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ブックレビュー「超福祉 SUPER WELFARE」インクルーシブ・デザインの現場 [2019年06月18日(Tue)]
こんにちは。スタッフの小林です。
毎週火曜日は市民活動のお役立ち情報の紹介や、スタッフのブックレビューをお届けしています。

今週はたがさぽ文庫から、1冊ご紹介します。

『超福祉 SUPER WELFARE
インクルーシブ・デザインの現場』


監修:NPO法人 ピープルデザイン研究所
発行:日経BP社
2018年9月19日 発行

NPO法人 ピープルデザイン研究所HPはこちら


東京・渋谷で2014年から始まった「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」をご存知でしょうか?
紹介する本は、これまでの取り組みをまとめた一冊になっています。

超福祉展をふり返ってみますと・・・
障害のある人をはじめとするマイノリティとマジョリティの間にある“心のバリア”をクリエイティブに壊すことを目指しているイベントです。
福祉の枠を超えた幅広い分野のプレゼンターが登壇するシンポジウム、最新のモビリティ体験や超人スポーツ体験といったものを通し、従来の福祉が持つイメージを超えて、福祉を日常化させるための展示会のことです。

これまで実施した超福祉展は・・・
2014年 「カッコイイ、モノを見せる」モビリティを中心とした展示
2015年 「街への展開」 シンポジウムが中心
2016年 「ちがいを楽しむ一週間」
     プロセスを見せる企画展の開始 街にサテライトが展開
2017年 「ちがいを探しに、街へ出よう」
セッションを見せる企画展 ヒトとヒトとが交わる

これまで4回開催されたのは東京・渋谷。一見福祉とは縁遠く思える街での開催。渋谷という街がさまざまなファッションやポップカルチャーの発祥地であり、今後の日本を担う若者たちが集う街だからこそ「超福祉」を発信していくのにふさわしいのではないでしょうか?

2020年は東京オリンピック、パラリンピックが開催されます。いよいよあと1年後となりました。
障がいのある方も、そうでない方も「心のバリアフリー」な街や、その取り組みを考える機会にしてみませんか?

図書をご覧になりたい方は是非「たがさぽ」へおいでください。貸し出しもできます。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


心のバリアフリーを目指して、たがさぽでも企画しています!
参加者募集中です!

「みんなにやさしい ユニバーサルまちあるきツアーズ」

2019-06-16_30.jpg


【みんなにやさしいユニバーサルまちあるきツアーズ Vol.2】
『車いすでバスに乗って菖蒲田浜へ行くツアー』
〜車イス、公共交通機関を使って海に行けるのかツアー〜
●日  程:2019年6月30日(日) 10:00〜15:30 ※雨天中止
●集合場所:JR仙石線多賀城駅北口(多賀城市立図書館側)
●定  員:車イスユーザー3人、ほか10人程度
●参 加 費:無 料(実費として交通費等が掛かります)
●申込締切:2019年6月24日(月)まで

お申し込みはこちらからもできます 



【ブックレビュー】『目の見えない人は世界をどうみているのか』 [2019年05月07日(Tue)]
こんにちは。スタッフの小橋です。
毎週火曜日は市民活動のお役立ち情報の紹介や、スタッフのブックレビューをお届けしています。

今週は新刊図書も加わったたがさぽ文庫から、1冊ご紹介します。


『目の見えない人は世界をどう見ているのか』
著者:伊藤亜紗
発行:光文社
2015年4月20日 初版




人が得る情報の8〜9割は、視覚からのものだと言われているそうです。

この本では、視覚障がい者がどんなふうに世界を認識しているのかを理解するということがテーマになっています。実際に著者が視覚障がい者にインタビューをして、見えない人がどのように世界を見ているのか、想像を膨らませます。


「見えない」とひとくちに言っても、
まったく見えない のか
少し見える    のか
  あるいは
視野が狭い    のか
色が分かりづらい のか
といった見え方が、人によって異なります。

また、見えない人が世界を見ようとするときに頼りにするのは、聴覚か、触覚か、といった違いもあります。



見える人と見えない人とのかかわり方において、著者は「見える人が見えない人に必要な情報を与え、サポートしてあげる。見える人が見えない人を助けるという」福祉的な関係性の「情報」ベースのかかわりが一般的になっていると話しています。

確かに、まちを歩いていて杖をもった見えない人を見かけたときは「困っていないかな」「助けなくても大丈夫かな」と思いますし、見えない人だけでなく何らかの障がいがある人と接するときも、「サポートしなくては」という考えになりがちな気がしませんか?



「情報」ベースの福祉的なかかわりも、もちろん大切です。しかしそれだけではなく、見える人と見えない人の「見え方」の差をおもしろがるような「友達」や「近所の人」のようなかかわり方もあるのではないかと、著者は話します。


見える人
見えない人

それぞれが見ている世界を、「そっちの世界もおもしろいね!」と言える。これはお互いを認め合うということで、対等だということです。


この本を読み、私も「情報」ベースのかかわりが多いなと実感しましたが、私とは違う体を持った人が捉えた情報が持つ意味に注目して、かかわっていきたいと思いました。

この本では、想像の中で「視覚を使わない体に変身」でき、感じたことのない世界が味わえます。たがさぽで貸し出しもしていますので、ぜひお手に取ってご覧ください。



また、今回ご紹介した本から生まれた絵本も少しご紹介!
『みえるとか みえないとか』
さく:ヨシタケ シンスケ
そうだん:伊藤 亜紗
発行:アリス館
2018年7月20日 初版

人それぞれの違い・見え方・感じ方の違いについて、かわいくわかりやすく描かれています。子どもはもちろん、大人も楽しめる一冊です。

こちらの絵本は現在貸し出していませんが、たがさぽに館内で読むことができるので、あわせて読んでみてください。



\たがさぽ文庫に新しい本が入りました!/
*たがさぽ文庫の借り方*
@利用者登録
 運転免許証や保険証、学生証など身分を証明できるものをお持ちの上、登録をお願いします。たったの5分で登録完了!登録料は無料です。

A窓口で貸し出し手続き
 借りたい本が見つかったら窓口へ。貸し出し手続きを行います。借りられるのは一度に2冊までで、2週間の期限があります。

B本を読み終わったら、窓口へ返却
 たがさぽの開館時間は、月曜〜土曜/9:00〜21:30(水曜は休館日)、日祝/9:00〜17:00です。開館時間中に窓口まで返却ください。

【スタッフブックレビュー】LINKS【震災時の障がい者の就労支援事業所】 [2019年03月12日(Tue)]
こんにちは。スタッフの小橋です。
毎週火曜日は市民活動お役立ち情報、ブックレビューをお届けしています。

昨日は3月11日。東日本大震災から丸8年が経ちました。あの時、私は高校生でしたが、今は社会人として働いています。そう考えるとあっという間な気もしますが、ふと、ついこの間の出来事のような気持ちにもなります。一言で表すことは難しいですね。

今回は、東日本大震災で被災した障がい者の就労支援事業所の「あの時」と「今」を伝える本をご紹介します。



L I N K S
つなぐ、つながる、復興支援の輪。

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発 行 2017年3月
発行者 (特非)みやぎセルプ協働受注センター




障がい者の就労支援事業所では、身体、知的、精神に障がいがあるために一般企業での雇用が難しい人が、一般企業の雇用を目指して訓練したり、事業所に通所して作業や訓練に取り組んでいます。

事業所で取り組まれている作業は、企業の下請けや、事業所独自の製品を制作しているところもあります。自主製品・自主事業は雑貨や食品、畑仕事などさまざまです。

こうした事業所で作られた自主製品を購入すると、その売上げが利用者の工賃(給料)となり、利用者の生活支援につながります。


震災時は事業所の建物が崩れたり、津波によって備品や制作した製品も流れてしまったところもありました。利用者と共に避難したり、逆に事業所に避難してくる人もいたそうです。障がいがある人が避難してきた健常者(障がいのない人)の世話をする光景も見られました。誰もが被災者だったため、自分たちでなんとかやっていくしかない状況。お互いさまの精神がそこにはあって、障がいの有無なんて関係なしに助け合っていたのではないでしょうか。


現在は「梨花」と一つになりましたが、当時、多賀城市にも「さくらんぼ(社会福祉法人嶋福祉会)」という事業所がありました。『LINKS』には、さくらんぼや多賀城の被災当時の様子も記録されています。


震災の出来事は人の数ほどあると思います。そこには障がいがある人や、そういった人たちを支援する人も含まれているはずです。こんな場面もあったのだと思いをはせ、支援の輪をつないでいきませんか?



L I N K S
つなぐ、つながる、復興支援の輪。
(特非)みやぎセルプ協働受注センター



掲載事業所 ※事業所名は被災当時のもの
(特非)きらら女川 きらら女川
(社福)先心会 ワークショップふれあい
(社福)石巻祥心会 障害者福祉サービス事業所くじらのしっぽ
(特非)輝くなかまチャレンジド 地域活動支援センター こころ・さをり
(社福)嶋福祉会 さくらんぼ
(特非)みどり会 みどり工房若林
(社福)仙台市手をつなぐ育成会 こぶし
(社福)円 まちの工房まどか
(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所
(社福)しおかぜ福祉会 しおかぜ
(社福)山元町社会福祉協議会 山元町共同作業所
(社福)矢本愛育会 ぎんの星
(社福)洗心会 ワークショップひまわり
(社福)気仙沼市社会福祉協議会 気仙沼市みのりの園
(社福)キングス・ガーデン宮城 幸町ブランチ
(社福)洗心会 風の里




★たがさぽ文庫で本を借りませんか?★

@利用登録
 住所・氏名等確認できるもの(運転免許証、保険証など)をご持参ください。5分程度で登録完了です!
A本を借りる
 気になる本を借りましょう!
 本は一度に2冊まで・2週間借りることができます。期限までにご返却ください。
B本を読む
 どんな本でしょうか。さっそく読んでみましょう!
C本を返す
 たがさぽは平日9:00〜21:30、日祝9:00〜17:00で開館しています。(水曜は休館日)開館時間内にお越しいただき、本をご返却ください。


たがさぽの取り組みが本で紹介されました! [2019年01月28日(Mon)]
こんばんは!スタッフのわたなべです!!
今日は「たがさぽ文庫」に配架予定の本のご紹介です。

復興から学ぶ市民参加型のまちづくり
−中間支援とネットワーキング−

表紙画像.jpg


この本の主な内容は、東日本大震災からの復興に向けて、宮城県内における中間支援団体の取り組みや、地域主体による協働のまちづくりなどについて。
具体的には、以下のような内容が取り上げられています。
・県内各自治体が設置したNPO支援センターの取り組み
・個人同士のネットワークの構築
・各地にできたまちづくり協議会とそれを支援する中間支援団体
・起業を目指す人への支援活動
そしてそこから、さまざまな立場(市民、行政、企業、NPO、ほか)の人たちがどのように連携し、新たな地域をつくっていくかを考察しています。

■中間支援とは?
地域や社会で活動する団体・人を、情報提供や相談対応、団体同士の仲立ちなどを通して支援する活動(何を隠そう、たがさぽも中間支援を行っている施設なのです)のことで、震災からの復興にあたっては団体への支援だけでなく、各地域のまちづくりのサポートにもあたりました。

■現場を知る執筆陣!
今回執筆を担当したのは、震災前後に県内各地で中間支援の現場を経験した皆さん。紹介されている事例の現場で実際に活動していたり、支援にあたっていたことも多くあり、だからこそ外から眺めたのでない「内から見た中間支援」が見えてきています。

■たがさぽの取り組みも掲載!
本記事のタイトルにもありますように、たがさぽの取り組みも掲載されています。
第1章では、たがさぽの概要とNPOや地域への支援、実施事業について。第2章では震災直後にたがさぽが行った情報発信や支援活動のコーディネートなどについて書かれています。


すでに地域で活動している方、震災からの復興にNPOや中間支援団体がどのように関わったか知りたい方、たがさぽってどんな所かあらためて知りたい方などなど、ぜひご覧ください。

【書籍データ】
復興から学ぶ市民参加型のまちづくり−中間支援とネットワーキング−
編著者:風見正三・佐々木秀之
発 行:株式会社創成社

詳しくは、創成社Webページ内の紹介ページをご覧ください。 → 
【ブックレビュー】私の大事な場所 [2018年07月03日(Tue)]
こんにちは、スタッフの櫛田です。
今回は、たがさぽ文庫(たがさぽの貸出図書)の中からオススメの1冊をご紹介いたします。

私のだいじな場所
公共施設の市民運営を考える


編集:協働→参加のまちづくり市民研究会
発行:特定非営利活動法人市民活動情報センター・ハンズオン埼玉
発行日:2007年10月5日



この本の副題に「公共施設」とあります。「公共施設」というとどんなイメージをお持ちでしょうか。行政やあるいは行政から委託を受けた団体が管理している施設、たとえば図書館とか公民館とか体育館とか・・・。

「公共」っていうのは、漠然と「みんな」というイメージがある方も多いと思います。「公共施設」つまり「みんなの施設」をつくりましょう、管理しましょうといっても、結局誰がつくるの?管理するの?ということになります。そこで、行政が「公共施設」をつくり、行政や委託を受けた団体が管理をするわけです。

しかし、ここからが大事なところです。では「みんな」を代表して行政や委託された団体が管理する「公共施設」が本当の意味で「みんなの施設」になるとは限りません。

たとえば、公民館や児童館などで、子どもの保護者から「この段差から子どもが落ちたら危険」「木があるけど子どもが上ってケガをしたらどうするの」と意見が挙がったとします。管理者は、安全に配慮して段差や木をなくしたり、近寄らないよう張り紙や柵を設置していけば安全面の配慮は進んでいきます。一方で、「子どもたちにのびのび遊んでほしい」「こういうことをしたら危ないというのを自ら学んでほしい」という意見もあります。

大事なのは、こうしたさまざまな意見をしっかり交わしていくことなのだと思います。言われたから、とすぐに管理者が決まりや禁止事項を増やしていくのではなく、そこに関わる人達(管理者だけでなく施設をつかっている人達や地域の住民)も交えて、その施設のあり方・使い方を丁寧に話し合っていく、それが「みんなの施設」です。

利用者=お客様となってしまうことにも触れています。本来であれば「公共施設」は、利用者や地域住民の多様な関わり方があってよいのです。単純に施設を使う利用者という関わりはもちろんですが、施設のあり方を考える、何か事業などを実施する時に一緒に汗をかいてくれる、こうした関わり方があるのも「みんなの施設」となるために大事です。
管理者は何かをやってあげる人、利用者は何かをやってもらう人という関係だけではもったいないですよね。

最初の方に「公共施設」のイメージとして「行政やあるいは行政から委託を受けた団体が管理している施設」と書きましたが、実は公営でも民営でもよくて、大事なのは利用者にとって多様で主体的な関わりがあるかが「公共施設」のポイントです。

本書には、そんな「公共施設」を生み出していくための事例、ヒントが詰まっています。実際に公共施設の運営に携わる人はもちろんですが、もっともっと公共施設を活用したいという方にもオススメです。


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


この本の編集長 西川正さん認定NPO法人ハンズオン埼玉理事)が、たがさぽの10周年記念イベントのトークゲストとして登場します!
7月22日(日)開催です。

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みなさんぜひご参加ください!
「たがさぽ10周年記念イベント うれしい・たのしいから見つける未来のカギ」詳細はコチラ
【ブックレビュー】あそびの生まれる場所 [2018年05月29日(Tue)]
こんにちは、スタッフの櫛田です。
今回は、たがさぽ文庫(たがさぽの貸出図書)に新たに入った本の中から1冊ご紹介いたします。

あそびの生まれる場所
「お客様」時代の公共マネジメント


あそびのうまれる場所.jpg


著者:西川 正
(コミュニティワーカー/特定非営利活動法人ハンズオン埼玉理事
発行:ころから
発行年月日:2017年3月30日



最近、「公園に禁止が増えている」と聞きます。ボールで遊んではいけません、スケボーに乗ってはいけません、大声を出してはいけません。もちろん、禁止することにも理由があると思います。安全上の問題や近所迷惑など。おそらく、近くに住んでいる人や子どもを見ていた人が、「子どもが騒がしくてゆっくり休めない」「子どもがボールを追って道路に出た」といった苦情を行政や公園の管理者に伝えたのかもしれません。
もちろん、静かに生活したいという想いはすごくよく分かりますし、子どもが事故に遭わないようにという想いも分かります。なので、こういう声を無視するというわけにもいかないのだと思います。
では、挙がった声に対して、すべて「禁止」で応えるのではなく、もっと別な方法はあるのでしょうか。

この本では、薄れつつある人と人同士のつながりという視点から、「あそび(この場合は余裕とかゆとりという意味も含みます)」がなくなってしまった社会に「あそび」のヒントをくれます。

公園の禁止事項についても、ひょっとしたら「誰だかわからないどこかの子ども」が騒いでいたらイライラしてしまうかもしれませんが、「よくおしゃべりするお向かいの〇〇さんのお子さん」だったらそこまで気にならないかもしれません。
顔見知りであること、つながりができていることで解決する場合もあるのです。

保育園と保護者、保護者同士の関係にも触れています。保育園と保護者という一対一の関係、サービスを提供する人とサービスを受けるお客さんという関係だけになってしまうと、トラブルの苦情や要望は保育園で行うことになります。ともすれば原因となった遊びなどがどんどん禁止されていくことにもつながります。
保護者同士の中にもつながりができていたら、たとえば子ども同士が喧嘩して軽いケガをしてしまった、という時に、大きなトラブルとはならず、子どもたちや保護者同士でのコミュニケーションで解決できるかもしれません。

問題解決に関して例を出してきましたが、顔見知りになる、関係を築く良さの本質はここではありません。公共の場、みんなの場がどのように生まれてくるのかがこの本の大切な部分です。

著者の西川 正さんは、「おとうさんのヤキイモタイムキャンペーン」という活動をはじめました。この取り組みは、保育園だったり、PTAだったり、地域の団体がヤキイモをするというものです。地域で何かしたい、はじめるきっかけが持ちにくい、誰かとつながりたいというお父さんに、誰かとつながって子育てをする楽しさを味わってもらうことを目的にはじまりました。
このヤキイモタイムは、企画、材料の持ち寄り、準備などをいわゆる主催者・運営者が行うのではなく、参加者みんなで行います。お客さんではなく参加者として、みんなが本当の意味で企画に関わるのです。

この考え方は公共の場、みんなの場でも同じです。そこに携わる当事者みんなが場に関わり、考え、意見を言い、つくりあげていくことで本当の公共の場、みんなの場が生まれるのではないでしょうか。

この本には、筆者が父親、学童指導員、出版社、障がい者団体スタッフ、NPO法人理事といった立場を経る中で出会い、感じ、経験した想いやノウハウが詰まっています。
いろんな人を巻き込んだ場をつくっていきたい、企画を立てたいという方に特にオススメです。

たがさぽ文庫にありますので、みなさんぜひ読みに来てくださいね。



★☆お知らせ☆★

たがさぽ10周年企画では、この本の著者 西川 正さんをゲストに迎えます。
7月22日(日)開催です。詳しくは改めてたがさぽウェブサイトブログでお伝えします。
【ブックレビュー】「無理しない」地域づくりの学校−「私」からはじまるコミュニティワーク− [2018年04月10日(Tue)]
こんにちは!スタッフのわたなべです!!
毎週火曜日はお役立ち情報をお届けしています。今回はブックレビューです。

「無理しない」地域づくりの学校
「私」からはじまるコミュニティワーク

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表紙の絵は、ある日の講座の風景です


この本は、岡山県社会福祉協議会で2015年度から実施している人材育成講座「無理しない地域づくりの学校」(以下、「学校」)の実践をもとに書かれました。
この「学校」は福祉に関わりのある人を対象に半年間・6回の講座を通して自分のことを見つめ直し、取り組みたいことを「マイプラン」というかたちでつくりあげます。「TAGAJO Future Labo」の福祉版と考えると分かりやすいかもしれません。

■「無理しない」とは?
この本のタイトル、そして講座名にも入っている「無理しない」。その根底には、地域で「100の力」を持って活動している人に無理がかかってしまい、仮にその人が離脱してしまうと地域づくりがうまく進まなくなる、ということがありました。そこで、「10の力」を持った人が10人集まり、さらに仲間を増やしていくことで、「100の力」を持った人と渡り合える地域づくりができるのでないかと考えました。また、この本では「立場の自分の後ろに素の自分を隠していない状況」(本書P3)とも記されています。

■「他人事」から「自分事」へ
仕事上の役職などの立場が前に出ることで「私」がない地域づくりになってしまい、「マイ」プランなのにどこか「他人事」になってしまいます。ではどうするか。「私がこれまでどんな人生を送ってきて、今このような感じで、これからこうしていきたい、こうなるといいな」という自分語り。実際の講座でも自分の本音と向き合い続けたことで、立場にしばられた「他人事」から、私はどうありたいかという「自分事」のマイプランに変わった瞬間は、この自分語りが色濃く出ていたそうで、「地域」と「私」と「福祉」が掛けあわされた瞬間ともいえます。

■受講生の生の声が分かる
この本の最大の特徴として、運営・講師サイドから見た受講生についてだけでなく、受講生自らが「学校」との関わりやその後の変容を記していることがあります。受講に至るまでのこと。受講中の苦悩や葛藤、もがき、そして「私が変わる=自分の本音をさらけ出せるようになる」ことでスッと迷路を抜け出る瞬間。そして卒業後の展開…。正直書きづらいこともあったのではないかと思うのですが、掘り下げることで変容がより分かり、同様の悩みを持つ人にとってはひとつの道しるべになりうると思いました。


最後に、最もはっとした部分を引用します。ここでは「福祉」と言っていますが、他の分野にも置き換えられるのでは、と思います。

“「福祉の人が『福祉だけ』している時代でも、『福祉の人だけ』が福祉のことをしている時代ではない 福祉を考えるにはまちづくりが、まちづくりを考えるには福祉が欠かせない」”
(本書P51=西村氏の文章から引用)


この本は「たがさぽ文庫」にも入っていますので、地域づくりに関心のある方、「TAGAJO Future Labo」の根本を知りたい方、地域で「何か」取り組みたいと考えている方、ぜひお手にお取りください。


【書籍データ】
「無理しない」地域づくりの学校−「私」からはじまるコミュニティワーク−
監修:岡山県社会福祉協議会
編著:竹端 寛(山梨学院大学 教授)
   尾野寛明(有限会社エコカレッジ 代表取締役)
   西村洋己(岡山県社会福祉協議会)
    ※所属・役職は発行時点のものです。
発行:株式会社ミネルヴァ書房

詳しくは、ミネルヴァ書房Webページ内の紹介ページをご覧ください。


【おまけ】
ちなみに編著者の一人・尾野寛明さんは以前たがさぽの講座で講師を務めたことがあります。その時の様子は、こちらをご覧ください。
たがさぽPress
「マイプラン」づくり はじめの一歩講座 終了しました

(2015年3月31日掲載)
【ブックレビュー】マーキーのこんな会議を見た!!〜やってみようファシリテーション〜 [2017年12月19日(Tue)]
こんばんは。スタッフの阿部です。
毎週火曜日は、お役立ち情報をお届けしています。
本日は、おすすめの本の紹介です。

マーキーのこんな会議を見た!!
〜やってみよう、ファシリテーション〜

著者:青木将幸(ミーティング・ファシリテーター)
企画編集/発行:東京ボランティア・市民活動センター


みなさんは、「ファシリテーション」という言葉を聞いたことはありますか?ファシリテーションとは、会議などで参加者から意見やアイディアを上手に引き出し、挙がった意見・アイディアをまとめて最終的な合意へと導く役割のことを指します。この本では、著者が市民活動団体の会議でファシリテーションを行った10の事例と、会議を有意義に進めるための4つの段階について学ぶことができます。

「できるだけ全員に話してもらいたいのに、特定の人ばかり話している…」
「いつも長い時間話し合っているのに、何も決まらない」
「前向きに話し合いたいのに、できない理由ばかりが挙がってしまう」


そんな思いを抱えているみなさんが、次の会議で実践できる工夫が満載です。普段の会議をもっとよくしていきたいと考えている方、これから会議の進行を担う方の強い味方になってくれる一冊です。

もくじ
1章 市民活動の会議10の実践
1  モーニング・ミーティング フリーキャンプin淡路
2  どうする?ロッカーの使い方会議
3  創業型リーダーとの会議法
4  ブラサカの熱源をもっとホットに!
ブラサカ・ブートキャンプin熱海
5  障がい者支援施設のこれまでとこれからワークショップ
6  お寺で会議をやってみよう
対談 マーキー×池澤良子さん
7  DV被害者を支援するネットワーク会議
8  ここ数年、何にフォーカスするか?年始会議
9  懐かしい町並みをどう活かすか?会議
10 仕事を生み出す会議術

2章 会議の4つの段階
おわりに

書籍はこちらからお買い求めいただけます。(電子書籍・冊子)
https://www.tvac.or.jp/news/39863

シビックプライドとその事例がわかる本 [2017年01月31日(Tue)]
スタッフの近藤です。

本日はたがさぽ文庫にあるオススメ1冊をご紹介します。

シビックプライド2【国内編】
都市と市民のかかわりをデザインする


監 修 :伊藤香織 + 紫牟田伸子
編 著 :シビックプライド研究会
企画協力:読売広告社 都市生活研究所
出版社 :叶體`会議



シビックプライドとは?
「市民一人ひとりが都市(市区町村、商店街、沿線、など)に対してもつ自負、愛着、誇り」のことです。育った地域に愛着を持つ郷土愛とは異なり、市民が当事者意識をもって、自発的・積極的に関わっていくことです。
また、ここでいう「市民」とは、「ここで生まれ育った」「住民票を持っている」「選挙権を持っている」というような枠で規定されるものではありません。
この考え方は、地域活性の切り札として脚光を浴び、最近は行政や立法の場でも取り上げられることが増えてきました。

長野県松本市の事例
本書で紹介されている長野県松本市は工芸のまちとして有名で、1985年から「クラフトフェアまつもと」が開催されています。市内にも多くの工芸関係のギャラリーがあり、松本は工芸とのかかわりが濃い都市です。
しかし、「クラフトフェアまつもと」は来場者が急速に増え、駐車場不足による慢性的な交通渋滞がおこるネガティブなイメージがとして、市民や行政に認知されてしまいます。「クラフトフェアまつもと」だけでは発信できない多様な工芸を紹介する機会も背景に、クラフトフェアを超える企画が模索されました。そこで2007年に「工芸の五月」が開催され、地元の市民有志、行政、学生が集まり、官民協働で「工芸のまち松本」をポジティブな方向でとらえる企画が始まります。

「工芸の五月」は、「暮らしの中で工芸が楽しめるまち」「工芸を通したコミュニケーションが広がるまち」「工芸を通して五感が刺激され、人々の感性が育つまち」「松本・日本・世界に対して工芸に関する情報の収集・発信ができるまち」「工芸の担い手が集い成長するまち」「工芸を体験できるまち」「工芸を通した産業・商業が育つまち」の7つの要素で行われています。

このように、松本にある「工芸のまち」というコミュニケーションツールをブラッシュアップすることで、松本で生きることに誇りや愛着を感じれる都市創造につながっています。


「こんなにかわいい雑貨本」の紹介 [2016年11月22日(Tue)]
スタッフの近藤です。

たがさぽのX'mas雑貨市まで、あと12日!
たがさぽプレスでも、連日、雑貨市のことを紹介しています。
今回のブックレビューでは、雑貨市のコンセプトにも関係する図書をご紹介します。


福祉施設発!こんなにかわいい雑貨本

編著者:伊藤幸子/太田明日香  発行所:西日本出版社


この本に紹介されているのは、全国の福祉施設でつくられた雑貨品です。
バッグやポーチ、ペンケースやノート、ポストカード、食器など、手に取ってみたくなる様々な小物たちが紹介されています。
障がいのある人たちは、福祉施設で仕事や訓練、余暇活動として、さまざまなものづくりやアート活動をしています。その中には、「福祉」や「障がい者」という枠を越えた作品もあり、彼らの固定観念にとらわれない想像力や、いきいきとした感性が感じられます。

福祉施設で障がい者に支払われる賃金のことを「工賃」と呼んでいます。
平成22年度の月額平均工賃は13,079円と、とても安い金額です。その理由に一般企業で働くことが難しかったり、福祉施設の利益が上げられない場合があると言われています。
今回紹介されている雑貨品は、購入することで彼らの工賃アップにつながります。しかし、販路がなく、つくったものをなかなか利益につなげにくいという施設も多いようですが、最近ではエイブルアート・カンパニーなど、施設と企業をマッチングさせたり、販路につながる支援する取り組みも増えてきました。

たがさぽの雑貨市も、福祉施設でつくったお菓子も販売します。
もちろん、買うことで施設の障がい者の工賃アップにつながるんです。

今回紹介した図書はたがさぽ文庫で借りることができます。
そして、12月4日(日)はたがさぽのX'mas雑貨市の日ですので、ぜひお買い求めください。
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