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トークイベント『子どもも親もハッピーになる支援のお話』のご報告 [2015年01月25日(Sun)]
こんにちは、スタッフの武内です。

本日は、1月17日(土)にたがさぽで開催したトークイベント

『子どもも親もハッピーになる支援のお話』

のご報告をいたします。


今回のトークイベントは、すでにNPOや地域貢献活動を始めている方をゲストにお呼びし、活動を始めた想いや実際の体験・学んだ知識などをうかがい、またゲストに質問することを通して、参加された方々が実際に活動へ踏み出だすキッカケをつくることを目的としています。

と、目的は少々(かなりでしょうか?)固いですが、実際のトークイベントではゲストと参加者がざっくばらんに、色々なことを聞き・話せるようにと考え
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画像にあるジャムを味わう時間も設けました。

「なぜ、トークイベントにジャムが?」と思うかもしれませんが、このジャムは今回のトークイベントにご協力をお願いしたNPO法人ピースジャムさんが活動の一環で製造・販売している品物なのです。

そして
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こちらの画像の方が今回のゲスト、NPO法人ピースジャム代表理事の佐藤賢(さとうけん)さんです。

NPO法人ピースジャムさんは、東日本大震災をきっかけに立ち上がり、気仙沼市を拠点に活動しています。『とにかく赤ちゃんのおなかは減らさない』をモットーに、災害へ個別支援物資配送活動や、子育てをするママへの暮らしの支援を行っています。

この内、個別支援物資配送活動はベビー用品を中心とした物資で、震災直後、ゲストの佐藤さんが真っ先に取組んだ活動でもあります。その際に心掛けていたのは支援を届ける対象で、“欲しい人”ではなく『必要としている人に届ける』ことだったそうです。

そうした佐藤さんが活動を始めるキッカケとなった出来事や想い、団体の立上げから現在の活動に至るまでお話を
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映像を交えてご説明いただきました。

その後、休憩も兼ねたティータイムを実施しました。
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ジャムを味わいつつ、ゲストの佐藤さんから使用している材料のお話や、おいしい食べ方のレクチャーも付いて、ゲストと参加者の距離もグッと近づきます。

これらのジャムを作ることよって、子育て中のママが抱える『働きたくても雇用の場がない』『子どもを預けられる場所がなく働けない』といった悩みを解決する “新たな雇用”と“育児をしながら子連れで働ける環境づくり”を実現しています。

材料は震災後に起こった原発事故などで風評被害に悩まされる地元農家の方々が作った野菜で、厳しい検査をクリアし調理しています。また、ジャム自体も当初作成したものから品質の向上の努力を重ねて、現在の姿になったそうです。

さて、活動体感ティータイム後、ゲストと参加者のフリートークタイムです。
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参加者の方々から感想や質問など率直なご意見・感想をいただきました。

そうしたご質問の一つに『なぜ株式会社ではなくNPO法人にしたのか?』というものがありました。
確かに“商品の販売”を手掛ける場合、多くの人が浮かぶ疑問だと思います。

この問いに対する佐藤さんのお答えを掻い摘んで紹介しますと

『株式会社では利益つまり儲けを出すことが優先されます。そうなると、材料や働く人に対しても費用が第一となってしまい、より安価な素材や、市場に求められる分量を用意するための労働力を整備する必要に迫られます。
でもNPOは課題の解決が優先されます。地域の課題として、風評被害に悩む農家の方々が居て、子連れで働ける場所がなく困っているママ達が居る。その二つをつなげて事業として進めていくと、必ずしも安価な材料ではありませんし、市場から求められる分量についても“子連れで働ける職場”ということを優先すれば用意できないかもしれません。これは利益を求めるのであれば許されないことかもしれませんが、課題解決が優先されるNPOでは可能です。ただし、商品は必ずしも安価ではないですし購入していただくための、品質向上・改善などは絶えず行ってゆく努力がより重要になります。』


というものでした。ゲスト自身の想いや体験から発せられる言葉は具体的で説得力があります!

こうしたゲストと参加者のやり取りは予定の終了時刻後も、参加者・ゲストの交流として続きました。
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かなり長い時間の交流でしたが、それでもお話が尽きないという感じでした。

イベント後、参加者のみなさんからは「今後の自分の活動に活かせると思いました」といった声や「もっとゲストのお話を聞いてみたい」といったご要望のほか、「震災でゼロからの出発にも関わらず、ネガティブをポジティブに変えてゆくゲストの発想や価値観が大変参考になりました」などの感想をいただきました。

なお会場ではNPO法人ピースジャムさんの商品も販売しました。
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ジャム6種類

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ベビーモスリン(中、大の2種)

これらの商品はネット販売もしておりますので、興味のある方はピースジャムさんのショップページをぜひご覧ください。
ピースジャムショップページ→

以上が(駆け足ではありますが)トークイベント「子どもも親もハッピーになる支援のお話」の内容です。

たがさぽでは、今後も社会貢献活動に携わっている人をゲストにお招きし、実際の活動の内容や、想いをうかがうトークイベントを開催いたします。その際は当ブログやホームページでご案内いたしますので、記事をお見かけの際はぜひお申込みください。


『非営利活動のNPOが商品の製造販売をしてもいいの?』という疑問を感じる方は、たがさぽスタッフにご質問いただくか、たがさぽ文庫にございますNPO関連の図書のご利用のほか、来年度も実施いたします、たがさぽ主催の“NPOいちから塾”へご参加くださいますと、そうした疑問が解消されます!
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