラフD) [2017年09月12日(Tue)]
こんにちは、スタッフの武内です。

 多賀城を地域毎に分類して作成した人口分布グラフをお届けしている本シリーズ。今回は伝上山地区、鶴ヶ谷地区の結果をお届けします。(グラフは全地区掲載予定ですが、件数がかなりありますので何度かに分けてお送りいたします)

【グラフの内容について】
◆18歳未満同居世帯率と高齢者率の分布で、若い世代と高齢者の対比を示しています。
◆データは2000年〜2015年までの国勢調査の結果を使用しているので5年毎になります。
◆地域分類は国勢調査の結果を使用しているため、多賀城市の47行政区ではなく住所ベースです。例えば『多賀城市○○1丁目』といった分け方になっています。ご了承ください。

伝上山地区(参考:2015年の人口→3,629人)
伝上山一丁目(参考:2015年の人口→590人)】
11_denjouyama_01.JPG

2000年から2005年については18歳未満同居世帯率、高齢者率ともに大きな変化はないことが分かります。その後2010年にまず18歳未満同居世帯率が減少し、2005年の29.9%から2010年は21.5%となります。ただ、高齢者率に関しては、2000年で12.2%、2010年に17.3%と10年で約5%の上昇です。しかし、2015年になると高齢者率は23.6%になります。これは2010年から6.3%上昇したことになり、2000〜2010年の10年にかけて上昇した分以上を2010年〜2015年の5年で到達したことになります。
なお、18歳未満同居世帯率については2015年に24.5%と2010年から3%上昇しています。
次に、伝上山一丁目の2015年時点の値を同年の多賀城市全体平均(18歳未満同居世帯率:26.6%、高齢者率:22.0%)と比較してみると、18歳未満同居世帯率はやや低く、高齢者率が若干高いことが分かります。


伝上山二丁目(参考:2015年の人口→1,001人)】
11_denjouyama_02.JPG

伝上山二丁目は2000年時点で18歳未満同居世帯率が28.4%、高齢者率は21.4%でした。その後、18歳未同居世帯率は2005年時点でほぼ変化がありませんが、2010年で減少が顕著に表れ23.2%になります。ただ2015年には大きな変化は見られず22.9%となっています。
次に高齢者率をみてみると、21.4%(2000年)、25.3% (2005年)、28.4% (2010年)となっていて、2000年→2005年では4%程度、2005年→2010年では3%程度の上昇となっています。その後2015年では29.8%となり、18歳未満同居世帯率同様2010年からあまり大きな変化は見られません。
なお、2015年時点の伝上山二丁目の値と多賀城市全体の平均を比べてみると、18歳未満同居世帯率はやや低く、高齢者率では高くなっています。


伝上山三丁目(参考:2015年の人口→1,447人)】
11_denjouyama_03.JPG

伝上山三丁目は伝上山地区の中で最も人口が多くなっています。
18歳未満同居世帯率は2000年で32.0%です。その後、低下傾向を示し2015年には19.2%になります。これは15年間でおよそ13%減少しています。
次に高齢者率を見てみると2000年は17.7%でした。その後2005年に+3%程度、2010年は前回から+4%程度、2015年には前回から約5%上昇し、2015年の高齢者率は29.4%になっています。
2015年時点の伝上山三丁目と多賀城市の平均値を比較すると、多賀城市平均より18歳未満同居世帯率で低く、高齢者率は高くなっています。


伝上山四丁目(参考:2015年の人口→591人)】
11_denjouyama_04.JPG

伝上山四丁目です。人口は一丁目とほぼ同じです。ただし、グラフの形はかなり違いがあります。
全体的に見ると、2000年〜2010年の間はあまり大きな変化はありません。特に18歳未満同居世帯率は2000年に22.9%で、2010年は26.4%です。なお2015年では26.8%とごくわずかですが上昇しています。
次に高齢者率ですが、2000年時18.0%、2010年時は18.8%です。この間2005年に若干上昇しましたが、2010年に減少しています。ただ、高齢者率は2010年から2015年の間に少なくない増加を示し、2015年時は24.0%となっています。これは2010年からの5年間で約5%上昇したことになります。
伝上山四丁目についても2015年時の値を多賀城市平均と比べてみると、18歳未満同居世帯率でわずかに高く、高齢者率は少々高いといえます。


伝上山地区の人口分布グラフ
11_denjouyama_all.JPG

伝上山の各地区を1つのグラフにまとめたものです。
どこか一つの地区のグラフだけ端の方にある、などの特異な状況は見られず、各地区の結果が固まっている傾向であることが見て取れます。
内容を詳しく見てみますと、2015年時点の状況は一丁目と四丁目、二丁目と三丁目の値がそれぞれ近くなっています。また、一丁目と四丁目の2015年の値は、二丁目の2005年時点、三丁目の2010年時点の値に近いことが見えてきます。


鶴ヶ谷地区(参考:2015年の人口→1,606人)
※ご注意※
鶴ヶ谷地区の結果に関しては、東日本大震災の仮設住宅や災害公営住宅の関係から、使用している国勢調査の最新データ(2015年)と現時点(2017年9月)でかなり状況が異なっている部分があります。特に一丁目と三丁目が顕著かと思われますので、ご覧いただく際はご留意願います。

鶴ヶ谷一丁目(参考:2015年の人口→327人)】
12_turugaya_01.JPG

鶴ヶ谷一丁目のグラフです。形状の第一印象としては“横に長い”と感じられるかと思います。
18歳未満同居世帯率は2000年に21.1%でした。その後、2010年には11.5%まで低下しましたが、2015年ではほぼ横ばいの12.3%となっています。
次に高齢者率を見てみますと、2000年時点は3.7%でした。そのあと2010年に12.6%に上昇しています。更にその後の2015年には26.6%とかなり上昇しています。
鶴ヶ谷一丁目の2015時の結果を同年の多賀城市平均(高齢者率は22.0%。18未満同居世帯率は26.6%)と比べると18歳未満同居世帯率は低く、高齢者率はやや高くなっていることが分かります。
なお、鶴ヶ谷一丁目は2010年時点の人口が100名ぐらいでした。それが2015年に300人を超える人口になった要因としては、同地区の多賀城公園野球場に仮設住宅があったためと思われます。ちなみに2017年9月時点で球場の仮設住宅は解消しています。


鶴ヶ谷二丁目(参考:2015年の人口→826人)】
12_turugaya_02.JPG

鶴ヶ谷二丁目のグラフです。こちらもやや横方向に伸びている傾向が見て取れます。
詳しく見てみますと、18歳未満同居世帯率は2000年で32.0%でした。その後、2005年に27.3%と低下しますが、2010年はほとんど横ばいです。ですが2015年に再度低下し、22.1%になっています。
次に高齢者率を見てみると、2000年は17.3%でした。そこから2005年に4%程度、2010年にも前回の結果から約4%上昇し、2015年は前回の結果から約8%(これまでの上昇傾向の2倍)上昇し33.7%となっています。
なお、2015年時の鶴ヶ谷二丁目の結果を同年の多賀城市平均値と比較すると、18歳未満同居世帯率は低く、高齢者率ではやや高めの結果であることが分かります。


鶴ヶ谷三丁目(参考:2015年の人口→453人)】
12_turugaya_03.JPG

鶴ヶ谷三丁目のグラフです。これまでの地区と比べると角度が付いている印象を受けます。
18歳未満同居世帯率は2000年時点だと38.8%でした。その後は低下傾向が続き2015年は23.5%になっています。これは15年間で約15%低下したことになります。
次に高齢者率ですが、2000年は7.9%と一桁台でした。その後は上昇傾向を見せ2015年は20.1%と、2000年から2倍以上上昇していることが分かります。
2015年の鶴ヶ谷三丁目の結果を多賀城市平均値と比較すると、18歳未満同居世帯率と高齢者率がともに低いことが分かります。
なお、鶴ヶ谷三丁目は2017年9月時点で災害公営住宅が完成し生活が始まっています。そのため、鶴ヶ谷三丁目の今の状況は、国勢調査のデータである2015年からかなり異なっていることが予想できます。


鶴ヶ谷地区の人口分布グラフ
12_turugaya_all.JPG

最後に鶴ヶ谷の一〜三丁目の結果を1つにまとめたグラフです。
今回一緒にご紹介した伝上山のグラフと比べると、地区ごとにグラフが分散しています。また、こうして並べてみると、鶴ヶ谷二丁目の2000年の高齢者率は、三丁目の2010年時点とほぼ同じであることがわかり、二丁目の高齢者率は2000年の時点で一丁目・三丁目と比べても高いことが見て取れます。なお、18歳未満同居世帯率は2000年時点だとかなり高い値を示していた三丁目ですが、2015年では二丁目とほぼ同じ値になっていることも読み取れます。


今回は伝上山地区と鶴ヶ谷地区の分布グラフをお届けしました。
冒頭などでもお伝えしましたが、今回ご紹介したなかで、鶴ヶ谷地区につきましては現在(2017年9月)とグラフ作成に使用したデータ(2015年の国勢調査の結果)では状況がかなり異なっているかと思われます。そのため鶴ヶ谷地区のグラフは参考程度にご活用いただければ幸いです。

今後も継続的に、他の地区の人口分布グラフをお届けします。


※掲載しているグラフはIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]発行の『ソシオ・マネジメントvol.3〜小規模多機能自治−総働で、人「交」密度を高める〜』に掲載の「地域の状況を定量的・相対的に共有するための6枚のスライド」内の高齢者率と18歳未満同居世帯率の分布グラフを元に作成しています。

※お願い※
本ブログの掲載データに関するお問い合せは、多賀城市市民活動サポートセンターにご連絡ください。
・TEL:022-368-7745
・eメール:tagajo@sapo-sen.jp
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